表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/71

悪役令嬢

 この世界、エーリオン王国で六大魔法、火・水・風・土・雷・氷は、精霊の加護との合わせ技ができる。

 それぞれの領地特有の精霊の加護を受ける事ができ、また守り神にもなる。


 例えば六大魔法の風と花の精霊で、花吹雪。土と草の精霊で、豊かな大地。これは、荒れた土地を開墾するのに便利で領主に喜ばれる。


 また、六大魔法と同じ型の精霊も可能である。例えば、水+水=氷 火+火=業火などがある。

 この場合、精霊の力を借りているので、普通の魔力消費で効果倍増だ。


 したがって、魔力と想像力さえあれば、いろいろな攻守魔法を繰り出せる。

 魔力が強い程、基本魔法としての自身の身体の回復・再生もできる。が、他者の身体再生だけは、『原則』できない。


 したがって、魔法は夢があり、無限なのである。


 そして、人々の負の感情が、澱んだ所に産まれるのが『魔』であり、私達は彼等を怖れ、浄化する。


 私、オリビア・ウェントスは、風の精霊の加護を受けていて、魔法は雷である。


 そして、断片的ではあるが、おかしな記憶がある。

 どうやら『異世界転生』しているようだ。


 それも、『婚約破棄され断罪される、悪役令嬢』これしかわからない。ゲームの世界なのか、小説の世界なのかもわからない。私の前世もどんな死にかたをしたのかもわからない。

 誰と婚約するのか、どんな分岐や選択肢があるのか……いまいちハッキリしない。

 頼りになる『おかしな記憶』でさえ、予感や予知、予兆と言ってしまえる類のものでしかない。


 回復魔法・浄化魔法に長ける、ピンク頭がヒロイン決定だろう。

 そして、眉目秀麗な男性が攻略対象者なのであろう。

 これぐらいの情報しか持ち合わせていないので、攻略対象者のフラグを折りまくって、味方につける事もできない。

 出たとこ勝負の断罪ルーレットだ。


 なので、これは『オリビア・ウェントス視点』の新しい転生物語という事にした。ビクビクしていても心臓がもたない。

 わずかな情報を頼りに、生き残れそうな選択肢を選んでいこう。


 とはいっても、避けられる物は避けておきたいので考えた。

 転生物は大抵、貴族の大多数が通う三年制の豪華絢爛な王立学校に、平民の有能なヒロインが特別に入学し、眉目秀麗な攻略対象者の心を鷲掴みする。

 見に覚えの無い罪をなすり付けられた悪役令嬢は、卒業パーティーで婚約破棄と共に断罪される。


 それならば、豪華絢爛な王立学校に行かなければいいのではないか?と、思い付いた。

 それならば、どうするか?

 いいところがありました。武道派の学校『王立魔法高等学校』が!


 騎士団に入るためだったり、領地の『魔』を退治するために、特殊な攻守魔法を学ぶ為に通うような、『戦闘特化型の魔法学校』である。

 王立学校での一般的な魔法に加え、より高度な攻守魔法を学べる三年制となっている。


 貴族の令嬢でも、領民を守る為には、より強い攻守魔法が使えた方が良い、と考える者が一定数いる。特に『澱み』を領地に抱えてる令嬢だ。

 それなので、未成年貴族の社交場である『王立学校』を選ばなくても、なんの違和感もないはずだ。


 オリビアは『王立魔法高等学校』に通い、婚約者も作らず、卒業後は騎士団で魔導師になる。と決めた。


 まずは『王立魔法高等学校』に入学するために『基礎学院』からの推薦書と入学試験突破を目指すことにした。


『基礎学院』はそれぞれの領地にいくつかあり、国営で運営されていて、十三歳から十五歳まで通う。

 その『基礎学院』内で、特に優秀であり、人格に問題がない生徒で、希望するものが『王立魔法高等学校』への推薦書を得られる。

 つまり、エリートのみが通える学校なのである。


 オリビアは『基礎学院』でのエリートを目指している所なのだ。

https://ncode.syosetu.com/n5227ib/

『魔法だらけの世の中で、式神使いはいかがでしょう』も、よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ