表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
危険が住まう町  作者: トビウオペンギン
2/3

変わる非日常

つづきです。

、、、、、、「っ?!」

目が覚めるとそこはいつも通りの自室だった。

「なんだ、夢だったか」

生々しい夢を見た独特な余韻に浸りながらそんなことを思っていた。

「おはようー」

寝癖の付いた頭を掻きながら母のいるリビングに寄った。

母「あらユウタおはよう、今日は早いのね」

ユウタ「なんか嫌な夢をみてしまってな」

母「最近物騒だからね、近くで通り魔が出たって噂聞いたからね、あなたも気をつけなさいよ?」

ユウタ「あいよ」

他愛の無い会話をしながら家を出た。


歩いていると、見た夢の内容をふと思い返してみる。

「ん?まてよ?通り魔?夢でもそんなようなこと言ってたような、、、」

そんなことを考えていると突然誰かに後ろから肩をかけられた。

司「よう!お前がこんな早くに登校とは珍しいな!」

ユウタ「なんだ司か」

司「なんだとはなんだ唯一の友達だろ?」

なんだろうこのデジャヴは、どこかで、、、まあ気にすまい。

すると横断歩道の向こうから佐奈が手を振っている

佐奈「おはよう!珍しいね!二人で登校なんて!」、、キンっ、、、、!

ユウタ「、、、、っなんだ、、?今の、、」唐突に何かが頭を過った。

何かに引き寄せられているのか、脳が体に緊急信号を送っているような感覚に襲われた。

青になる信号、歩み寄る佐奈。

ユウタ「,、、だ」

司「ん?今なんか言ったか?」

ユウタ「だめだ佐奈!全力で後ろに下がれ!」

佐奈「、、え?」

間に合え、そんな気持ちで佐奈に抱き着く形で跳ね避けた。

キキっーーー!!!ガシャン!

速度の落ちなかったトラックは電柱に激突して停車した。

ユウタ「ハア、、ハア、、危なかった、、、」

間一髪助かった二人のもとへ司が駆け寄る。

司「おい!大丈夫だったか?!」

佐奈「う、うん、私は大丈夫、、けど、、」二人はユウタのほうへ視線を送る。

ユウタ「あぁ、なんとか俺も無傷だ。無事でよかったよ。」

佐奈「あ、ユウタ、血っ」

司「何が無傷だよ、ひざ、擦り剥いてるじゃないか」

ユウタ「こんなの死ぬよりは、、」

司「馬鹿なこと言ってないでとっとと学校に行って保健室で見てもらえ」

命の危機に直面したというのに、なぜか心は落ち着いていた。



学校に到着して保健室で傷を手当したあと、三人は校舎裏に集まった。

司「それよりよくわかったな」

ユウタ「何がだ?」

司「なにって、トラックだよ、あれが突っ込んでくるなんて普通わかんないだろ」

ユウタ「、、、今からいうこと、信じてくれるか?」

司「あ?当たり前だろ、話してみろよ」

佐奈「私も信じるよ、聞かせて?」

ユウタ「実は、夢で見たんだ、全く同じ夢を、」

俺は夢で起きたこと、自分が佐奈をかばい死んで目が覚めたことを。

ユウタ「これが今日起きたことのすべてだ。信じるか?」

司「んー、つまり正夢ってことか?夢が現実になるっていう」

佐奈「たまにあるよね、あ、これ夢で見たっていうこと」

確かに、正夢は誰もが経験したことがあるだろう。

しかしユウタはちがった。。

ユウタ「たしかに、正夢っていう線もあるが、俺の場合少しちがう。」

司と佐奈ははてなを浮かべた。

ユウタ「俺は、夢で死ぬたびその日の初めに戻り、その死を回避できるんだ。これが初めてじゃない」

司「どういうことだ?」

ユウタ「俺は今日。今まで忘れていたことを思い出した。」


ユウタ「俺は、死ぬたびにその一日をループする。」



正夢みすぎると、早死にするらしいですよ、みなさん、きをつけて

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ