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詩集 「bleu printemps」  作者: 月見里 星維
45/51

丘の上の大きな樹/夏の愁い、夏の想い出

「丘の上の大きな樹」


いつも たったひとり

ぽつんと丘に立っているきみ

太陽が昇っても、夜をむかえても

絶対に丘のいただきから

逃げ出さない。


雨の日も雪の日も風の日も

春も夏も秋も冬も

くる日もくる日も

きみはただ黙ってそこに立っている。


悠然と空を見上げ

大きな手足をのびのびと広げて

きみはそこに立っている。


きらめく光も いのちのさえずりも

ぼくの憧れさえも 全て受け止めて

きみは何年もそこにいる。


いつまでもそこに立っている。


------------------------------


「夏の愁い、夏の想い出」


見つめていると

なぜか切ないこころになる

あまりに綺麗で純な世界

あの夏の想い出を切りとって

並べて浮かべた夢のよう


わたしの思いを風にのせ

はかない幻 描きだす

うつつの夢にこころはせ

わかれのうたを口ずさむ


うまれた音は潮騒に

溶けてもまれてなくなって

やがては空に霧散する


夏の愁いはうつつとなる

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