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詩集 「bleu printemps」  作者: 月見里 星維
12/51

色彩の想い出

赤。それはいつか、真夜中に食べたりんご飴の色。

血のように紅く、苺のように甘い。林檎の色。

そして、また。

朱は「闘争」の色。争い戦った痕、鮮血が舞う。

紅は「弱さ」をただの「見せかけの強さ」に変えてくれる。

それだけの色。


青。それはいつか、夢を見ていたあの頃の色。

空のように蒼く、海のように塩辛い。幼い日の色。

そして、また。

藍は「始まり」の色。全てが終わった痕、新しく芽生える。

蒼は「終わり」をただの「見せかけの穏やかさ」に変えてくれる。

それだけの色。


黒。それはいつか、通い歩いた夜の色。

眠りのように黒く、穴のように暗い。哀しみの色。

そして、また。

玄は「過程」の色。通り過ぎた痕、明るさが残る。

黒は「死」をただの「見せかけの絶望」に変えてくれる。

それだけの色。


紅。蒼。黒。

語るものは、いつもある。

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