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ターザン

1660年にフック氏が考え出した物体の歪に関する法則の事をフックの法則という。

この法則に従うことによって、微弱な力でも大きな物体を破壊することが出来る。

実例を挙げるなら、少ない爆薬でも適切な柱さえ壊せれば建物自体の重さによって

解体できてしまうのと同じ原理だと言える。


「さっさと脱出するぞ」

敬之は爆風によって吹き飛ばされた2階の壁穴から外を見下ろす。

破片まみれで汚れた衣服を手で叩きながら部屋に戻った。


「なんで俺の能力で爆発がおきた?」

敬之は面倒くさそうに頭を掻いた。

「爆発は圧力の上下に起因するから」

不良は首をひねる。

「何だそれ?」

「だから、念動力で圧縮されたガスが」

「一瞬で元の状態に戻ろうとする現象が起きて爆発したってこと」

不良は納得していない様子だが敬之の知った事ではない。

敬之の説明が終わると、美優は男に尋ねる。

「私たちと協力してゲームをクリアーしませんか?」

不良は椅子から立ち上がる。

「いや、俺はケジメをつけさせないと気が済まん」

「今日のことは感謝するが仲間にはなれない」

「それと、おれは不良じゃない」

青山(おおやま) 大智(たいち)だ」

不良は壁から外へと飛び降りて行った。


「敬之さん。私たちも」

「あの人を助けましょう」

美優も二階から飛び降りようとするが、それを予想していたかのように敬之に腕を掴まれてしまう。

そのため美優は、敬之を軸にターザンの要領で壁へと激突した。

「敬之さん。酷いです」

美優は泣きべその顔で敬之に文句を言った。

「作戦が無いまま戦えるか」

「離してください。私はそれでも」

「うるせー!」

敬之の叫び声に圧倒されて美優の抵抗は消えた。


「情報を持っているかもしれない参加者を逃すかよ」

「作戦を準備するから手伝え」

「そう言ってるんだ」

敬之の発言に頬を緩める美優だったが、

その笑顔は敬之の邪悪な微笑みによって涙目に変わった。


「それに、このままで終わらせるかよ」

「あいつは2度も、俺を舐めきった策で殺ろうとした」

「こんなにムカついたことは無いぜ」

「雑魚はどちらなのか奴に教えてやるよ」


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

今回は時間が無くあまり話を書けませんでした。


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