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蒼い華  作者: 桜ノ夜月
12/18

「蒼い華」番外編②

清雅 詩子さんから頂いたリクエストです。

プレゼントに悩む鏡夜君のお話。

番外編           蒼い華

『今回のお話は、清雅 詩子さんから頂きました。』by作者。

クリスマスプレゼント Dear鏡夜

「はあ…。」

俺は本日何度目かのため息を吐く。

―綺流社へのプレゼント、何にしよう…。

「はあ…。」

俺は机に突っ伏す。ひんやりとした感覚が心地よくて、火照る頬をゆっくりと冷やし始める。

―大好きだよ、鏡夜…。

あの時の綺流社の声を思い出す。

少し甘くて、少し澄んでいる震えていた高めの声が俺の脳内で何度も何度もリピートされる。

可愛いと思った。綺流社の事が、誰よりも可愛いと思った。

「…俺、絶対に頭がおかしくなるな…。」

あの日から、綺流社のことばかり考えている。

嫉妬の回数だって増えてきている。

つい先日も、綺流社と綺流社の友達の男子が話しているだけで妬いてしまうし…。

クリスマスは翌日で、今日中にプレゼントを買わなければ約束に間に合わない。

…いや、解っている。解っているが、しかし…。

「…浮かばない…。」

神様がいるのならこういうときに助けて欲しいものだ。切実に願う。

「うー…」

授業中いくら頭を捻っても、結局浮かばなかった。


「…や?…鏡夜!」

放課後、綺流社に呼ばれてハッと我に返る。

「…あ、悪い…。」

綺流社は心配そうに

「…大丈夫?体調悪いの?」

心臓がバクバク言いだす。

…重症だ。

「…大丈夫だよ。うん。」

「…嘘でしょ?」

「…は?」

「…だって鏡夜、目が泳いでるよ?」

「…クリスマス予定あるか?」

俺はさりげなく話題を変える。

「?ないよ?」

綺流社が不思議そうに俺を見る。

その顔も、仕草の一つ一つが可愛くて思わず抱きしめる。

「…どうしたの?鏡夜…?」

戸惑いながらも綺流社はぎゅっ、と俺を抱きしめる。

「…綺流社…。」

俺は綺流社の頭を撫でながら伝える。

「…明日の午後、公園のツリーの下。…時間は五時で。」

綺流社は顔を真っ赤にして頷く。

「う、うんっ!じゃ、じゃあね!」

ニコニコしながら帰っていく。

「あ、電柱―」

―ゴツン!

言い終わる前に綺流社が頭をぶつけた。

…やっぱり。

俺はため息をつきながら綺流社の元へと走った。


「ぐすぐす…。痛いよぉ、鏡夜…。」

頭をぶつけて泣く綺流社をどうにか慰めて、ニコニコしながら帰る綺流社を見送り、振り返ると今度は俺が電柱に額をぶつけた。

「痛て…。」

―俺も綺流社のこと言えないな…。

微笑みながら足元を見ると…。

「薔薇の花弁…?」

なんでこんなところに…?

周りを見渡すと、バラ園があることに気付いた。

「あっ…!」

俺は慌ててバラ園の方へむかって走る。

「あの…!青いバラ、売っていませんか?」


バラ園の方に頼んで、青いバラの花束を作ってもらった。

「ふっ…。」

綺流社の驚く顔を想像して自然と口元が緩む。

家に帰りながら、俺は明日が楽しみで堪らなかった。


当日、花束を持って待ち合わせ場所へと向かう。

すると、綺流社はツリーの下でニコニコしたり、急に暗い顔になったり一人で百面相をしている。

「…綺流社。」

俺は花束を渡す。

綺流社が大きく瞳を見開いて微笑む。

「綺麗だね…!ありがとう、鏡夜!」

「べ、別に…。」

恥ずかしくて、俺はそっぽを向く。

「き、鏡夜…」

綺流社がぎゅっ、と抱きつく。

「ああ…。」

俺は綺流社にキスをした。

ぱさっ、と地面に落ちた花束に白い雪が舞い落ちて溶けて消えていった。

「綺流社…」

俺は綺流社を抱きしめて囁く。


「心から、愛してる。」





ちなみに、綺流社からのプレゼントは青いハンカチだった。

…家宝にしようとひそかに目論んでいる俺だった。

               END



かなりかけ足なつまらない作品となってしまい申し訳ない。

次回はリア友に頂いたお題で、正世くんの新しい恋です。


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