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嘘を吐いてでも

作者: 秋暁秋季
掲載日:2022/11/30

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

にわか が嫌い。等々、かなり痛烈な皮肉が入ってます。

何でも許せる方向けです。

何時も嘘をついて生きて来た。人の顔色を伺って、適当に相槌をうち、やり過ごす。それが私の生き様だった。だってそうしないと周り皆に叩かれたから。私の意見は全て否定させられ、自分の思い通りに動く人形にさせられた。遂には子供までもが騙せるようになって、思ったこと。

本心って、そんなに大切なものですか?


最近、私の本性を知り得た男に会っていた。何でも『お前のような人間に興味がある』という事で、無理矢理約束を付けられた。

逃げれば良いだって? そしたら面倒な事に、お前の彼氏は俺だと公言して回ると言われた。パリピの陽キャ。何もして無くても目立つ。そんな奴の隣にいたら、プライベートなんてあって無いのと同じだろう。

という訳で、最寄りの本屋に共に来ていた。街灯の光灯る、夜の街をイメージした館内。本の目印は壁付き看板。シックでオシャレだと思う。その中の漫画コーナーで、所謂覇権と言われる漫画を手に取った。

別に面白く無いわけじゃない。結構な感動もの。でも……。

「お前、なんで好きでもない漫画読んでんの?」

「話題に乗り遅れるから。それで除け者にされたから」

思い返すのは幼少期の記憶。皆が流行りの漫画で持ち切りとなる最中、その内容を知らないと伝えたら、物凄く馬鹿にされた。

『遅れてる』、『だから話題に乗り遅れるんだよ』、『そんなゴミみたいなもの読んでるから』。昔のことなのだから水に流せ。と言われそうだが、大好きなものを馬鹿にされて、許せるはずがなかった。でも何も言い返せなくて、私は無言で睨む事しか出来なかった。あぁ、これがフィクションの主人公なら、言い返せたかな。

「面倒せぇ」

「人間関係を円滑に保つには大事だよ。面倒だけど」

私は愛らしい表紙を暫く凝視した後、そっと戻した。積み上げられた本の山はその作品が人気である事を大いに語っていた。

ごめんね。面白くない訳じゃないんだ。でも私には合わなかっ。泣ける話、苦手なんだ。

「お前の好きな漫画、話さないの?」

「ダサいって言われんの嫌だから言わない。上辺だけを見て、偏見で話される事が死ぬほど気に入らない。それでも話題になれば、大して好きでもない癖に、その場のノリだけで盛り上がり、後からオワコンとか言うやつが大嫌い。だったら最初から言わない。話題を出さない。お前らが入っていい域じゃない」

「……」

思いの外、饒舌に語ってしまった。しかもかなり私情を交えて。調子狂うな。でも、私はが愛した作品を晒して、ただの流行りに乗るための道具にしたくなかった。本当に好きだからこそ、守りたいもの。あんたはそれに成れなかった。それだけさ。

わたしは改めて漫画を手に取ると、彼を置いてレジに向かって歩こうとした。

「大事なんだな。その作品も。思いも」

「穢して欲しくないだけ。愛した作品を」

もう我慢ならなかった。あんなこと、二度と起こしたくない。だから絶対にお前らに紹介なんかしない。布教もしない。それでいい。

「なぁ、お前。前に『本心ってそんなに大事?』って聞いて来たけど、大事だわ。お前が嘘まで着いて必死に守って来たもんだ。それだけ大事って事だろ?」

「守れてるかな?」

彼は黙って深く頷いた。何時もの軽薄な笑顔ではなく、本心からのものだった。

そうか。それなら良い。それなら。これからもそうやって守って行こう。私とそいつは隣合って歩き始めた。向かう先はレジ。何時かお前も、私のお気に入りになればいい。

女の子

昔、大好きな作品を馬鹿にされて以降、本心を隠してる。

絶対布教とかしないし、自分一人で楽しんでる。

にわか大嫌い。

だから読んできた作品を馬鹿にする真似は絶対しない。

(敬意を持っているが故のクソデカand複雑な感情)


男の子

女の子と根本が似ているが故に興味を持った。

同じ穴の狢であるからこそ、本心に気がついた。

何時か彼女が本当に愛したものを聞きたいと思ってる。


良いんですよ。別に。

好きな作品に着いて、何も知らなくとも、キャッキャッ語るのが楽しい気持ちは私も一緒です。

好きだったものが移ろうなんて、よくある話です。

たまに思い返して、大好きだったなぁ……。

って言って下されば皆幸せです。

それだけで良いんです。


でも馬鹿にするのはやめましょうね。

間違ってもオワコンとか言わないで下さいね。

本当にその作品が好きな人にとっては、終わりなんか無いんです。


終わってねぇです。私のお気に入りの作品も。

(会社……倒産しましたけど……。……もう聞けない声もありますけど……)

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