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詩集 「bleu printemps」  作者: 月見里 星維
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Sea of the Moon/Dark Red Full Moon

「Sea of the Moon」


さらさらとめぐる、月の海に棲むものは

母なる水の光をうけて

きらきらきらきら、ともしびを放つ。


月であり、水の源である海は

すべてのいのちのこころとなって

いつかはかえる場所になる。


天海の水がくるくる笑う

その場所へ

僕らはまた、たどりつけるのか。


ゆめを手に入れたいと

あこがれて……。


------------------------------------


「Dark Red Full Moon」


仄かな闇は、

様々な獣の餌食となり

真の闇は、

人の心を貪り

紅き月は、

この世のものすべてを惑わす。


朔の夜も

望月の晩も、また然り。


勘の鋭きものは、その切れ味を増し

野に棲む獣は、その満い円に狂う。


闇を好むものは、その妖しさに歓喜し

光を欲するものは、それが命取りとなる。


皆、その揺らめきに怖れをなす。


故に、黄昏が

血に餓えることはない。

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