表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

七行詩二篇(「物語にしようと~」ほか)

作者: タニグチ・イジー

  ○


物語にしようと女の子を一人取り出す

彼女が入っていたポケットをしまうと

その子はシクシクと泣き出す

友だちと遊んでいたのに

今日のおやつは大好きなゼリーだったのに

もう一度ポケットを取り出しても戻りたがらす

欲しいものを尋ねてもずっと泣いたままで




(20200413)



  ○


冷たく固まってしまった血液を

あなたへ分け与える

だらんと垂れ下がった腕を持ち上げ

指を一本々々握ってみる

今、あなたの身体を流れているのはセメント

感触がそう教えてくれる

頬を合わせると温かさが奪われていく




(20200413)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ