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殿下と結婚したくないので男装して破滅ルート回避したい  作者: くるねこ
4、私は聖女にはならないし、私に黙って急な予定を立てないでほしい。
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 お昼ご飯も終わったのだが、学校はまだ休み時間のため、少し工場で時間をつぶす。


「資料室で話のあった乾きが良く、丈夫な生地というのはどういう仕組みなんだ?」

「はい、魔法付与を行うと人件費から高くついてしまうため、材料として速乾性のあるダンジョンの湿地ヤシの皮で衣類を作りました。」

「湿地の植物なら、水分を多く含んでいるのではないか?」


質問してきたネリネに聞き返される。


「木本体はとてもみずみずしい植物なのですが、その外皮は水分が抜け、スカスカの繊維質なのです。それを水に数日漬けて置き、乾燥させる実験をした結果、軽く振っただけあっという間に乾いてしまいました。」

「魔法植物って不思議だよね。」


バンダが見つけたこの湿地ヤシ、あとは繊維を柔らかくする加工をしても速乾性は保てるか、肌触りはどうなのかといろいろ検証した結果、


「偶然とても丈夫な生地になりました。」

「丈夫になるように作ったわけではないのですか?」


生地のサンプルをとりだし、ネリネと殿下に渡す。


「もともと、鉱山夫たちが汗を掻くことで一日何度が着替えるように伝えていた物ですから、乾燥が早い衣類ができたらいいなと思っていたのです。」

「偶然の産物で我々の生活もとても良くなりました。」


バイオレット隊長も話に加わる。

どうやら軍部だけでなく、騎士にも衣類は回っているようで、周りを見れば親指を立ててナイスといった意思を伝えてくる者もいる。


「でもあれは肌が弱い者には不向きだった。」

「ああ、パンジーは仕方ないだろ。もともと、入院着以外、着ることないんだから別にいいだろ。」

「でも、夜中汗が止まらないこともあるって言ってたし、そもそも、病院が暑いんだ。」


病院は換気のため窓が開けっぱなしで、外気に触れる時間が長い。

とはいえ、結界が張られているのなら、内部を快適に保つことぐらいできるはずだ。

聖女教育の中で結界内で行える魔法についてもやっていた。


「もしかしてパンジー様は他の方より体温が高いか、魔力の影響で、周りだけ気温が高くなってしまっているか、状況は見て見ないと判断はできませんが、心当たりはありますか?」

「……なんでそんなにうちのことにかかわっ――いったい……」


またヴィオラは殴られた。


「父さんが話したんだ。あと、デンファレ様にも敬意を払え、公爵様だぞ!」

「いいのですよバイオレット隊長、私は貴族ではありますが爵位を個別に持っているわけではありませんから、侯爵の家の子だから敬えなんて思っていませんし、同い年ならば、良き友人になりたいと思っているの。よその家のことに首を突っ込んではいけないのでしょうけど、ずっと入院をしていて、つまらないでしょうパンジー様が眠れずに苦しんでいるのであれば、手助けがしたいですわ。」


 「ヴィオラの弟は入院をしているのか?」


殿下たちは知らなかったのか、隣から聞いてきた。


「産まれながらに属性の影響を受け、ずっと入院をしているのです。」


バイオレット隊長が説明をする。


「朝のように、デンファレが治療することはできないのか?」

「私は治癒師ではありませんので、入院されている方を勝手に治療することはできませんわ。ですから、少しでも寝苦しい夜を無くすため、こういった物はいかがでしょうか?」


アイテム内にあるスライムと氷の魔法を合わせ、保冷剤を作る。

領地内ではすでに使われており、凍らせずともひんやり感が持続するため、病院で氷嚢の変わりに使っている。


「こちらは冷たさが持続するアイテムでして、保冷剤といいます。首や脇、足の付け根に挟むように置いていただくと太い血管が冷やされ、血流の温度が下がります。凍らせて利用されても構いませんが、その際はタオルで包んでから皮膚に宛ててください。凍傷の恐れがあります。」

「いいのですかいただいてしまって…?」


スライムはずっしりとした液体の生物だが、軽量魔法の付与で持ちあげた際はその重さも半減以下となる。

受け取っただけでそのひんやり感を実感したのか、バイオレット隊長は驚いた顔をする。


「領内の病院ではすでに使用している安全な物ですし、生産ラインが整えば時期王都にも出回ります。試作した物のあまりですからよかったらお遣いください。」

「ありがとうございます。お前もお礼を言え!」

「あ、ありがとうございます。」


父親から受け取った保冷剤を両手で持ち、その冷たさや感触に感動している様子のヴィオラ、気に入ったのならば、帰り際にもう少し用意して渡そう。

そのためにはダンジョンでスライムを見つけてこなくてはならない。

さすがにスライムを無限に持っているわけはない。


 そんな談笑をしているとローマンが戻ってきた。

食事の始まりはいたがすぐに領館に戻ってもらい、マロニエとデンドロの様子を見てきてもらっていた。

ローマンとともに転移していた二人は今朝がたよりは幾分すっきりした表情ではあるが、マロニエには疲労の色が見える。


「午後からご一緒しても問題ないかな?」

「もちろんですわ。」


デンドロに聞かれ、笑顔で答えるがその顔は見えていないだろう。


 ローマンを目で合図して近くに歩み寄らせる。


「デンドロは良いとして、マロニエはどうなの?」

「起きられてからも少し思いつめておられらのでデンドロ様に協力していただき、引っ張って来ました。このままでは殻にこもってしまいそうだったので」


確かにそうだ。

引きこもりの原因は身体的な痛みから始まる場合と心的痛みから始まることがある。

今回は両方を受けているようであるからに、まずは痛みを緩和、うまく紛らわせるほうがいいだろう。


「そうね。誰かといる方が気もまぎれるでしょうし、このメンバーだけでもなれてもらわないと今後に響くわ。」

「はい、昼食はすでに済ましておりまして、学校の方にもそろそろ移動をお願いします。」

「解ったわ。エキナセアの方から報告は?」

「捜索続行中とのことです。すでに領地を離れている可能性もあります。」


ドラゴンの行方が分からずとは、いったいどういうことか。

ドラゴン部隊は小型のドラゴンということで小回りが利く分、大きなドラゴンとの戦闘には向かない。

飛行能力はさすがに大きなドラゴンと比べるにはサイズ比が違うだろうが、短距離や発進速度では他のドラゴンの上を行くような子たちだ。

その子たちが追いつけない、見つけられないとなるとあのドラゴン自体に何か秘密があるのかもしれない。


「お父様にマロニエのことも踏まえて報告を、明日の鉱山見学のルートの確認もお願い。」

「かしこまりました。」


 転移で消えるローマンを見送り、振り返ると皆の視線が集まっていた。



「お待たせいたしましたわ。学校の方へ移動しましょう。」


移動は再び電車で、港地区に向かう。

マロニエは一度乗っているがその際は風景を楽しむ余裕はなかった。

それに港地区の駅から王都までの路線だったため風景は全く違う。


「工業地区って広いんだな。」

「そうね。我が領地の産業の要といってもいい場所だし、従業員の寮もあるからそれなりに広くは作ったわ。今後工場を大きくすることになっても窮屈では事故も起こりかねない物」


私の隣に座るマロニエは昨日スカミゲラに言った中指の側面を親指で撫でるしぐさをする。

特に落ち着くわけではないこの行動は以前宝石工房で加工中に指を切り、治癒したは良いがしばらく突っ張る感覚が残っていたため触ってしまう。

その名残である。

近くで作業をしていたクルクマもトリトマも切ったのは私なのに蒼白の顔をするほど深く切ってしまった。

治癒は現存する皮膚組織を薄くのばしてつなぎ合わせる。

時間を戻してなかったことにするわけではないのだ。

そのため、傷口が残る場合もあったり、違和感が残ったりしてしまう。


「デンファレ嬢はどのくらいの周期で狙われる?」

「如何かしら、全くいない日もあるけれど、一日に一人か二人、多い日や集団だと十人を超える日もあるわ。」


この目で見るときもあれば影や警察が捕まえ、事情聴取で判明したという場合もある。


「理由は?」

「次期王妃の座が欲しい者、この領地が欲しい者、お父様やお爺様の代から恨みを持つ者、私の産業で打撃を受けた者、私が原因で家族を亡くした者、上げればきりがないわ。」

「家族を亡くした?」


ネリネが聞いてくる。

殿下も私に向けられた暗殺者の情報は仕入れているだろうから、ネリネやデンドロも知っていることだろう。

アマリリスも小耳にはさむ程度には情報があるはずだ。


「暗殺者の家族、仲間、そう言ったところからの逆恨みです。あとは仕事を失った者が自殺した場合、恨みの矛先は私に向く。」


雇用保険は私が雇っている者のみ、領民の自営業が失敗した場合の保険も領で提供しているため従業員の生活は保障されているが、保険に入っていなければ私は何もできない。

保険にも入れないほどの生活困窮者には生活保障事業があり、領で提供する仕事や公務員に転職する方法を享受、勉強の時間分働けると思っている領民も多いため勉強場所を提供、時間に応じた時給を出している。

そういった事業があることは告知しているが利用しないのは意地もあるのだろう。


「そんなの理不尽だ。」


理不尽。

確かにそうだが、私が領主となり、短期間でいくつも改革を行ったことに寄る余波とも考えられる。

私の行動を批判し、反対するが故の行動だと解っている。


「マロニエだって、お母様の実子であるからに虐げられた理不尽な生活があったでしょ。それと一緒よ。人間は知能があっても感情で動くわ。頭ではわかっていても呪詛を吐かないと生きていけない。行動にしてしまうこともある。工業地区の一角にはそういった方を入れる施設もあるわ。」


正確には施設病院。

私だけでなくとも、何等かの原因で精神に異常をきたした人のセラピー治療施設。


「施設ですか? でも、それは危険ではなくて?」


アマリリスが不安げに聞き返す。

それにあきれ顔のバンダが


「僕もそう思ったけど、デンファレは更生や勘違いを正してほしい、ただの自己満足の施設だって言うんだ。」


領内には生命にかかわる重篤な犯罪者の収容施設もあり、その仕事の一環で皆が嫌がるごみ処理や廃棄水のろ過施設の清掃をさせている。

まともに仕事をすれば、もう少し環境の良い場所に移り、さらに反省する態度などを見せると軽度の受刑者施設に移動し、共同生活となる。

そういった犯罪者とは違うと判断された精神的な病の者と判断した場合に送られる施設だが、中には正常に見える人もいれば、異常性が明らかな人もいる。

バンダはその判断ができないのだ。

他の皆も判断ができないというため、私が教鞭をとり、心療内科医という仕事を作った。

あまり、理解されない仕事だと、彼らは口にし、勉強が終わり、就職をしたは良いが、今のところ半年と続く者は一割ほどだ。


「入ったら地獄という人もいたわ。毎日私への恨みを壁に描き続ける人もいれば、許しを請いて更生する道を選ぶ人もいる。中では罪を犯した度合いで階分けがされているのだけど、皆部屋からはあまり出てこないの。他の人に傷つけられると思っているのもあるし、同じ恨みで私の元へ来た人が集まっている場合もあるから」

「暗殺者を入れているのか⁉」


誰を入れる施設だと思ったのだろうか。

ネリネが驚きの声を出す。


「そうですよ。彼らだって好きで私を殺しに来た者は少なく、素人も多い。その素人を中心に施設に入れています。素人だから精神的に病んでしまう悩んでしまうのです。」


そんな話をしている間に駅に到着した。


「こちらで下車します。」

「デンファレは暗殺者に同情しているのか? 殺さずに捕まえることの方が多く思える。」


確かにそうだ。

始末しろという命令は出さないが、話には上げることはある。

できるだけ捕獲し、事情聴取を領か、報告を聞いた王都の騎士が聞き、施設に送るか王都で拘束されるかが決まる。

騎士が来て王都へ送られるのはだいたいが暗殺を本業としている者。

施設や監獄へ送られるのは領の素人犯罪者が多い。

暗殺を本業にしている者ほど、影へ反撃をするため、命の危険が迫った場合は殺してもいいと王家より許可を取っている。


「殿下はなぜ自分が殺されるのか、考えたことはございますか?」


急に話を振られ、戸惑った顔をする。


「……他国からしたら跡取りがいなくなればいいという考えかもしれない。竜の血が濃いユッカを王にと唱える者もいる。そういった者からの刺客と考えている。」

「その動機、目的、侵入経路などを割り出すためにも、犯罪者は捕まえ、法的に処罰する必要がございませんか?」

「…確かにそうかもしれない。」


だいたいの領では侵入者、暗殺者は殺して処分する。

ことのあらましを簡単に報告書にまとめて死体とともに騎士に引き渡すと貴族は人を殺しても犯罪には問われない。

外部からの侵入者、使用人に扮した暗殺者、身内が自分を殺しに来た。

そういった簡単な報告で免れるため、もしかしたら自分に意見したから、気に食わなかったから、そんな理由で殺し、暗殺者だと報告している貴族もいるだろう。

ローマンからも前領主の際に噂を聞いたと聞かされた。


「殿下も、安全を確認したうえで一度自分に向けられた刺客と話をしてみるといいでしょう。彼らにも家族や友人がいて、なぜ殺しを生業にしているのか、べらべらしゃべる者も多いですよ。死ぬ前に自分のことを知っておいてほしいと思うのだそうです。」

「それは思考が犯罪者に寄る可能性があるとは思わないのですか?」


やはりネリネは私の考えには反対の様だ。


「犯罪者の考えを聞き、同情はします。ですがそうはならないという意志につながります。逆恨みとは自分が受けた仕打ちを何倍にでもして返すこと、私は殺人以外の方法で報復処置をとるだけです。」

「殿下を利用してか?」


何の話だろうか?

歩みを止めてネリネと向き合う。


「マロニエの話ではこの領地内で暗殺され、正妃の座から引きずり落とされそうになったそうじゃないか。それに対する報復が父親を返しての斬首、生きながら死を待つだけの島流しだ。」


斬首も島流しも殿下の判断だと聞いているが違うのだろうかと殿下を見ると


「ネリネ、確かに公爵から意見はきき、最終的には同じ結論に至ったが、すべてをしたがったわけじゃ無い。俺が判断したことだ。」

「ですが殿下はマロニエも公爵へ預けるとおっしゃった。デンファレ嬢にかかわったことだから、そうおっしゃいましたよね? うまくオーキッド公爵の手のひらで転がされているように思えます。その裏で糸を引いているのがデンファレ嬢ではないかと考えるのは自然なことではありませんか?」

「ネリネ!」


アマリリスが止めに入るが


「姉上もそうです。一晩で何があったか知りませんが、急に態度が変わったではありませんか。何か魔法をかけられているのではありませんか?」

「貴方、なんてことを言うの⁉ 姉の私がそんなにおかしくなったように見えるわけ?」

「アマリリス様落ち着いてください。」


クレソンが止めようとするが


「「クレソンは黙ってて!」」


こういうときばかり、二人の息はあっている。


私とネリネ、ネリネと殿下のいざこざだったはずが、すっかりネリネとアマリリスの姉弟喧嘩となっている。

スカミゲラとしての経験上、二人の喧嘩は長く、根に持つ。


「貴方一昨日からずっとそうよ。デンファレが何か隠しているとか、不穏な動きがあるとか、失礼ではなくて? これから向かうお家の方が怪しいだなんて」


そんなことを言っていたのか。

だからアマリリスは私が殿下を好いていないという結論に至ったのかもしれない。


「姉上こそ、クレソンの迎えで何度も足を運んでおきながらデンファレ嬢にはめったに会えないとおっしゃっていたではありませんか。領地にいるために家を出られているのにおかしいではないですか!」


確かに、ほとんどスカミゲラとして対応していたためデンファレとして会うことは少なかったが、そのたびにタウンハウスにいると伝えていたはずだ。

そこまでネリネには伝わっていないのだろうか?


「デンファレにだって仕事はあるし、タウンハウスにいることだってあるわ。」

「そのタウンハウスにはめったに戻られないという話ではないですか!」


ん? どこからの情報だ?


「失礼、誰がタウンハウスに戻らないといったのですか?」

「ネモフィラですよ。王妃様付きで殿下とも親しいので私たちとも面識があります。昨夜の夕食の場でそういう話になったんです。デンファレ嬢は一体どちらにいらっしゃるのですか? もしも他の令息や令嬢の家となれば大問題ですよ!」


令息はまだしも、令嬢は良いだろ。

あれか、姫夫の話か?


「はあ…… ネモフィラたちがタウンハウスへ来てからは殿下方が来領されるとバンダから聞いたためその準備や商会の準備、輸入食品などのことでタウンハウスへは戻っていないだけですわ。ローマンやほかの領館に住む鉱山夫や料理人たちに聞いてくださいな。私は朝食も夕食も昼食やおやつもみんなと取っております。なんでしたら食事の準備も今回出すものを試作しておりましたので私の作った物だと皆知っております。決定資料にも製作した日付と時間、サインした時も同じように日付と時間を書いてあります。しかもそれは偽造防止魔法に寄り、違う時間も日付も書けません。」

「どうでしょうね。デンファレ嬢からしたら偽造なんてたやすいでしょう。」


自分の祖父が偽造のプロだったなんて考えてもいないのだろう。

それに、偽造防止魔法を偽造するにはリスクはある。

時間を戻して進めるという厄介な魔法陣を使う。

それを資料一枚ごとに行うとなると数時間ならいい、だが数日や数か月となると現在の時間の姿のまま過去に戻り、偽造したい日付に向かうには時間が進む。

倍の時間を生きることになり、それだけ年を取る。

その分寿命が縮んでいるのだから死にたい者しか行わない。








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