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プロローグ




『なんてこった!』



彼女の名前は冬見愛那(ふゆみあいな)。高校2年生。主人公である。

彼女の盛大な独り言に周囲の人たちが振り返ったりしたが気にしなかった。 



『まさか風上君があんな奴だったなんて!』




----今からさかのぼること1時間前… 



『風上君のこと好きです』


「えっ、そうなの」



風上アキラ。同じクラスの同級生である。容姿は至って普通だが運動神経がいいからかクラスの女子に人気があった。



『私と付き合って下さい。付き合ってくれたら板チョコ5枚あげます』


「物で釣るんだ!?しかもなんで板チョコ!?」


『えぇ?何枚たかる気だよ。今月ピンチなんだよ私』


「知らねーよ!あといらねーよ!」


『そう。っで付き合ってくれんの?』


「なんかいきなり態度でかくなってるし!…そうだな、君と付き合ったら俺に利益はあるかな?」


『利益?私美少女だから付き合ったら得するんじゃないかな?』



自称美少女である。



「…俺のどこに惚れたの」


『そんなの分かんない。好きになるのに理由っている?』


「えぇ…無駄にかっけー。うーん、時間くれない?」


『何秒?』


「秒!?」


『私の好きな四時熟語、即決即断、容姿端麗です』


「聞いてねーよ!…分かった、こうしよう」


『そうしようそうしよう!』


「まだ何も言ってないよ。俺が出す条件を満たせたら付き合う、どう?」


『なんでしょう』


「君って処女?」


『うっわそんなこと聞くなんてドン引き。でも好き。私はまだバージンである』


「処女膜を3ヶ月間守れたら付き合う」


『風上君の思考回路って複雑な構造してそうだね』


「君に言われたくないよ。どう?」


『いいよ。ただ生活してれば処女膜が破られるわけないし』


「そう上手くいくかな」


『なんで』


「明日から処女膜7人衆を放たせてもらうよ」


『なにそのセンス皆無のネーミング!今日一番ドン引いたよ』



愛那はカバンから手帳を取り出して"風上、ネーミングセンス皆無"とメモした。 

風上はそれを見て死にたくなった。が、気を取り直して「とにかく3ヶ月間処女膜を守ること。それが付き合う条件だ」と高らかに言った。



『あ、うん』





というわけで愛那は3ヶ月間処女膜を守ることができるのか!? 

ぶっちゃけそこまでして付き合いたいわけではない愛那であった。 






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