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I wouldn’t wish Wars on the Earth
いま、この瞬間。
どこかでだれかの
灯火が消える。
理不尽な戦いに、その理に
関わることなどないモノたちの
灯火が消されてゆく。
ナゼ?ナゼ!?
そんな言葉が翔けめぐるなかで。
また一つ、
いのちの灯火が消える。
天の長さを生きた訳でもなく、
同じ人間の手にかかって消えてゆく。
だから、残された者は想う。
これは神が与えた試練ではないか、と。
けれど、旅立った者は首を振る。
またこれも運命なのだ、と。
そして、人々は涙を流す。
その定めが哀しい、と。
人間には、それぞれ
決して染まることのない色があって
ひとつひとつ、その輝きを放っているのだから。
どれか、たったひとつでも色が消されれば
この世界にもだんだん、どんどん
闇が広がってゆく。
いま、この瞬間。
世界が汚く、醜い争いで
染まらないように、
どれだけの灯火を
どれだけの道しるべを
守ることが出来るのか。
消されてゆく生命を
壊されてゆく祈りを
どれだけ、救うことが出来るのか。
古の神さまのように
いのちを育むことは出来ないが、
僕たちにもなにか
やるべきことがあると思う。
地球を平和で覆いつくすために……