プロローグ1
新作です。
ちょっと長いので読み飛ばしてもらっていいです。
「強くなったなヒロト」
「はい!全部アレックスさんのおかげです」
俺は井上ヒロト。今年で16になる。そしてこの年でFBIやCIAなどの組織を上回る諜報機関の最上位エージェントでもある。
「まさかあんな泣き虫だったお前がこの20年続いたアメリカ内部の戦争を終わらせてくれるとわな」
そう俺はエージェントとなって色々な仕事をこなしてきたがまさかあんなとんでもない戦争を終わらすことが出来るなんて俺でも驚いた
その戦争というのはアメリカの白人主義者に差別された黒人と差別を反対する米国人の反乱である
それで北アメリカ大陸は大きく二つに分かれた。
しかし普通は白人主義者が勝つと思うが、なんとアメリカの現大統領は差別反対派だったのだ。それにより全くの互角となった戦争。どちらもとんでもない戦争が20年続いたのでどちらも相当な被害が出た。そして白人主義者の指揮をする前大統領と差別反対派の指揮をする現大統領が2人とも俺に依頼してきたのである。戦争を終わらしたいから敵のトップを暗殺してくれと。
当時色々な国で依頼を完璧にそして隠密に遂行していた俺は各国の重鎮から最強のエージェントや超越者の再来だとか言われていた。まあ超越者というのはまた今度話そう。
勿論俺の存在は超極秘でアメリカ、ロシア、中国などの大国のトップや一部の幹部しかはっきりとわかっていない。
そして俺は少々手荒だったが戦争を崩壊させて2つの派閥のトップを暗殺するのではなく和解させて戦争をエージェントの技術と力で解決させた。
「これが今回の報酬だ」
スッと1枚の紙とカード渡される
「これは何ですか?」
ま、まさかと思うが…
「これはお前の新しい身分証明書だ」
「えっ…」
「お前はもう自由だ日本に行け。」
「なっ何言ってるんですか。僕をアレックスさんの後継者にするために一人前のエージェントにするんじゃなかったんですか!?」
「はあ、お前こそ何言ってるんだお前はもう一人前だよ。何も教えることはない。それに俺はお前が日本に行きたいことを知ってるぞ」
「えっ…」
俺は涙を我慢しようとしたが出来なかった。日本に行ける喜びよりもアレックスさんが初めて俺を褒めてくれて嬉しかった。
「お前は俺よりも強くなった。全盛期の俺よりも強くなった。ていうか俺が引くくらい強くなった。本当はもう5年前で一人前だと思っていた。しかしお前ならあの戦争を終わらすことができるかもしれないと期待した。そして見事その期待に応えてくれた。もうお前は俺の誇りだよ。」
「うっうわぁ〜ん」
俺はあの日から泣かないと決めていた。日本に戻るまでは泣かないと決めていた。しかし無理だった…
「あっおい!チッ今日くらいはいいかもしれんな一人前だと思っていたがこいつはまだ16のガキだからな」
俺はすぐにアジトで寝てしまった
朝起きて俺はとんでもないことをしてしまったと気づいた。飛び起きてすぐに電話した。
「ア、アレックスさん昨日はすみません」
「ああ別に気にしていないそれよりすぐに荷物まとめて本拠地の飛行場に来てくれ」
俺は昨日のことを思い出した。俺が日本に帰れるなんてまだ実感が湧いていなかった。
俺はすぐに荷物をまとめてバイクを飛ばした。
「ヒロトこれをやるよ。」
…何も見えない。
「あの何も見えないんですが…」
「これは全自動の透明の飛行機だ」
「と、透明の飛行機!?」
「そうだお前はアメリカを救った英雄だがそれをよく思わない人間もいる。普通の飛行機になんて乗ったら撃ち落とされて終わりだ。しかしこれならその心配もない。」
「あっありがとうございます!」
俺はすぐに荷物を入れ飛行機に飛び乗った
「もう行くのか?」
「はい!今の日本を見たくて」
「そうか気をつけてな。あと目的地もセットしてあるから乗るだけで大丈夫だそ」
「はい。ありがとうございます。では行ってきます」
「ああたまには顔を見せてくれよな」
「はい!」
みるみるうちに高度が上がっていった。日本に着くのは一時間くらいだな
時間があるので俺は日本に着くまで今日までのことを振り返ろうと思う。
ストックあるんですぐ出します