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カミキリムシごっこ-トミーの始まり-「ハ行」

作者: MAZI(2nd)

崖から落ちる怖い夢を見て「ハッ」として、朝目覚めた。帽子、つまりハットを被ったまま寝てしまっていた。店長はカミキリムシごっこをしていた。つまり髪を切る練習をしていたのだ。その日は雪の日で、商店街はいつも以上に閑散としていたのだった。

店長は言った。「そろそろお前も髪を切る練習をしなければいけないな。俺で切ってみるか?」僕はその店長のなけなしの髪の毛を見て、切るだけの髪もないだろうと言いたかったが我慢して、その無けなしの髪の毛を練習台にすることを決意した。

髪を切るセットを取りに裏へ戻った。僕は「ヒッ」とした。つまり壁にヒットしたのだ。まだ目覚めたばかりで脳が起きていないらしい。

コーヒーを飲みながら、練習しようと思い、コンロの火をつけて湯を沸かす。ガスに火がつかず火の元を「フッ」とした。そのうちお湯がフットーした。

湯を沸かし終えて、僕は洗面台に向かった。そして顔を洗い口をゆすいで、水を「ペッ」とした。飼っているペット犬のジョンマンジーが吠えた。

顔を拭いて、髪を切るためのハサミやらのセットを持って散髪台に戻ると店長がどこにもいないっ!いや、店長は天井に張り付いて一人でカミキリムシごっこをしていた。僕は「ホッ」とした。さて温かいコ―ヒーでも入れるか。


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