表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君に、あの日の言葉を…  作者: ポン太@
夏の章 不安定少女
7/12

深夜の訪問者

時刻は深夜二時を過ぎた頃、道草は一人パソコンでネットサーフィンをしていた。特に理由は無い、ただの暇つぶしだった。

ぼーっとパソコンの画面を眺めている。そんな時だった、一人の男が静寂を破った。

「気づいてるんですよね、オレのこと」

男は金髪で青い目をしていた、この男の名は雁来 春千佳、ある家に仕える者だ。

「ああ、気づいているとも、君の気配遮断くらい簡単に気づく」

「そうですか、はぁー、オレもまだまだですね」

「そんなことはどうでもいいんだ、これはどういうことだ」

道草はそう言ってタバコを春千佳に投げた。春千佳はそれを取ると笑って、

「気づいたんですか」

「ああ、まさかタバコに刻印(ルーン)を刻んでおくとは、びっくりしたよ」

「すいませんね、別に驚かせるつもりじゃなかったんですけどね」

そう言うと、少し光ってタバコが燃えた。

「で、要件はなんだ、多方予想はついているんだ、弓塚ゆみずかの掃除人」

そう言って、道草は自分の頭を指差した。

「くく、そこまで知ってるのかよ、あなたはすごいですね」

「伊達に探偵やってないさ」

「すごいな、あんたの予想どうりです、今日オレの記憶がぶっ壊されたんです、しかも一瞬で」

春千佳の頭には障壁(プロテクト)をしてある、記憶を奪われないために、それが一瞬で壊せれ、しかも記憶まで壊した。

「ありえないことだ、この街には記憶専門のヤツでもいるというんですか」

道草は笑って、

「いや、いないよ、この街にはこっち側のヤツは三人しかいない」

「じゃあどうして、ありえないこんなこと」

春千佳は声を荒げて言った。それを見て、道草は笑う、

「ふっ、君にはまだ早いよ」

「チッ、めんどくさいな、一から調べなきゃいけないのか」

そう言って、春千佳は振り返り、

「邪魔しました、オレは帰ります、あの人のことはよろしくお願いしますね」

そう言って、扉を開けた。

「気をつけて帰るんだぞ」

「くく、オレのことバカにしてます?」

「ふふ、いや」

道草がそう言うと、もういなくなってた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ