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詩集 「bleu printemps」  作者: 月見里 星維
35/51

胡蝶楽/Detour

「胡蝶楽」


ひらひらときみが舞ふ

はらはらときみが散る


きみは

てふてふのやうに

空をかける

はなばなのごとく

地にはつる


消えうせてはかなききみは

やがてはそこで

朽ちてゆく


こてふにまみれて

ゆめとなる


きらきらときみが逝く

ゆらゆらときみが踊る


こてふのゆめに惑ひて狂ふ

しらべに誘はれ

はるは過ぐ


-------------------------


「Detour」


きみと話す

ほんのささやかな幸せを

ほんのかすかな喜びを

つかまえるためのまわり道


きみと離れてしまうのが怖くて

いつも遠まわりして帰った道


扉のなかに消えてしまうきみを

いつまでも見送って

明るくひかる窓を見あげる


それじゃまた。と

ちいさくつぶやいて

もと来た道へときびすを返す


そうして

今日きみと過ごした一日を

想いながら歩くんだ

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