僕と弟妹と呪いの女神と
カルテ「本当ですか!?」
やっと、手掛かりを見つけた。
それだけで 嬉しく感じる。
エフキー「あぁ たぶん 呪いの女神レイシスだろうね」
レシア「レイシス?」
エフキー「かける呪いは様々だ。 地方では、レイシスに呪いをかけられるのは 良い事だと思っている人もいる。」
バン「呪いは悪い事!」
ペンで書いた紙を見せる。
エフキー「あぁ、まぁそう思っている人もいるだろうね。」
コンコン
ラミー「お茶、持ってきました」
お茶を載せたお盆を持ちながら、ラミーが入ってくる。
エフキー「ありがとう。 それ以外は 知らない。」
ラネ「えぇー」
ライ「えぇー じゃなくて、場所もですか?」
エフキー「あぁ、 謎が多いんだ。 それに専門じゃないし。」
それも、そうだ。
でも 犯人は、わかったのだから 良い方だろう。
カルテ「ありがとうございます」
エフキー「いえいえ」
ラミー「そういえば、お前ら 泊まるところ あるのか?」
カルテ「それが、ないんですよね」
みんな、少し がっくりしている。
いや、レシアは少し上の空だ。
エフキー「なら、泊まっていくといい」
ラミー「え!」
エフキー「部屋は、まだあっただろ?」
ラミー「は、はい」
エフキーさんは、立ち上がった。
エフキー「部屋を案内しよう」
ラミーは 飲み終わったお茶を片付けに行った。
カルテ「ラミー、大丈夫ですかね?」
エフキー「いつものことだ。 ラミーは学者になる気がないからな」
確かに、盗賊をやっていたし。
まぁ この事は言うなって言っていたし 言わないでおこう。
ラネ「ラミー、盗賊 やってた!」
ライ「ラミー、盗賊 やってた! て 言っちゃダメだろ!」
ど、どうしよう。 さすがに落ち込むよな。
エフキー「やっぱりか。 案外 目撃情報が多いんだ。 ということは、君たちにも…
申し訳ない」
カルテ「い、いえ」
エフキーさんは、悲しんでいるというより 呆れている。
エフキー「あの バカ弟は… どうにかならないか。 そういえば、カルテ君は 弟や妹は いないのかい?」
カルテ「え、 なぜですか? いた、 気がします。」
ラネ「気がする?」
ライ「気がする? って 失礼だろ!」
カルテ「あ、 いや 」
どうしよう。 あんまり覚えていない。
でも、いたと思う。
あれ いや いなかった?
エフキー「 なんか、すまん。 大丈夫か?」
カルテ「へっ あ、はい」
エフキー「部屋はこことここだ。2つあるから。 自由に使ってくれて構わない」
カルテ「ありがとうございます」