プール上
先週、投稿できなくて申し訳のうござる。
赤く燃えるような空が窓の外に広がっている。
それを眺めながら敬之は思うのだ。
〔なんだ、この状況〕
狭い部屋に大人2人が折り畳みの机を挟んで向かい合っていた。
二人の顔は真剣そのもの。
「なんや敬之、お前も話し合いに参加せんか」
「そうですよ。三人で決めましょうよ」
二人は台所にいる敬之に文句を言う。
敬之はフライパンの中に目線を落しながら答えた。
「お前らは飯抜きでいいんだな?」
二人は一瞬だけ固まると、何も聞かなかったかのように会話を再開させた。
部屋の中に甘辛くて美味しそうな香りが充満する。
その香ばしい匂いに机にいる二人は腹を空かせて出来上がるのを待つ。
敬之は野菜炒めを大皿に盛ってから机に料理を運ぶ。
「なんで怪我人である俺が、お前らに料理を振る舞わなきゃいけないんだよ」
大智は机をバンバンと叩きながら叫んだ。
「それは、こっちのセリフや!」
「オレは美優ちゃんの手料理が食べたいって言ってるやんけ!」
「それなのに、何で敬之が作っとんねん」
「嫌なら食うな」
「そして、ソイツの手料理でも食ってろ」
大智は料理に手を付けながら文句を言うが、それを遮るように美優が話しかけたため
敬之には届かない。
「それで、敬之さんは何処に行きたいですか?」
怪訝な顔をして返事する。
「何が?」
「だから、懇親会のことですよ」
敬之は何の話をしているのか分からないでいた。
しかし、二人はさらに話を進める。
「そうだ、敬之は何処に行きたいん?」
話が見えないでいる敬之の頭には只々?が浮かぶ。
「そうだ。プールなんてどうですか?」
「ん~、確かにそうか」
「モヤシの敬之には、その位が丁度良いかもしれん」
「そうやな。プールに行くか」
「決定ですね」
「イーエイ」
・
・
・
「ここは何処だ?」
人混みの渦が目の前で築かれているのを一人で呆然と観察しながら呟く。
敬之は気づくと数駅ほど離れた所にあるリゾートプールにいた。
朝に弱い敬之は二人に叩き起され眠い体を引きずられながら連れてこられた。
「お待たせしました」
美優が小さなバスケットを持って現れた。
紺色のビキニは美優の細くて白い肌に映えている。
また、おさげの髪形を見慣れていたせいか髪を団子状にして上げている姿が新鮮に感じた。
「あれ、大智さんが最後ですか?」
美優が周りをキョロキョロと見回して確認する。
「アイツは何かを買い忘れたとかで遅れてくる」
手の中に白くて柔らかいモノが触れると敬之を引っ張った。
「なら、先に遊んじゃいましょうよ」
敬之は腕を引っ張られる力に逆らうことなくついて行く。
いやはや、最後まで読んでくださり、有難くて頭が上がりもうせぬ。
⇨誰も米してくれないから(´;ω;`)
米と評 ヨロね( ´艸`)




