表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いつの間にか船の上で

作者: 紫聖

疲れた、それしか考えられない。


「つれないね、レディ。」


まあ、この男は一応この海賊団の頭。

つまり船長なわけなんだけど。

困ったのが趣味。

女性を口説くっていう。

まあ、金髪に碧眼で王子様然とした美貌に世の娘たち(こいつが部下に拐わせた)はほだされるんでしょうね。

もちろんあたしは違うけど。


「僕に口説かれて、一時間の間にキス一つ求めてこない女の子は君が初めてなんだけど、そろそろかい?」

まあ、乙女の純情を弄ぶ最低な奴。


「君の薄黄緑色は紫陽花が色づく前のようだ。きっとその髪は僕の愛に応えて薄桃色に変わ……「そんなことあり得ませんね。あたしの髪はこれまでずっとこの色でしたし。」

白に限りなく近い自分の髪は気にいっている。


「紫陽花は水を恋しがると言うけれど、君は僕を恋し「がることもありませんから」


どうして紫陽花なのかしら。可愛らしい花だけど。

それに……、


「あたしは向日葵の方が好きですね。」


「どうしてかな?」


「お天道様に真っ直ぐ向かっている気高さと言いますか、なんて言いますか。」


「僕も太陽に向かうことはできるよ。」


「まあ、職業柄無理でしょうね。お天道様に顔向けできるんですか?」


ああ、小さくなっちゃった船長。子供みたい。


「すみません、言い過ぎました。」

ああ、元に戻った船長。

ため息は長め。

だってこの青空の下、夏の空澄の下、大海原の上で聞かされるのは口説き文句。




ああ、なんて暑苦しいの!






コメディかどうか全く自信がない、勢いで書いた作品です(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 海外レトロな雰囲気が、映画のワンシーンのようでした。 二人の外見が想像できて、ほんわかできてよかったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ