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幕間

「第2師団計50名中生き残れたのが8名。しかも師団長まで戦死か。

 これで我が国は一層二重帝国に逆らえなくなるな。なあアレルナよ。」


ひげをたくわえた老人がアレルナに厳しい視線を投じる。


「今回の魔塔制圧戦に周辺国の力を奪うという二重帝国の目的があったことは最初からわかっていたこと。

 しかも、場所はこの大陸1、2を争う魔塔『石龍』。被害は想定範囲内ですよ。」


「それにしてもだ。これだけの被害となると、誰かが責任を取らないといけないぞ。もしかしたら、軍事力の衰退を理由に二重帝国が我が国に軍を駐屯させたいと言ってくるかもしれない。また武器用魔石の価格を吊り上げてくる可能性もある。

どうするつもりだ。貴殿なら石龍から撤退する中で何か策を考えていたのだろう。」


この場にはアレルナとこの老人の2人しかいない。


沈黙が流れる。


老人はアレルナに希望ある策を提案してくれることを望んでいるわけではない。

アレルナ自ら「責任をとる」との言質が欲しいのだ。アレルナでなければ自分が責任を負う羽目になるのだから。



だが、アレルナは老人の期待を裏切る。



「実は戦利品を一つ手に入れましたね。

 そちらを御覧になってもらえれば、王も今回の失敗を水に流してくれると強く信じています。」


「魔石の10や20程度じゃ話にならんぞ。・・・しかしその自信、一体何を手に入れたんだ?」










「生ける魔塔ですよ。」




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