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詩集 「bleu printemps」  作者: 月見里 星維
16/51

僕らの海/水無月のころ

「僕らの海」


いま、

目の前に広がる僕らの海は

世界中の海とつながっている。


アメリカとも、フランスとも

イラクとも、北朝鮮とも………。


名もない小さな浜辺の向こうで、

世界が大きく騒いでいる。


たくらみ渦巻く荒波に

稲妻さえ爆発し、激しい雨が降る。


いつも日か、その嵐へと

晴れ間がのぞくことを信じて、

僕らは生きる。


生きて……生きて……

生きてゆく。


----------------------------------


「水無月のころ」


雨が降る。

空から水が堕ちてくる。


いつまでも降りたがる

梅雨の水は、

夏がいずれ来ることを

教えてくれる。


この空が晴れたら、

あの河の水が流れたら、

すべてが栄える夏になる。


雨が降る。

春の終わりを告げる、

風が吹く。


あつくもえる、夏が来る。

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