僕と君と姉と
部屋は、男女で分けた。
夜ご飯も、ご馳走になったし すごく美味しかった。
でも、レシアは ずっと上の空だった。
カルテ「何か、あったのかな」
僕は、庭園に来ていた。
ベンチに座りながら、花をポケーッと見ていた。
色とりどりの花が咲いている。
カルテ「あれ、レシアだ」
レシアは、空の月を見ているみたいだった。
そして、僕と同様にポケーッと見ている。
カルテ「どうした?レシア」
僕は立ち上がり、レシアの方へと行った。
レシア「……へっ? いや、別になんでもないわ」
レシアは目線を僕から晒して言った。
カルテ「で、でもさっきから上の空だし。」
レシア「それは…」
レシアは言いづらそうにしている。
カルテ「大丈夫だよ!なんでも言って」
レシア「実はね。 レイシスの事、知ってるの」
カルテ「え、本当!?」
今日は、手掛かりが多い1日だ。
レシア「知ってるというか。 姉なの。」
カルテ「へ? 姉… なら居場所わかるんじゃ」
レシアは、首を振った。
レシア「ずっと前に出てってから、知らないわ」
カルテ「そうだったんだ。」
薄々、話を聞いてわかっていた。
言いづらそうにしていたのは、僕達に呪いをかけた犯人が 自分の姉だったからだ。
それも、今はどこにいるのかもわからない姉。
カルテ「正直に、話してくれてありがとう」
レシア「そんなこと… カルテは優しいのね」
カルテ「え、そんな///」
レシア「さ、明日も旅に出るんだし。 早く寝ないとね!」
レシアは、軽く伸びをして 笑顔で言った。
カルテ「そうだな」
明日も手掛かりが、見つかるといいな。