僕と学者と呪いと
次の街は、建物や学者が多いが 商人や民衆などは少なかった。
ということは、もちろん 宿もほぼない。
泊まる宿と呪いの事を手分けして、聞き込み
したが なかなか いない。
「1番大きい建物に行け」
という言葉を大抵の学者に言われる。
レシア「たぶん、建物の大きさで学力や地位を決めてるのね」
カルテ「だから 大きい建物に行けって言ったんだな」
ラネ「でっかーい」
ライ「でっかーい じゃなくて 大丈夫かな」
バン「…………」オロオロ
カルテ「まぁ、ひとまず聞いてみるか」
レシア「扉も大きいわね。」
インターホンは…
と 探していたら 扉が開き いかにも学者っぽい人が…
レシア「ラミー?」
ラミー「げっ」
出て来たのは、ラミーだった。
あの リュックを盗った人でもある。
ラミーは僕を見るなり、怯えている。
相当 俺 に何か怖い事されたんだろうな。
カルテ「えっと、なんでラミーが」
ラミー「兄様には言うな!」
カルテ「へっ?」
そんなところに、今度こそ 本当の学者が出て来た。
?「なんだ。ラミーの友達か」
ラミー「に、兄様! は、はい 友達です」
エフキー「こんにちは、エフキー・トロと言います。学者をやらせてもらっています」
そう言って ぺこりとお辞儀をする。
ラミーとは 結構違うな。
エフキー「まぁ、中へどうぞ」
そう言って、中へお邪魔させてもらった。
ラネ「すごーい!」
ライ「すごーい! って失礼だろ!」
中は広く 綺麗だが 高価そうな絵や壺などはない。
エフキー「学者に必要のないものは、置いてありません。 だいたいが本です」
カルテ「そ、そうなんですか」
入れさせられたのは、客間だった。
ふかふかのソファーがあり、大きな窓もある。
ラネ「ふっかふかー!」
ライ「ふっかふかー! じゃないだろ! すいません」
エフキー「はは、構わないよ。 それで聞きたいのは呪いの事かい?」
ラミーはエフキーさんに頼まれて、お茶を淹れに行った。
カルテ「は、はい! すごいですね 言ってもいないのに」
エフキー「その双子を見れば わかるよ」
レシア「本題に入りたいけど、まずは自己紹介からね」
カルテ「あ、そうだった」
簡潔に自己紹介を済ませ 本題に入る。
エフキー「呪いのことなら、少しは知ってるよ」