多数傷病者のトリアージについての補足
Case3をお読みくださりありがとうございます。
急な発熱のため更新が滞ってしまい、見通しの甘さを実感しております……
さて、今回は多数傷病者のトリアージについて補足していきたいと思います。
トリアージという言葉は、けが人が多く出た事故や災害のニュースでもたまに聞きますので、もしかしたら言葉自体は知っている人がいるかと思います。
では、そのトリアージってなに?何をするの?ってところを書いていきますね!
トリアージとは何か、簡単に言うと、
けが人が多すぎて、医療資源(包帯や、今作ではポーションなど)や人手が足りない。
なら、助ける優先順位をつけましょう。
というイメージです。
その際に目印となるのが、作中でも出ていた赤、黄色、緑、黒のタグです。
本来であればタグに時間や名前、だれがトリアージしたか、なぜその色かなどを書き込みますが、今回はその色の光を放つというファンタジー的な感じにしました。
現場についてやることは、安全な位置に指揮所と各色の集合場所を作ることです。
指揮所を拠点にして指示を出し、けが人を管理していきます。
指揮所が混乱すると現場も混乱するので、クロッサの立ち位置はとても重要でした。
作中では書いていませんでしたが、実は、どのけが人をどの治癒院に運ぶか。
それも全て把握して指示を出していたんですね、さすが署長。
さて、次にいよいよ皆さん気になっているであろうトリアージの色についてです。
トリアージは、まず軽症な人を移動させるため、歩ける人を呼びます。
この歩ける人が『緑』になります。
次に動けない人のところへ行き、呼吸を確認します。
ここで呼吸がなければ、『黒』、救命不能として優先度が一番低くなります。
勘違いしてほしくないのですが、死んでいるという判断ではなく、助けられる見込みが少ないから、優先度を下げて対応を後にしているということです。
ロワルもですが、決して見捨てたくて放置しているわけではありません。
次に呼吸の速さや脈拍の速さ、強さを見ます。
ここで問題があれば『赤』という最優先の色になります。
歩けないけど呼吸も脈拍も問題ない人は、指示に従えるかどうかを見ます。
これに従えれば『黄』、従えないなら『赤』となります。
なのであの貴族の女性は黄色でした。
これがまず一段階目のトリアージです。
これを聞くと、
「ならわざと呼吸を早くして赤くしよう」
と考える人もいるかもしれません。
「妊婦でお腹打ったけど歩けるから緑なの……?」
と心配になったりする方もいると思います。
その人のために二次トリアージがあります!
二次トリアージはもう一度全身を見て、色を決めなおそうというものです。
例えば、作中にも書きましたが、大怪我をしているのに無理をして歩き、緑のところへ来てしまった人。
黄色だったけどどんどん血が出て赤に当てはまるようになった人、そのほか妊婦や子供などです。
今作はロワルたちの裏で、色分けされたエリアでヤゴコロたちがポーションや治癒魔法で出血を止めたり、傷を少し治したりして死なないよう保たせていたわけですね。
また、ロワルでしたら死の淵に立った怪我人も助けることができるため、今回の黒い紐を結んだ時は、より深い自責の念に駆られたことでしょう。
以上がトリアージについてでした。
ちょっとした豆知識がついたでしょうか?
一応私はMCLSという多数傷病者の資格を持っていたため、少しは参考になる内容になっていると思います!
次回はロワルについて少し深く触れていきます。
彼は今回黒い紐を結んだ時、何を思っていたのでしょうか。
来週金曜日に更新しますので、よろしくお願いいたします!




