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〜恐怖のマゾヒスト〜

૮₍´。• ᵕ •。`₎აヨロシクネ♪

無事に王都へ入った私達は、開会式まで時間があったので王都を観光することにした。



ーーーーー王都の市場にて


「はわわ…色んなお店があるですぅ」


「流石に王都というだけあって活気がありますね」


馬車4台分はあろうかといった広いメインストリートを沢山の人や馬車が行き交っていた。


その両脇には八百屋や雑貨屋などが並び、行商人が馬車を屋台のようにして商売をしている所も多数あった。


商品を見ながらしばらくメインストリートを歩いていると、1人の威勢のいい男に声を掛けられた。


「へい!らっしゃい!そこの可愛いお嬢ちゃん達!凄いのがあるんだけど、見ていかない?」


「む?凄いのだと?」


「はわわ…どのくらい凄いのか見てみたいですぅ…」


私とペコリーナはハッキリ言うと可愛いので、いちいち社交辞令に一喜一憂しない。


「そうこなくっちゃ!まずはお嬢ちゃん達に質問だ。この世で最も恐ろしいことはなんだか分かるかな?」


「うむ…恐ろしいことか…うーん、死ぬことかな?」


「惜しい!死は安らぎであり、恐怖では無いんだ。正解は、死ねないこと。こいつを見てくれ」


男は商品棚から1本の瓶を取り出すと私達に見せた。


「これは、超高級ポーション。知っての通り、大抵の外傷はこれで治っちまう。もう気付いたと思うが、死ねない、超高級ポーション、この2つが意味することはこの世で最も恐ろしいことは絶対死ねない拷問ってことだ」


「ふーん」


「備えあれば憂いなし、どうかな?この機会に回復ポーションを買うってのは?高級ポーションだけじゃなくて、中級ポーション、お肌スベスベポーション、または日焼け止めポーションもあるよ」


「はわー…凄いのって高級ポーションのことだったんですねぇ…」


「うむ、確かに高級ポーションは凄いけど、商人の口車に乗せられた感がちょっと嫌だな…」


「まぁまぁ、良いじゃ無いか。じゃあ逆にこの世で最も楽しいことは何か分かるかな」


「はわわ…それは簡単なのです…ペコリーナの尻尾をモフモフすることなのですぅ…」


「お姉ちゃん…!私の尻尾がお姉ちゃんの1番なんて…!わ、私はお姉ちゃんに尻尾をモフモフされるのが1番楽しいぞ!うむ!」


嬉しそうなペコリーナを見るのは楽しい。ペコリーナと私は相思相愛なのだ。


「正解!でも人の数だけ正解があるから問題としては不適切だったかな!」


「よーし、じゃあおじさんの最も楽しいことも教えちゃおうかな!」


ニコニコ顔の男は突然マチェテを取り出すと、自分の左手を台の上に置き、思い切り振り下ろした。


当然、肉が裂け、血が吹き出す。


唖然とする私達を尻目に、男はマチェテを何度も何度も自分の左手に向けて振り下ろした。


「あああああああ!痛い痛い痛い!ヒッヒヒ!で、でも、き、気持ち良い!ヒャアアアアアア!!!」


「はわわ…変態さんなのですぅ…」


ふむ、どうやら男は真性のマゾヒストだったようだ。大方私達のような美少女の前で自傷するのが趣味で、それが今回の目的だったのだろう。


「ペコリーナ、逃げるですよぉ…ペコリーナ…?」


私はペコリーナの袖を引っ張り、その場から逃げようとした。だが、ペコリーナの反応が薄いので不審に思いペコリーナを見上げたが、なんとそこには…


恍惚の表情のペコリーナが居た…!


「はわわ…」


ペコリーナは狩猟民族の出だから、血を見ると野生の本能が呼び起こされ興奮状態になってしまうのだろう…


「ハァハァ…お、お姉ちゃん…?大丈夫、ちょっとこの男を罵倒するだけだから…」


「ハァハァ…き、貴様!血を流して興奮するなんて、とんだ変態さんだな!ど、どうだ!私みたいな小娘に罵倒される気分は!?」


「ぎもぢいいいですう!!!」


私は2人のやりとりをドン引きしながら眺めつつ、あっペコリーナって女王さまの素質あるなと思ったりした。


暫くすると男は超高級ポーションで腕の傷を治した。だが、2回戦に突入しそうだったので急いでペコリーナを引っ張り、その場から離れた。


その後、私達は王都を適当に散策し、適当な宿を見つけると宿泊し、明日に備えた。明日は闘技大会の開会式である。

設定とか色々ガタガタだけど、雰囲気を楽しんで頂ければと思います笑ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ


ちなみに、ネタバレすると仲間が後100人増える予定です。( ੭ ・ᴗ・ )੭

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