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詩集 「bleu printemps」  作者: 月見里 星維
11/51

吟ずるおと/inert People mounts a Hill

「吟ずるおと」


真白い地面に、他でもない

あなたを立てると

あなたは黒い線を残しながら

走ってゆく


その黒い線は、文字となり

言葉となって

人々(ひと)の心をかけて逝く。時々

そのまま過ぎ去ってしまうことも

あるけれど。たまには

記憶にとどまって、いつの日か

その人への贈り物になる


そうなる瞬間ときがあることを

願って。わたしは

あなたを走らせる

とんとんかりかり

あなたは走る

いろんな想いをのせながら


------------------------------------


「inert People mounts a Hill」


丘をのぼる。

毎日、毎日。同じ丘を

決められた速度と、決められた長さで

のぼってゆく。

何が面白いのか、

時々、笑い声があがる。


毎回、毎回。同じような話題

同じ道筋、同じ顔ぶれ。

怠惰、とも呼べる生活が

丘をのぼるあいだに

丘をのぼったあとも、

続いてゆく。


そこに、

出来事がない限り。

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