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第八話

 草の道を進んでいるとモンスターが現れる。それは一階や二階で見かけるすぐに倒せる雑魚モンスター、スライムがそこにいた。

 スライムは周りの緑の背景に合わせてか、体が水色ではなく、緑色だった。

 シロがスライムに向かって行き、大きな足でスライムを押しつぶした。

 ぐちゃと音がした後シロが足を退けるとそこには小銭。

 

「……弱い?」

「わん、わん!」

「……なるほど?」


 廣谷はわしゃわしゃとシロの頭を撫でる。シロは嬉しそうにわん! と鳴くとまた歩き出す。

 道を進むごとに自然に出てきそうなモンスターが増えていく。飛行型や植物のモンスター。植物のモンスターは背景に溶け込んでいる為奇襲されやすく、初見は二人して驚いたがすぐにシロが距離を取って、廣谷が宣言して倒した。

 地面に口を開けて通れば口を閉じるタイプのモンスターや、草を体に巻き付け襲ってくるモンスター、前の階と違い雑魚の難易度が上がっていた。

 地面にいる雑魚モンスターはシロが踏み潰したり噛んだりして対処していたが、上空から襲ってくるコウモリのモンスターや、糸を飛ばしていく蜘蛛のモンスターには廣谷が宣言や斬ったりして対処していった。

 何度も何度もモンスターの対処をして、二人に少しずつ疲れが出始めた。


「シロ、戻ろう。今日はここまでにするぞ」

「わふ……」


 廣谷を乗せている分疲れていたシロを見て、廣谷はシロから降りてシロを手乗り子犬サイズにする。


「ゆっくり休め、後は帰るだけだから」

「わふ……わん……」


 シロを休ませるため上着のポケットの中に入れる。

 そして来た道を引き返す。幸い道中モンスターを倒していた為、難なく部屋へ続く壁までこれた。

 その時近くで声が聞こえ廣谷は一瞬だけ声のした方向を見てから部屋に戻った。

 シロをポケットから出しベッドの上に置いてから廣谷は食事の準備を始めた。


「……タイツクとスレで情報乗っけるか」


『地下10階から緑のエリア。出てくるモンスターは奇襲型。地面から奇襲攻撃してくるタイプと、草に擬態して襲ってくるモンスター。地下13階まで降りた。拡散希望』


 タイツクを開きそう呟いてから廣谷はスマホを閉じ疲れを取るために風呂に入ってからベッドに横たわった。


「ねむい……つかれた」


 廣谷はふぁぁと欠伸をしてからスマホを少しだけ開く。通知が止まらずない様子を見て、廣谷は少しでも攻略の鍵になればいい……と思った。

 ラーメン屋のラッシュの事は言ってないが、意思疎通できるし美味しいしで危険はないから言わなくても大丈夫だろ。と廣谷は思いながら目を閉じた。


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