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工事現場が大変だ!

「ちょうど、クライマックスか」

「スゲー、不様な格好だ」


「そんな事を言っている暇、無いでしょうが」

「直ぐにでも、助けに」行きましょう」


大智は視線を逸らした。

すると、下に居るはずの無い二人の姿がある。

「何で、こんな所にいるんや!」

自分の状況も忘れて敬之に疑問を投げかける。

「お前のピンチを笑いに来たんだよ!」

大智は帰ってきた言葉に少し笑みがこぼれた。


「これは見学料だ」

敬之は手に持っていたバルーンを空へと上げた。

大智は全てを理解し、そのバルーンを引き寄せる。

「こんなのが見学料だと」

「ゴミなんかを渡すんじゃねぇ」

それは徐々にだがエレベーターの傍へと上がってくる。


「お友達との話は終わった?」、

ニヤツいていた男が痺れを切らして大智にナイフを投げる。

しかし、敬之の精密射撃によってナイフが弾かれた。

男は敬之の射撃を気にして鉄骨の影に隠れた。

そして再び、エレベーターを少しずつ能力で揺らし始める。

半壊しているそれは微弱な力でも大きく揺れる


「こいつで、お前を殺してやる」

振り回されながらも集中できている自分を信じて風船を圧縮させながら飛ばした。

影に隠れている人間は高らかに笑う。

「そんな風船一つ飛ばした所で何になる」


風船は行き着く前に、ビー玉ほどまで小さくなった。

そして、猛烈な熱を出しながら爆発してしまう。

その規模自体は小さいものだが、衝撃波によって近場に合った鉄骨を吹き飛ばす。

影響は連鎖して行き、周りから歪む音が鳴り響く。


エレベーターを支えるケーブルは暴風に波打つ。

そして、その勢いと重さに耐えきれなかったのか命綱は引きちぎれた。

大智は力を振り絞って、自由落下しているエレベーターの上へと登る。

そのままエレベーターの坂を駆け上り、空中へと身を投る。

大智の体は放物線を描きながら落下していき、紅の柱に着地した。


「危ない」

「死ぬところだったわ」

「それにしても、アイツは何処にいるんだ?」


「おい、アンタら」

「アイツが何処にいるんか分かるか」


下にいる敬之達に声を掛ける。

しかし、人とも首を振って答えると最後の風船を空に投げて叫ぶ。

「後ろに居るぞ!」


大智が振り返るとナイフは目の前に迫っている。

右腕でガードして刃物を受け止める。

骨の髄に痛みが走り、叫び声を上げた。

そのまま、左腕でカウンターをきめようとするが避けられた。


「危ない危ない」

「君みたいな筋肉バカに近づくのは危ないな」

「手負いの君には悪いが、ここから攻撃させてもらうよ」


〈能力がもうすぐ切れそうやな〉


しかし、飛んでくるナイフを避けるのに必死で攻撃できない。

飛んできたナイフを右手で受け止める。

痛みに耐えながら刺さったナイフを引き抜くと、次に飛んできた投擲物を弾き返した。

大智は致命傷をギリギリで回避するが少しづつ追い詰められていく。

ナイフも折れてしまい弾くことが出来ない。

逃げる道も断たれてしまい、正面から来るナイフを避けることが出来ない。



躊躇なく後ろへと倒れ込んでナイフを回避した。

体は重力によって下に落ちて行くが、

大智は空中で体勢を整えると風船を踏み台にして飛躍した。

そして、先ほど居た場所より斜め下の所にしがみ付く。


「すごいな」

「流石にボクも予想できなかったな」

「駒である君が、ここまで動けたなんて」


「でも、ダメじゃないか」

「必死だったとはいえ、君の最後の獲物を壊してしまうとは」

「あの、爆発する奇妙な風船が無ければ君はボクに勝つことが出来ないだろうに」


大智は頭上で勝利の笑みを浮かべている男を鼻で笑う。

「アンタ、少しだけ勘違いをしてるんやないか?」

「俺は風船を爆発させてるわけじゃあらへんで」

「気体を圧縮して爆発を起こしてんねん」


「それが如何したのかね?」


「今、それが何処におんのか」

「アンタは気づいておるんか?」


男は焦った顔を見せる。

「まさか、ここに!」


「さあ、答え合わせといこうや!」


男が周りを見渡すと足元が微かに発光した。

夕焼けの強い光では見えずらいが、確かにそこにある。

そして、逃げる間もなく爆発した。



先ほどよりも紅の塔は激しく歪みながら揺れる。

大智は振動に飲まれないように柱に掴まって耐える。

そして、何もかもが崩れ行く中で大智は黒焦げの物体が抵抗なく落下していくのを見た。

「お前は自業自得だ」

「鉄の山を墓標に死んでゆけ」


二度の爆発によって鉄骨に限界が来ていたのか、次々に崩れていく。

大智は空中に放りだされると鉄屑を集め、クッションにして受け身を取りながら着地する。

それでも常人ならば肉体が耐えれない程の衝撃を受けるはずだ。

つまり、その衝撃を簡単に受け止められる大智は異常に違いない。

それは敬之の頭の中で確定した。




最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

コメントとか評価とかくれても嬉しくなんて無いんだからね!


でも、何も貰えないと寂しいんだから。


もう! 気づきなさいよ。

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