「蒼い華」番外編①
『蒼い華』、スペシャル番外編です!
今回は御友達の方々のリクエストを受けて書きました~。
多くの人に楽しんで頂ければ…と思い書きました!
四つの物語を載せさせて頂きます。
楽しんで頂けると幸いです。
番外編 蒼い華
『リア友から頂きました。』by作者
『二月十四日の魔法。』side玉倉
「鏡夜~!これ、作ったんだよ!手作り!」
鏡夜に昨日の夜中まで作ったクッキーを渡す。
鏡夜はクッキーの包みを受け取ると、眉を顰める。
「…………チョコレートクッキー?」
「ち、違うの!それは…その…ぷ、プレーンクッキーなんだけど…ちょっと失敗しちゃって…。」
鏡夜は苦笑する。
「これが?」
鏡夜の瞳は明らかに焦げてるクッキーを見てる。
「うっ…。」
鏡夜がリボンをしゅるっ、と解く。
「い、いいよ!お、美味しくないし!」
鏡夜がクッキーを一口食べる。
「…うっ…。」
鏡夜の顔がとたんに青ざめていく。
(う、どーしよう…。)
自慢じゃないけど、あたしは料理が下手だ。
…でも…
鏡夜はゴホゴホとむせながらそれでも食べてくれる。
あんなに焦げてたのに。あんなに美味しくなさそうなのに。
全てのクッキーを食べ終えた後、鏡夜があたしに袋を返す。
「……美味かった。ありがとう。」
そういってあたしにクッキーの袋を返す。
「…ん。」
鏡夜から袋を返してもらう時に、手と手が触れてどきっとする。
「…じゃな。」
鏡夜はあたしの頭を軽くぽんぽん、と叩いてふらふらしながら教室へ戻って行った。
あたしは、鏡夜から返して貰った袋をぎゅっ、と握りしめて呟く。
「大好き。鏡夜…。」
二月十四日の魔法は、優しくて…
「あたしは誰よりも、鏡夜の事が好きだからね?」
あたしを少し、素直にさせた。
今回番外編を書くにあたって協力して頂いた方々、こんな物語を楽しんでよんでくださった方々。
誠にありがとうございました!
今回はリア友のリクエスト作品です。
まだまだ続きます。




