死蔵喰らいと悪趣味な男
大人の嗜み。
それは、独創的な趣味である。
大人には、仕事を第一に、家族や部下を守り、ひいては地域への社会貢献が義務化されている。
日々、重い責任と短い睡眠時間に耐え、それさえも誇りにしなければならない。
そんな大人にとって、数少ない癒やしであると同時に、自尊心の形成に欠かせないのが趣味。
普通の趣味では物足りない。
ありふれた趣味では面白くない。
より深く、珍しく、他者に理解されないほど素晴らしい。
自身の能力と性質を十全に活かしたオリジナルティ溢れる趣味でなければならないのだ。
たとえそれが、悪趣味だと呼ばれようとも――。
「よしっ、この条件で完璧だろう!」
職業ランキングのトップに立ち、その中でも上澄みに位置する大商会の最高責任者である男は、少ない自由時間を使って練り上げた依頼書を見て、純粋な子供のような満面の笑みを浮かべた。
依頼主は、自身が立ち上げ、成長させ、地位を確立させた大商会。
依頼先は、同じ地域で活動している冒険者ギルド。
依頼内容は、中位ランクのマジックアイテムの中でも、特に貴重な品の入手で、当然難易度は高めだが、その分報酬も高め。
それをドロップする魔物は限られていて、近隣の狩場で対象の出現情報が報告されている。
気まぐれな自由人が多い冒険者に受託させるには、難易度と報酬のバランスが肝要となるが、そこは商人の得意分野だから、抜かりない。
在籍する冒険者の人数とレベル。
仕事を選り好みする傾向と性格。
家庭の事情や借金の多さ。
活動エリアに出現する魔物とランク。
ドロップするアイテムの種類と市場価値。
そして何より、これまでの依頼内容とその達成状況。
大商人としての情報収集能力とコネを十二分に発揮し、余すところなくリサーチした上での完璧な依頼内容。
これで大儲け間違いなし、と満足するなら、趣味とはいえず、ただの商売になってしまう。
そう、この手間暇かけた依頼は、ただの趣味なのだ。
通常の依頼書と、趣味の依頼書の違い。
それは、難易度と報酬のバランスではなく、命の危険度と報酬のバランス。
男が作った依頼書は、多くの冒険者が我先へと競い合うほどの優良案件ではない。
かといって、長い期間誰も手を挙げず、放置され続けるほどの不良案件でもない。
冒険者ギルドの判断で、いわゆる死蔵案件に認定されたとしても、己の実力を過信した者やたくさんの金を必要とする者が思わず手を伸ばしてしまう、そんな絶妙さ。
そのバランス加減こそが、大商人の代表として腕の見せ所であり、機を見誤った冒険者を死に誘う甘い罠。
男の計算では、依頼を引き受けた冒険者の三割が失敗し、命を落とす。
成功率が七割の依頼なので案外楽勝と思われがちだが、数回に一回直結する死は運任せと同じ。
そんな依頼書を出す男の目的は、依頼が達成されることで得られる貴重なアイテムではない。
その逆で、依頼を失敗させることが目的。
失敗した先にある、愚かな挑戦者の死。
直接手を下さず、ただ掲示するだけで命を弄ぶ様は、まさに神の如き。
「――さあ、この依頼書に惑わされ、失敗する次の冒険者は、いつ現れるかな?」
世にも珍しい、失敗を目的に作成された依頼書。
儲けの大きい希少な商品よりも、一銭にもならない無関係な者の死を望む商人。
それでこそ、最高で最悪の悪趣味といえよう。
◇ ◇ ◇
「大旦那様、冒険者ギルドに提出していた件の依頼書が、無事に達成されたようです。こちらが達成証明となるアイテムでございます」
「ふん、アイテムは本物のようだな」
執事から報告を受けた男は、興味なさそうに一瞥し、話を終わらせた。
失敗した場合は、その経緯と結果を事細かに調べるよう部下に指示しているが、成功した場合は面白くないので詳細を聞くつもりはない。
依頼の成功自体は、珍しくない。元より七割は成功する内容なのだ。
今回は、順当、かつ、運が良かっただけ。
だけど、所詮は運次第なので、試行回数が増えると、必ず失敗が起こる。
自分にとっては、今回は運が悪かっただけだと割り切り、次を待てばいい話なのだ。
「では、もう一度同じ依頼を出しておけ」
「かしこまりました」
恭しく頭を下げ、退室していく執事を見送りながら、男の表情には余裕の笑みが浮かぶ。
焦らされるのも、悪くない。
座して辛抱強く待つのも、悪趣味の一環。
待たされる時間が長くなればなるほど、吉報が訪れた際の喜びは、増していくのだから。
「くくっ、今回はたまたま成功したようだが、果たして次はどうなるかな?」
同じ内容の依頼が達成された前例があれば、受託を希望する冒険者も増えるはず。
受託は早い者勝ちだから、今回より実力が劣る者が手を伸ばす可能性は大いにある。
変わらぬ危険度と、それに挑む冒険者の質の低下を比較すれば、失敗する確率はどんどん上がっていく。
自身が望む結果が出るのも、時間の問題。
「欲に目が眩み、己の実力さえ正しく評価できない、愚かな冒険者よ。精々、俺の掌の上で踊るがいい」
やはり、悪趣味は、最高だ。
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「そうか。ではまた同じ依頼を出しておけ」
「かしこまりました」
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「……そうか。ではまた同じ依頼を出しておけ」
「かしこまりました」
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「……また同じ依頼を出しておけっ」
「かしこまりました」
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「…………もう一度だっ」
「かしこまりました」
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「…………もっ、もう一度だっ!」
「かしこまりました」
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「馬鹿なっ!? もう七回連続だぞっ! しかもこの短期間にっ!」
本来、男は、自身の感情制御を得意としている。
そうでなければ、貴族や癖の強い連中と渡り合う大商会のトップなんて務まらない。
そんな我慢強い男でも、今回の結果には、さすがにキレた。
むしろ、今までよく耐えたと感心すべきだろう。
なぜなら、成功率七割の案件が、七回連続で成功する確率は、一割を切るのだから。
「本当に間違いないのかっ? 何らかの不正を働いているんじゃないのかっ?」
「そう言われましても、冒険者ギルドからこうして依頼の品が提出されている以上、依頼主として文句のつけようがございません」
「そ、それはそうだがっ」
依頼内容は指定アイテムの収集なので、必ずしも魔物を倒してドロップさせる必要はない。
他の店から買ってきて横流ししても依頼達成となるが、当然それでは受託側が損をする。
冒険者が食いつきやすいよう、通常よりも高値の報酬を提示しているものの、さすがに店頭に並ぶ販売額を上回るような価格設定にはしていない。
そんな身銭を切ってまで依頼を受ける馬鹿は、いくら玉石混淆の冒険者なれど、いないはず。
では、どうして誰も失敗しないのか。
もしかして、毎回同じパーティーが依頼を引き受けているのか。
だが、仮にエース格のパーティーが対処したとしても、七回も連続して成功を許すような生易しい依頼ではない。
本地域の冒険者ギルドに在籍する冒険者の実力は、調べ尽くした上での依頼内容だからだ。
「くそっ、条件を見直すしかないのかっ……」
条件の変更は、自身の見積もりの甘さを認める結果になるので避けたかったが、こうも成否が偏るのなら、もはや運が介在する余地はないと判断すべき。
冒険者の強さには間違いがないとしたら、指定アイテムをドロップする魔物の強さが想定より弱かったということ。
こうなれば、指定アイテムのランク=討伐対象の魔物ランクを上げるよりほかはない。
アイテムのランクは今のままで、報酬を下げる調整もできるのだが、それでは受託率が下がるだけで、冒険者の死亡率は上がらないだろう。
「仕方あるまい。指定アイテムのランクを一つ上げ、その分報酬も割り増しにしよう。次からは、この変更した依頼書を出しておけ」
「かしこまりました」
屈辱だが、社会情勢の些細な変化が影響する市場価値に対応するためには、柔軟で素早い変更が求められる。
意地を張っていても、損が積み重なるだけ。
討伐対象の魔物ランクを上げたことで、受託を希望する冒険者の数は減るだろうが、その分報酬も上がっているのだから、これまでの連続成功に味を占め、飛びつく可能性は高い。
「くくっ、そうかそうかっ、まずは簡単な依頼であえて成功させ、調子に乗らせ、その後に本命の依頼に差し替えるのも、有効な手段だったな」
自身の見積もりの甘さは棚に上げ、あたかも最初からそんな作戦だったという顔で、大商会のトップは自信満々に唇を歪めた。
予想外に長引いてしまったが、逆に最良の結果になるだろう。
長く熟成させた酒は、この上ない美味さになるはずだから。
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「……また同じ依頼を出しておけっ」
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「…………もっ、もう一度だっ!」
「大旦那様、件の依頼が達成されたようです」
「ふざけるなぁぁぁーーーっ!!」
当初の依頼では七度目にぶち切れた男だが、変更した依頼では三度目に限界を迎えてしまった。
通算で十回連続となるのだから、無理もない。
そこにはもう、大商会のトップたる威厳も、余裕も、一切感じられなかった。
「おかしいだろうっ!? いくら何でもっ、この結果はおかしいだろうっ!?」
指定アイテムのランクアップに伴い、難易度もかなり上昇したはずなのに、どうしてこうも連続で、しかも短期間に達成されてしまうのか。
入念にリサーチした在籍冒険者のレベルと実績からは、ありえない偉業。
事前の情報だけでは予想できない、何かしらのイレギュラーが発生しているに違いない。
それとも、誰かの思惑が介在しているのだろうか……。
「複数のパーティーが協力しているのかっ? しかしそれだと、報酬が人数割りになるから割に合わないはずっ。予想外に急成長を遂げた冒険者がいるのかっ? それともつい最近、強力な武具アイテムを入手したのかっ?」
「詳細は不明でございます。冒険者ギルド側には、依頼主に対して受託者の情報を開示する義務はありませんし、特に大旦那様からの依頼については、意図的に隠蔽されているようです」
自ら積極的に公表し、名声を広めようとする冒険者は多いが、中には特別な事情を抱えた者も在籍するため、その冒険者本人が許可しないと、情報は公開されない取り決めである。
ただし、失敗して死亡した場合には、同じ轍は踏まないための注意喚起として、原則公表されることになっている。
つまり、冒険者ギルド側が成功し続ける限り、情報は知れず、対策の講じようがない。
「結果を素直に受け止めれば、先程大旦那様が言われたように、ここ最近の冒険者ギルドにおいて戦力の増強が図られた、と捉えるのが自然でありましょう」
「……そう、だな。前提条件としている在籍冒険者の実力に差異があれば、こんな偏りも起こりうるか。もしかしたら、冒険者ギルドが隠蔽している秘蔵の戦力があるのかもしれないな」
「…………」
執事は「もし本当に秘蔵戦力があるとしたら、冒険者ギルドが隠蔽している事実よりも、そんな切り札を使わせている現状こそが大問題なのでは?」といった非難の視線を向けるが、まだ冷静さを欠いている主人は気づかなかった。
この趣味の悪ささえなければ、優秀で常識的な人物なのに、いったい何がここまで主人を駆り立てているのだろうか。
芸術品の蒐集や女遊びなどの一般的な趣味であれば、これほど拗らせなかったはずなのに。
やはり、頂点に立つほどの人物は、その代償として何らかの異常性を抱えているのだろう。
とびきり優秀で、人格にも問題がない人物とは、そうそういないものである。
「くくくっ、冒険者ギルドめ、味な真似をしてくれるっ。だが、そもそもの前提条件が違うのであれば、補正すれば済む話! そうっ、今依頼している指定アイテムのランクで不足するのなら、更にランクを上げればいいのだ!」
「……かしこまりました。それでは、再度指定アイテムのランクと報酬を上げて、冒険者ギルドに再提出しておきます」
恭しく頭を下げながらも執事は、主人に見えない角度でこっそりと嘆息した。
「それで、首尾はどうだっ?」
「大旦那様、どの用件についてでしょうか? 今月の売上目標についてでしょうか? 新規開発中の新商品についてでしょうか? それとも、奥様の浮気についてでしょうか?」
「どれも違うっ。先日二度目の変更を行って冒険者ギルドへ提出した依頼についてだっ。それと、妻の浮気については二度と口に出すな!」
「冒険者ギルドへの依頼の件でしたら、まだ成功も失敗も連絡がない状況でございます」
「まだ、受託されていないのか?」
「指定アイテムのランクの高さに鑑みれば、当然かと思われます」
「……そう言われてみれば、そうだな。今まではワンランク下とはいえ、何度も短期間に成功していたのが異常だったのか」
「そのとおりでございます」
「では、今回の難易度調整は上手くいったのだな! これまで受託していた冒険者もさすがに躊躇っているのだろうが、しばらくすればまた、甘い蜜の誘惑に負け、命懸けの案件へと手を伸ばしてしまうだろう。よしよしっ、後は時間の問題だな!!」
「……冒険者ギルドからの連絡が入り次第に、ご報告いたします」
「で、どうだ?」
「まだ、でございます」
「……で、どうだ?」
「まだ、でございます」
「…………そろそろ、誰かが引き受けた頃合いだろう?」
「まだ、でございます」
「………………」
「まだ、でございます」
「…………………………」
「まだ、でございます」
「今度は遅すぎるだろうっ!?」
「そう言われましても、受託するか否かは冒険者側の自由ですので」
「今まではあれほど簡単に成功させていたのに、ほんの少し難易度が上がった程度で根性のない奴らだっ」
「…………」
「くそっ、ならば仕方あるまいっ。これ以上指定アイテムのランクは上げられないから、代わりに報酬を二割増しに変更して、再提出しておけ!」
「かしこまりました」
「……で、どうだ?」
「まだ、でございます」
「ええいっ、もう一度二割増しだ!」
「かしこまりました」
「…………さ、さすがにもう、連絡がきたよな?」
「まだ、でございます」
「…………」
「…………」
「くそくそくそっ! こうなったらもう一度二割増しで――」
「大旦那様、それはもう無理な話でございます」
「なぜだっ?」
「これ以上増額すると、売値よりも報酬が上回ってしまいます」
「そっ、そんな馬鹿なっ!」
「はい、まさに馬鹿に等しい愚策でございます」
「この俺がっ、愚か者だとっ!?」
執事との会話に明確な侮蔑を感じ取った男は、目を見開いて怒鳴り散らす。
大商会のトップとして、これほど屈辱的な言葉はない。
「大旦那様、冷静になって今一度、よくお考えください。現在の報酬では受け手がおらず、値上げすれば赤字になる。だからといって、指定アイテムのランクを下げたらこれまでどおり容易に処理され、本来の目的を成し遂げることができないのです」
「そんなことは分かって――」
「進路どころか退路さえ絶たれた状態。まさに、完全敗北でございます」
「うぐっ」
「得てして商品とは、一定の価格を超えると途端に売れなくなってしまうもの。それについては、我々商人が一番承知しているはずです」
「ううっ……」
「おそらく、いえ間違いなく、冒険者ギルドは意図して今の状況を作り出したのです。してやられた、と言うほかありません」
「――――っ」
あまりのショックに言葉を失い、膝から崩れ落ちてしまった主人を見下ろしながら、執事は心の中で、この度の黒幕に称賛を送っていた。
今回の一連の出来事は、冒険者ギルドからの警告である。
これ以上、冒険者の命を弄ぶような真似をしたら、協力関係の断絶も辞さないという、明確で強い意志を感じる。
だが、事なかれ主義である冒険者ギルドのマスターが指示したとは思えない。
現場に詳しく、悪意ある依頼に気づいた職員が、ギルドマスターには悟らせず、当事者にしか理解できない形で報復してきたのだ。
このようなとんでもない計画を立案する職員と、それを容易く実現してしまう冒険者が在籍するギルドに、喧嘩を売り続けた結果、最後に泣きを見るのは、果たしてどちら側であるか。
大商会のトップにまで上り詰め、誰よりも商売に詳しい主人が、一番理解しているはず。
「大旦那様、何事も引き際が肝心でございます。我々は、ほかならぬ商談で後れを取ったのです。大商会の誇りにかけて、潔く負けを認め、もうこれ以上お互いの益にならない取引は、中止にすべきなのです」
「…………そう、だな」
平伏したまま、がっくしと頷く主人を見て、執事はほくそ笑んだ。
これほどまでに打ちのめされ、意気消沈している主人を見るのは初めて。
自信家で、実際に相応の能力を持つ主人にとって、今回の大敗北はよほど胸に応えたのだろう。
改めて良い勉強になったし、悪趣味を慎んでいただく絶好の機会にもなった。
どんな商品も取り扱う大商会であっても、喧嘩を売ってはならない相手が存在する。
地獄の沙汰も金次第で、金で開かぬ扉はないと言われるが、圧倒的な怪力の前に、その扉は再び閉じられてしまうのだ。
こうして、悪趣味な商会主からのタチが悪い依頼書は、冒険者ギルドに設置された掲示板の片隅でしばらく放置された後、正式に取り下げられ、永遠にお蔵入りしたのである。
◇ ◇ ◇
「ときに受付嬢殿、お尋ねしたい件があるのでござる」
「はい、クロスケ様。どのようなご用件でしょう?」
「拙者が先月まで何度も受託していた、手持ちのアイテムをただ渡すだけで終わってしまう、あの超簡単な案件は、もう引き受けなくてもいいのでござるか?」
「自身が使わない希少なアイテムを売らずに持ち歩いている冒険者は、普通いないのですが……。それはともかく、ご質問への回答ですが、あの手の案件はもうなくなったのです」
「ふむ、マサイ族よりもよく見えると評判な拙者の視力によると、今現在も掲示板の下側に貼り付けてあるように見えるのでござるが?」
「あれはもう、クロスケ様のお手を煩わせるまでもない、本当に救いようのない案件ですので」
「今まで何度も、よく似た案件をやってきたのに?」
「はい」
「しかも、今までよりもっと、報酬が高い案件なのに?」
「はい」
「さりとて、あれほどの優良案件なら、ほかの冒険者が放っておかないのでは?」
「ご心配には及びません。あのような不良案件に対応できるのは、クロスケ様だけですから」
「……ん?」
「それに、あの案件は、もうすぐ撤回されるでしょう」
「……んん?」
「もしも正常な判断ができず、受託を望む方がいたとしても、私が絶対に阻止します」
「…………」
「だからクロスケ様も、私が不在の時に、私に隠して受託するような真似は、絶対にしないでください」
「…………」
「約束、ですよ?」
「……委細は不明なれど、承知したでござるよ」
▼お知らせ
書籍版7巻の発売が決定しました!
今回は全話通して忍者姿のおっさんがお仕事を頑張ります!
詳細は活動報告にて!




