第3.00章 解雇されたジョブズとiPhone、そしてティムクック
第3.00章
解雇されたジョブズとiPhone、そしてティムクック
風花といをりは森の暗闇を照らし歩いている
道は木の根っこで、でこぼこしていた
風花が聞いた
「バッテリーは?」
「27
ライトってこんなバッテリー消費する?
これって夜の森でイタリア料理店にピザ食べに行く時のためについてんじゃないの
今まで使ったことないよ。いま以外いつ使うの」
「光の強度さげて。わたし19。スマホが熱持ってる」
「やっぱり。iPhoneだからだ
デザインにこだわりすぎてバッテリー消費と熱放出のこと考えてないんだ
そういえばあの時もウォズニアックが設計した6個あるスロットのApple IIを
ジョブズが勝手に2つにしたせいでプリンターとモデ、」
風花は言った
「だまれ、いをり」
さきほどの喪服の男は後ろを確認しても見当たらない
スマートフォンの電波もGPSも、表示は正常なのに機能しない
戻ると喪服の男とすれ違う。ずっと一本道なのだから
「おねえにサイダー飲ませすぎたら高血糖になる?」
「今の血糖値わからないのに運動しながら糖分とったら危険すぎる」
ふたりの前に看板が見えてきた
イタリアン料理のお店
空の麓 ⇨
Open AM 11:00 〜 Close PM 11:30
TEL : 3.14-1592-6535……
Instagra : @yuki-han^ashi*gure すぐ先 ⇨
X : @yuki-han^ashi*gure おまちしてます