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第1話「新学期、そして新たなスタート」



桜が静かに舞う四月。

大学のキャンパスには、真新しいスーツに身を包んだ新入生たちの姿があふれていた。

その中を、4年生となった悠真は一歩ずつ、確かな足取りで歩いていた。


「もう最上級生か……」

自販機でコーヒーを買いながら、ふとつぶやく。


この1年で、彼の生活は大きく変わった。

――あの国民的モデル・篠原美紅と“交際0日婚”をし、世間から注目を浴び、

それでも変わらぬ日常を守りながら、大学生活と家族との暮らしを重ねてきた。


大学では、相変わらず航、圭吾、憲剛ら親友たちと日々を過ごしながらも、

後輩たちや一部の新入生から「CMで見ました!」「結婚おめでとうございます!」と声をかけられることも増えた。


「悠真、お前さ……有名人だな、まじで」

「そうだぞ。神谷悠真のサイン、俺の卒論の表紙に書いてくれ」

「ちょっと、もう! 勉強中でしょ!」


そんな友人たちに囲まれながら、

悠真は少しずつ、卒業後のことも視野に入れ始めていた。



一方、美紅は、今年に入ってからも多忙な日々を送っていた。


モデルとしての仕事に加え、化粧品ブランドや衣料品メーカーのCM出演、

そして雑誌の連載やテレビ出演……。


「美紅さん、次の現場はこちらになります。15分後にリハ入りますね」

「はい。今日のテーマ、春の“等身大ナチュラル”、ですよね?」


プロとしての表情で仕事をこなす美紅だが、

心のどこかでは――「あと1年。悠真くんが卒業したら、次は“家族の準備”を」と決めていた。



その夜。


3人が暮らすリビングでは、久々に全員そろっての夕飯が始まろうとしていた。

瑞稀はカウンターキッチンで唐揚げを盛り付けながら、ぽつりと口を開いた。


「……尚吾くんとのこと、だけどさ。やっぱり、お付き合いはしないことにした」


「えっ……?」

美紅と悠真が顔を上げる。


「この家の暮らしが、私にとって一番落ち着くって、気づいたの。

恋とか、結婚とか……それよりも、弟夫婦と過ごす時間を今は大切にしたい」


「瑞稀姉さん……ありがとう」


美紅も安心したように頷きながら――


「じゃあ、このまま3人で暮らしていこう。

でも、私たち、いつか家族が増えるかもよ?」


「お、意味深な予告だな……?」

と悠真が茶化すと、瑞稀はニヤリと笑った。


「その時は……私は保育係にでもなるよ」



新学期。

4年生という節目の年。


悠真は、大学生活と向き合いながら、

美紅は、芸能活動の中で“母になる覚悟”を胸に育てながら、

瑞稀は、ふたりの未来を支える家族としての日々を選び――


3人の“家族の形”が、また新しい春と共に歩き始めた。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


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その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。


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