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大雨の中の出会い


そう言われた。当時、大学生からの付き合いで同棲もしてて、結婚も視野に入れていた彼女。家事が出来ないと言う理由なら捨てられた、でも、当然だ。家事の全部を彼女に任せ、俺は仕事をしていた。

勿論、彼女にだって仕事がある。俺が全て悪いんだ。

何て、過去の辛い思いを思い出しながらキッチンに向かう。


「あれ、カップラーメン、ない。そうだ、昨日でなくなってだんだっけ」

「しょうがないか、近くのコンビニに行くとするか」


いざ決行と思い、すぐにスーツのまま家を出ようと、外を見たら小雨が降っていた。


「一応、傘持っていくか。まぁ、酷くはならないと思うが」


なんて思いながら、家にある傘を取り家を出て、瞬時にマンションに歩いて約5分あるコンビニに入る。


ウィーン


「「いらっしゃいませ〜」」


「(今日はおにぎりも買おうか。そうだ、カップラーメンも一応買おう)」


「店長、あのサラリーマン、良く来ますよね〜、てか、本当イケメンですよねぇ(小声)」


「だな、美形って本当に居るんだな。良く来てくれるから俺は眼福だがな(小声)」


「狡いんですけど、(小声)」


後方から店員さん達の会話がかすかに聞こえ、覚えられていると言う恥ずかしさもありながら、カップラーメンをカゴに入れる。と言うか、覚えられているぐらい来すぎな俺にも問題があるんだろうか。何て、思いながら会計をする。


「お箸を付けますか?」


「はい。お願いします」


「袋はどうしますか?」


「2袋お願いします」


「了解しました」


「合計で、3.862円です」


「4.000円で」


「はい、138円のお釣りです」


「ありがとうございます」


「またのお越しをお待ちしております」


ウィーン


「結構買ったな。まぁ、土日はこれで凌げるしな」

「、、、、でも、家にある卵とかどーすれば良いんだよ。料理出来ないのに」

「てか、雨結構降ってきたな」


コンビニを出ると大雨が降っており、すぐに置いてあった傘をさし、急いでマンションに帰って行ったら、マンションの玄関近くに人影があった。


「(?制服、高校生か?あの制服はこの近くにあるけど、うちのマンション、高校生居たっけな?)」


何て、横目に見ながら素通りしていたら、ある事に気づいた。


「!!、、、、」


何故か、ずぶ濡れだったんだ。それに高校生の顔は見覚えがあったし何故か疲れ切っていた。その顔は会社帰りに入り口で居た男子高校生だったからだ。俺はそのままマンションに入ろうかと思ったが、何でか見過ごせなかった。その場に足を止め、高校生に声をかけた。


「君、この家の住人ではないよね?」


「えっ?ぁ、はい。傘持ってなくて、それに家も電車乗らないといけないし」


声をかけられて驚きの表情をしたがすぐに真顔になった。電車を乗らないと帰れないのか、だが、現在の時刻は6時過ぎで乗れる電車も少なくなっていっている。俺の現在の部屋はゴミ屋敷だし、それの方が迷惑なんじゃないか、だけど濡れたままなんて寒いんじゃないか何て、感じで葛藤もありながら、すぐにある提案をした。


「、、、、良かったら、俺の家に上がるか?」


「嫌、大丈夫ですよ。迷惑ですし」


「君、お風呂入らないと風邪ひくし、それにこのまま引いて風邪ひかれたら、俺だって後味が悪いんだよ」

「後、今日は泊まりなさい。事情は分からないけどそんな顔してたら、俺が後で後悔する」


「、、、、わ、分かりました、、、、クシュ」


少し大人な意見を伝えたら、考え込みながらもすぐに了解をしてくれた。ちょっと大人がなかったのかなって思ったが、くしゃみをしたりしたし、やっぱりこの時期はもう寒いんだなって感じる。


「良かった。さ、早く家に入るよ。すぐにお風呂してあげるから」(手を掴む)


「!は、はい」


少し強引だけど手を掴んでエレベーターに乗り、家路に着いた。少年は俺より10cm以上低い事もあり歩幅が合わなくて駆け足だったから、ゆっくり歩けば良かったと申し訳なく思い始めた。そんな思いもありながら家の扉を開けばそこは________________










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