気付いたらエタってた
2016年 5月5日 18時29分
これは私の作品「ぼくらの、『新世界』を創ろう」が最後に更新された日時です。その後、6月5日に登場人物紹介を投稿しましたが、話自体は進んでおりません。そう、恥ずかしながら私は、なろうで言うところの「エタる」という症状にかかってしまったわけです。
話の続きが投稿されなくなる「エタり」ですが、理由は人によってそれぞれでしょう。話の続きが思い浮かばなくなったり、辛辣な感想をもらって心が折れてしまったり、中には小説を書くこと以上に魅力的なものを見つけて創作活動を止めてしまった人もいるかもしれません。
では、私の場合はどうだったのか。
少々、状況説明をさせていただくと、「ぼくらの、『新世界』を創ろう」は私の初の連載作品で、試みに書いてみようというようなものでした。
連載作品を書くにあたり、私は定期的に更新するためにもルーティンをつくることを考えました。
月曜~金曜…お話を考える。
ここでは、今後の展開や具体的な文章などを仕事の合間や通勤時間を利用して考えます。
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土曜日…平日に考えた内容を実際に文章に起こす。
ここで、1話分全て書ききりますが、まだ投稿はしません。一晩寝かせます。
↓
日曜日…投稿する。
昨晩書きあげた文章を確認し、誤字脱字などを修正した後に投稿します。
実際には祭日などが挟まったり、休日に予定が入ったりするため、多少のずれはありますが、おおむねルーティンを守って書くことが出来ていました。ルーティンというのは存外に便利なもので、話が思い浮かばないように思えても、土曜日に書き出すと、それまでに考えていた断片的なアイディアから話が書きあがります。期限を設けるっていうのはモチベーションもあがるし、我ながら良い方法だったと思います。
ただ、5月に入りゴールデンウィークが終わったころ、仕事の蓄えが底をついてしまいました。そして翌日の準備に追われる日々のなかで、土曜日に小説を書く時間がとれなくなったのです。小説が書けなければ、投稿もできません。気が付けば6月初旬、一月にわたって投稿が滞ってしまったのです。
この段階で、私本人にも「ヤバいな」という感覚はありました。早く次の話を投稿しないといけないという気持ちが湧いてきます。
しかし、本当に恐ろしいのは、「ヤバい」と思いながらも今まで次話が投稿していないことなのです。ルーティンが崩れた後も、空いた時間に話を考えることはしていました。次の話は頭の中に入っています。しかし、それを書き出すことをしない。
普通に書き出せばいいだけの事なのですが、なんとなく手につかない。習慣から外れた途端に書けなく、否、書かなくなってしまったのです。
まあ、つまり、私が「エタった」理由は特にないのです。
なんとなく書かなくなってしまった。もちろん、小説書くのは楽しいです。ですから、書き始めることが出来れば、なんてことなく続きを更新するのでしょう。そのためのはじめの一歩がなかなか踏み出せない。「継続は力なり」なんて言葉もありますが、継続すること自体にも力が必要なんだと思うのです。
エタっている作品の中には、私と同じように、何となく書けなくなっているものもあると思うのです。
別に、ここで解決策を提示できるわけでもないのですが、そんな人もいるってことを知っていただければ本望です。
こんな所で長々と言い訳を書いていると、「そんな時間があるなら連載作品の続きを書きなさい」とお叱りを受けてしまいそうですね。
そこで、このエッセイを投稿するのを機に、「エタり」から脱して続きを書き始めようと思います。何事もきっかけは大事ですから。