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超能力

やっと話が本題に入ってきました。

今回の話で敬之の生活は一変していきます。

敬之は慎重に尾行していたが、地下への階段を下りてしまうと生きては帰れないという

予感が背筋に寒気をもたらした。

〈こんな状況だと、あの中年は殺されるな〉

階段に目をやると、血だまりが階段をカーペットの様に覆っていた。

下では黒服男が何かを話しているようだったが声が小さくて聞き取ることが出来ない。

もう少し近づこうと階段を降りようとしたとき、ネジを階段に蹴り飛ばしてしまった。


〈ヤバイ、気づかれる!〉

音に気を付けながら全速力で逃げる。

〈長い廊下から逃げれば、窓がある部屋までに見つかる〉

敬之は少し離れた所にあった二階へと続く階段を上って行く。

下から足音が近づくにつれて心臓の音が大きく鳴り響き、足が震える。

それでも、距離を取って身を隠せる場所を必死に探す。


探す! 探す! 探す! 探す!


一階へ、外へと降りられる梯子を見つけた。

全速力で梯子を降りていく、なりふり構わず逃げる。

走り、転び、泥をすすりながら逃げ帰る。

敬之は家に逃げ帰り布団へと入って怯える。

そして、寝入ってしまった。



昼間に目が覚め、落ち着いていることに気が付いた。

敬之は昨日の光景を思い出し、入れ変わったままのカバンを開けてみる。

ゲームというモノの手がかりを求めて、

カバンの中に入れておいた画面の壊れた携帯と買ったばかりの携帯を取り出した。

その下にはカバンの七割をシルバーの箱が占めている。

その中には注射器やナイフ、拳銃などが入っていた。

そこに入っていた腕時計を手に付けてみる。

〈これは本物の拳銃か?〉

〈それに、この注射器の薬や錠剤は何だ?〉

『登録完了しました。』という声が腕時計から聞こえ、

敬之は驚いて拳銃を床に落としてしまう。

外そうと腕時計に触れると、ポップな音楽と共に説明が始まった。

『我が社の実験に参加いただき、ありがとうございます』

『このゲームはdiveという薬を使用して、殺し合いをして頂きます』


〈殺し合い?あの中年と黒服は、この実験に参加していたのか。〉


『diveは三種類あり、どれも体に超能力を及ぼします』

『総勢60人が参加していて、生き残れるのは三人だけです』

『最後に、生き残った三人には願いを一つずつ叶えます』

『ご活躍を、お祈り致します』

『なお、ゲームは登録した時点で、やめることが出来なくなります』


説明中にも外そうと躍起になっていたが腕時計はビクともせず、ついには外すことを諦めた。

敬之は恐怖と説明の内容の馬鹿馬鹿しさの狭間にいたが、

昨日の出来事を思うと鼻で笑うことが出来ないでいた。

「さすがに超能力は作り話にしても酷過ぎるだろ」

敬之は『お試し用』と書かれている錠剤に手を伸ばした。

心臓がやけに大きく鳴り、手が震えて薬の袋も破るのに一苦労する。

口に含み、決心して飲み込む。しかし、体には何も変化が起こらない。


〈やっぱり超能力なんてハッタリだよな〉

〈これは、詐欺にでも使う商品か何かなんだろう〉


突然、体がものすごく熱くなってきた。

頭も朦朧として、畳へと倒れ込んでしまう。

               ・

               ・

               ・

頭の中に知らない声が幾つも響き渡り、頭が割れそうに痛い。

〔今日、どこ行こうか〕


〔なんだ。こいつ〕


〔会社やめようかな〕


〔怠いなー、もう死にたい〕


〔こいつ、いつもウゼー〕


救急車を呼ぼうと電話まで這っていくが、

さらに声が大きくなり比例するように痛みも増していく。

「ちくしょう、何なんだよ―!」

「クソが―!」

畳の上で叫び暴れまわっていると、聞き覚えのある声が妙にハッキリと聞き取れた。

 「羽方敬之か。殺さねーとな~」

先ほどの殺人鬼がニターっと不気味に笑う姿が頭に過る。


〔ハハハ  ハハハ   ハハハッ〕


     〔ハハハ  ハハハッ  ハハア〕


           〔ハハハ  ハハハ ハハハアハハハー〕

頭を低い音の笑い声が支配した。

そのまま敬之の意識は限界を迎え、部屋には沈黙が訪れた。



意識を取り戻した敬之は自分に何が起こったのか状況を確認する。

「何だったんだよ、今の」

「いろんな奴の声が聞こえた。」

「おかしいだろ!」

床へ何度も拳を突き立てる度に、フラッシュバックする。

数度繰り返すと拳が痛み出し、床を殴ることを止めた。


〈一旦、水でも飲んで落ち着こう〉

気絶しているうちに時間が過ぎたのだろうか、夕日が窓から差し込んでくる。


〈今のが超能力だとすると、ここには居ない人間の声を聞けたからテレパシーの様な能力だと思われる〉

〈この能力で嫌な声が聞こえた〉

〈確実に黒服男だろうし、箱を渡しても確実に殺される〉

箱を人質に逃げるためにもカバンに衣類や知り合いの連絡先が入っている携帯、

他にも色々なモノを詰め込んで逃げるための支度を整えていた。


そこへ、ピンポーンというチャイムが響き渡る。


今回、一つ目の能力が明かされました。

一応は正式名称があります。

それはまた、別の物語。Σ( ̄□ ̄|||)


↑(この引き、やってみたかった)



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