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詩集 「bleu printemps」  作者: 月見里 星維
3/51

Solitary Persons

人間はいつも孤独だ。だからこそ

僕だっていつも孤独だ


幼い頃、僕は

ひとりで生きてゆこうと

誰であっても、信じない

そう決めた。だから


他人(ひと)に観られたくない

哀れみなんか見せないで!


言葉なんかいらない

助けなんかいらない

心配なんかいらない

涙なんかいらない

愛なんかいらない

誰であろうと、信じたくない


放っておいてよ!

僕はひとりで生きてゆける

――今までだってそうだった


淋しくなんかない

悲しくなんかない

虚しくなんかない

優しいこころなんていらないから

そっとしておいてよ、僕のことを……


人間はいつだってひとりだ

産まれる瞬間(とき)

生きている時間(とき)

死ぬ一瞬(とき)だって、たったひとり

ただ「孤独」を想うことを

他人(ひと)に感じさせたくないから


僕は

子供らしさを偽る

陰影かげを隠す。そうやって

偽って、嘘をついて生きるんだ


人間が創った幻想なんか

「神さま」じゃない。だって

もしそんなひとがいるのなら

そのひとを僕らは

必要としないと思う


誰も何も信じない

死ぬために偽って生きてゆく

それが

僕の生き方だ

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