詩小説へのはるかな道 第60話 君のいる世界がまぶしいから
原詩:君のいる世界がまぶしいから
サングラスをかけよう
君のいる世界がまぶしいから
君を追ってしまう僕の視線を隠すため
だけど 耳のほてりは隠せない
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詩小説: 君のいる世界がまぶしいから
駅前のベンチに座り、僕はサングラスをかけた。
冬の陽射しは弱いはずなのに、君がいるだけで世界はまぶしくなる。
君は友達と笑いながら歩いている。
僕の視線は、どうしても君を追ってしまう。
サングラスはその証拠を隠すための盾だ。
鏡面に映る街並みは、僕の心を覆い隠してくれる。
けれど、耳の赤みだけはどうにもならない。
風が冷たいのに、熱がそこだけに集まってしまう。
君が近づいてきて「似合うね」と笑った瞬間、さらに火照りが広がった。
僕は慌てて帽子を深くかぶり直す。
サングラスの奥で、視線はまだ君を追っている。
そして、君はそれに気づいているような気がした。
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わたしの詩小説をもとにAI君が詠んだ連作短歌です。
連作短歌: 君のいる世界がまぶしいから
サングラス
かけた理由は
冬の陽
君がいるだけ
世界がまぶし
笑い声
遠くに君が
歩いてる
視線は勝手に
君を追いかけ
鏡面に
街を映して
隠す盾
心の奥を
誰にも見せず
耳だけが
風に逆らい
赤くなる
冷たい空気
熱を集めて
「似合うね」と
君が笑えば
火照り増す
帽子を深く
かぶり直して
サングラス
越しに見ている
君のこと
気づいてるかも
そんな気がして
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。
その詩小説をもとに詠んでくれたAI君の連作短歌も載せます。




