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超短編

クロ

作者:

ボクのクロが首輪抜けをして脱走して

自動車とぶつかってしまった


ヒゲのおっさんは車がへこんだとカンカンだったけど

小さいクロの方はへこむだけではなかった

もっと ひどく壊れてしまったんだ


かわいそうなクロ

はあはあと苦しそうにしている

助けてあげたい

ボクはとってもクロを助けてあげたいの


だけど ね


クロにはいっぱい手術がいるんだって

犬だからとっても高いんだって

100万だって


100万円って ボクは持っていなくて

よくわからないけど

プレステのソフトだったら だいたい200個買えるんだよね

ボクはお年玉と誕生日プレゼントとかで買ってもらって

持っているのは8個だ

それが200個分


ボクはまだ車の免許も持っていないから

おかあさんがお仕事を休んで

いつも病院にクロを連れてゆくことになる

おかあさんは昨日、お休みが欲しいって言ったら

またかって、イヤミを言われたと怒っていた


ボクはずっと考えていた

考えて 考えて


うなずいた おとうさんに


そうしたら それを見ていた妹が泣きだしてしまった

わんわん泣いて

にいちゃんの馬鹿ってさんざん言った



妹は 優しい


だけど ボクはきっとちがうんだね



しかたないって思ったボクは 心が優しくないんだ





病院に行ったきり クロはもう家には戻らなかった





ねえ 教えて


ボクがクロを殺したの?






おつきあいいただき

ありがとうございました。


プレステソフトというところに、時代が出ております・・・。



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