黒服の男
1話目は未だ日常の中にいる主人公を書いてみました。
2話目からは平和というモノが主人公の中で崩壊していきます。
あと、サブタイトルを「廃ビルの闇」とどっちにするか悩みました。(笑)
皆さんは、どっちが良いと思いますか?
中年を追いかけて駅地下や路地裏を万遍なく探し続ける。
「チッ、カバンを間違えるとかマジでありえね-」
「携帯をカバンの中に入れていれば、GPSで探せたのに」
店に光が灯る頃には諦めて家に帰ろうと来た道を戻っていく。
歩いていると先ほどの男に似た人が、コソコソと廃ビルへ入っていく姿が見えた。
〈アイツは何をしに入ったんだ?〉
イヤな予感はしたが、男の怪しい行動に興味を惹かれた。
『カバンの事も有る』などと心の中で理由をつけ、間を空けて恐る恐る入って行った。
中に入ると直ぐに、ビルの奥にある一室から叫び声が響いてきた。
「なんで、お前がいる!」
「やっ、やめてくれ!」
「お前の言うことは何でも聞く」
音を立てないように気を付けながら、直ぐ逃げられるように窓際の二室ほど離れた窓枠
から様子を窺った。
ビルの中には全身が黒の服に包まれている男が、中年を壁際まで追い詰めている。
ヤバイ場面だと気づいたが、その場の雰囲気に飲まれてしまい目を離すことが出来ない。
「近づかないでくれ」
「お願いだ。ゲームは降りる」
中年は壁に背を付け、蛇に睨まれたカエルの様に恐怖し体を硬直させている。
「そうか。分かった」
黑一色の男は、あっさりと承諾して手を差し出す。
「diveを渡してくれれば、何もしない。」
中年は涙を流しながら安堵する。
「床にカバンを置いて、こっちに渡せ」
黒服の男は足でカバンを受け取り、一歩前に出る。
顔を覆い隠しているスカーフの影から、うっすらと笑みが覗いた。
黒服の男が一歩また一歩と近づくと、中年の顔が恐怖の色に染まっていく。
「おい、渡しただろ。もう逃がしてくれよ!」
男は無言でジャケットのポケットから拳銃を取り出し、目の前に突付け引き金を引く。
「ウァァー」
中年の男は痛みにより絶叫する。
そして、足を引きずりながら壁を伝って扉の方へと逃げた。
黒服の男はそれをただ傍観しているだけで、追おうともしない。
手負いの方は廊下に出ると必死に奥へと逃げていき、男は狩りでも楽しむようにコトッ
コトッと足音を響かせながら歩いて行った。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
コメントとか欲しいです。(´Д⊂グスン
それは置いといて
遂に、ゲスで鬼畜で快楽殺人者という属性を付けまくったキャラが登場しました。
正直言って、この作品の中で一番キャラ立ってるかも。( ゜Д゜)




