青の女王様とお茶会3
※軽く下ネタ・百合要素含みます。苦手な方はご注意下さい。
そんなこんなで、毒(?)騒動から一転。
何事もなかったようにお茶会が再開された訳だが、時間が経つにつれていつの間にか話の内容がヒートアップしていたみたいで、
「だからね、SMプレイには愛がなくちゃだめなのよ!」
「そうか?そんなもん無くとも皆身体を差し出すぞ?」
「じゃあ何で縛るのよ」
「それは妾が縛りたいからだろうのぅ。苦しむ顔が堪らん」
「調教は?」
「自尊心をズタズタに砕かれ羞恥に耐える姿がオモシロイからな」
「かぁーー!これだから天然女王様は!メアリーお茶っ!」
何故か私はSMについて議論していた。
いやホントどうしてこうなった。
おかしいな?普通に恋愛談義していたハズなのに。
やはりどの世界でも女子会には恋バナってものが付き物で、誰と誰が出来ているだとか、誰と誰が何処でどう言うプレイをしていただとか、誰は誰の奴隷だとか、あれ?これって恋バナ?
若干首を傾げる内容だけども、まぁ私としてはストレートな肉食的な話の方が性に合ってて好きだからそこはOKとする。
どうも昔からキラキラとメルヘンな妖精を飛ばしながら好きな男の子の話をするのって苦手なのよねー。
何て言うの?夢見がち?
『ホラー!今A君こっち見てた!A君絶対にC子の事好きだってー!告っちゃいなよぉー』
『ちょ、やーめーてーよー!そーゆーこと言うの!B子だってD君と最近どうなのよ!昨日一緒に帰ったんでしょー?』
『ええ~私の事は良いのよ!それよりもA君!C子ずっとA君の事好きだったもんね~ww』
『キャアア!もうヤダぁ!B子声おっきいー!今の話絶対聞こえてたってぇ~』
・・・・・・・・。
ナイナイナイ。
こんな会話許されるのはギリギリ高校生までよね。
大学に入ると皆ブランドの話みたいに彼氏自慢始が始まって、理想を語る夢見る肉食系女子に変貌を遂げるのよ。
顔が良くって?お金持ってて?自分の事だけを特別扱いしれくれて?
そんなフェミニストな王子様なんて今の日本に大量発生してるかっつーの。
所詮は顔と金じゃないとか口悪く言っちゃうと総ブーイングを食らう始末。えーだって私成人男子に興味はないしぃー。
だったらもっと現実を見て、本屋で子供服の雑誌を立ち読みしたり、男の子同士の会話を聞いてハァハァと頬を染めながら妄想に暮れている方がよっぽど充実していると思う。
・・・健全か不健全かは微妙なとこだけど。
「それよりもお主はどうなのじゃ?」
「何が?」
「決まっておろう。もう彼奴とはまぐわったのかえ?」
「ぶ、っぐ!」
まぐわ、はぁあ!?
誰と誰が!?
思わぬ矛先に、危うく口に含んでいた物を吹き出しそうになる。が、まるでこうなる事を見通していたように「はしたない」って素早く後ろからメアリーに口を塞がれ、
ちょ、ちょっと待って!このタイミングは絵的にマズイ!鼻から出ちゃうから!ヒロインが鼻から紅茶垂れ流しとかマジ有り得ないから!!
ムググググとなんとか口に含んでいたのを飲み込んで、息荒く振り向けばメアリーは素知らぬ顔。
何!?私今日メアリーになんかした!?
さっきから私に対して扱いがぞんざいなような気がしてならないんですけど!?
「なんじゃ、その反応。まさかお主まだしとらんと申すのか?」
冗談であろう?とカルディアはカルディアで何かを驚いてるみたいだけど、その言葉そっくりお返しするわ。
麗しの女王様よ、何か大切な事をお忘れではなかろうか?
私のダーリン、見た目ちびっこ。
ごっさカワユイ幼児ですねん。
イケダンコンテストのぷりちぃー部門があれば総舐め間違いなしの可愛い可愛い旦那様。
幾ら中身が私よりも年上だと言っても、身体は五歳児の平均身長よりちょっぴり低め(ハァト)の本家本元リアル幼児体型だ。そんなルーに、一体ナニをどう頑張れと言うのよ。
普通に考えて理想の旦那様と結婚出来ただけでも奇跡に近いのに、そんな一線を越えろだなんて有難うございまs、じゃなくて、犯罪も良いところじゃない。
手を出したら確実に捕まる。止めてよ、新婚早々裁判沙汰とか!私これでも一応この国のお妃様職やってんのよ?国の上に立つ人間が幼児に手を出して牢屋に入ってますとか、流石に国の威信問題に関わるでしょ!?そう鼻息荒く言い放てば、
「何を言っておる。此処では幼子相手に手を出すのは容認されておるぞ。両者同意の上なら何も問題はない。それに国公認の娼館もあるしのぅ」
「マジで!?ちょ、それどこの店!?・・・・・・・・・ゴホン。国公認って、どう言う事?子供はどんな経緯があれ保護される対象じゃないの?」
咄嗟に自分の欲望が前面に出てしまったけど、年端もいかぬ子供がそんなことしてるってどうなの。娼館って、そう言うことよね?
確かにこの国では千年位前まで奴隷制度みたいなものがあったらしいけど、それはルーの前の王様の代で廃止されて今では廃れた風習の一つとなっているはずだ。
も、もしかして悪い大人に利用されて虐げられてるとか!?だとしたらお姉さん使えるものフル活用して、そいつ等がもう二度と日の目が見れないように、思いつく限りの凌辱プレイの数々を強要して写真に収めてそれをネタに強請っちゃいますよ!?子供の敵は私の敵。
王妃様頑張っちゃう!
「落ち着け。お主が頑張っても碌でもないことにしかならん。それに国の公認と言ったであろう。売られてきた者や虐げられている者など一人もおらん」
「え、じゃあ何で?」
「そうじゃなぁ。強いて言えば・・・・・・教育、か?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?
この時の私の顔はすごく間抜けだったと思う。
いや、だって、教育とか、はぁああああ?!
「成人した時に他国で問題を起こさぬよう、躾けられるその一環だな。それにアレは種族故の娯楽と実益も兼ね揃えているからのぉ。皆楽しんでおるし、逆にそれが無くなってしまうと少々国が乱れる」
何、その趣味と実益を兼ね揃えてる種族って。
子供がそんなことに楽しみを覚えてて良いのだろうか。いや、良くないだろ。爛れ過ぎてない?!この国の性教育!
「それってマインドコントロールとか言わなくて?」
「ああ、あれは血筋故の賜物じゃ。その証拠に、同じような種族以外ではそう言う習わしは一切ない」
・・・・・・それって、どうなの?
要は幼い内から大人として対処が出来るようにって実地訓練みたいな場所を設けたら、それが意外に楽しくって「僕(私)この仕事性にあってますぅ~」って、なっちゃったってこと?
え、やっぱダメでしょそれ!?
正直なとこ青少年育成法が厳しかった場所の出身者としては、出来ればカワユイ子供達には恙なく過ごしてもらいたいのが本音だけど、この世界では娼館なんてものは当たり前のようだし、寧ろそれが無くなると困るって言うんだからどうしよう。
わ、私、今この世界に来て一番のジェネレーションギャップを感じてるわ・・・!
なんて言って良いのか分からず、遺伝子レベルでガッツリそっち系が好きだなんて、まるでお伽話に出てくる淫魔みたいな一族デスネと片言に口を漏らせば、「そうだな」とカルディアは微笑みカップを傾けた。
うーん・・・まぁ多少つっかえる物があるけど、郷に入れば郷に従えって言うし、何より本人達が楽しんでるならそれで良い、かな?うん、子供達が笑ってくれてるなら良しとしよう!
が、しかし。
幾ら小さな子供に手を出すのが国単位で公認だとは言え、長年培われてきた私の中の“常識”は早々抜けるものじゃなく。
ルーに手を出すかと聞かれれば、断腸の思いで答えはNO。
本当は出したい。千手観音の勢いで手を出したい。
けれど、可愛い小さな旦那様にうっかり襲いかかって「ナツ、ひどい。信じてたのに・・・ナツなんて大嫌い」とか言われた日には城の屋上から紐なしバンジー確実だわ。重石を付けて庭の池に投身だって出来る。
ルーに嫌われたら生きてけない、とさめざめ話す私にカルディアは目を細め、
「ほぅ・・・。アレは依然小さいままと?大きくはならんのかえ?」
「は?まぁ、うん。流石に大きくなるには早いと思うよ。むしろどうやって大きくさせるか分かんないし」
「何を言う。彼奴ならお主が願えば直ぐにでも大きくなるだろうに」
「ええー?幾らルーでもそれは無理でしょ。だって朝もまだなんにも変化ないもん」
「?朝だろうが夜だろうが関係なかろ?」
「え、子供のうちからそんなこと出来るの?」
なんと!そうだったのか。
私これでも一応女だからその辺のことは残念ながら詳しくないのよね。他の要らない知識は山ほど詰め込まれてるんだけど、健全な保健体育的なことは少々欠落している。
ちょっと保健体育舐めてたわ。
「・・・なんの話しをしているのだ?」
「カルディアこそ」
ナニの話しじゃないの?
そう尋ねたら「違う」ってバッサリ切られた。
あれ?だって他にナニ以外に大きくなるようなモノあったっけ?
「何故妾が彼奴のブツの心配をしなければならぬのじゃ」
「・・・!あげないかr「要らぬわ」」
そんなに否定することないじゃない。でも欲しいって言われても困るけど。
カルディアは少し苛立ったようにソーサーの縁に指を這わしながらメアリーの方を見る。
「全く・・・何を手間取っているのだ、あの小童は」
「・・・お言葉ですが陛下はナツキ様の身体を気遣っており・・・」
「知っておる」
「本来でしたら大きさも体力も化け物並みにありますし・・・」
「知っておる」
「決して不能ではございません」
「知っておる」
「なんでカルディアが知ってるの!?」
大きさ云々、要所要所聞き捨てならない言葉もあったけど、メアリーはルーの着替えを手伝ったりしてるからこの際ちょっと置いといて。
下半身を触る機会がないカルディアが知っているだなんて・・・!
ま、まさか、カルディアとルーが出来てると!?
今まで考えなかった訳ではないけれど、ルーの魅力とカルディアの美貌なら決してあり得ないないカップリングじゃない。
これはアレか?ゼノンのように泣き寝入りするパターンなのか?ゼノンとは種類が違えど、カルディアも超絶美人さんなのは変わりはない訳で。しかもカルディアの場合は列記とした女性だ。はっ!もしかして私ってばカモフラージュ用!?そりゃあ熟れに熟れてるカルディアと、認めたくないが乳臭い誰が見ても子供と認定されてしまう私とじゃあ世間体を考えたらまだ私との方が吊り合いが取れているだろうし、ルーもルーで物珍しい黒を傍に置いて置きたかったのかもしれない。正妻と言う名のペット。愛人と言う名の本命。
こんなぺんぺん草みたいな女が大輪の花を背負う美女に勝てる訳がないじゃない。
「ぺんぺん草に失礼です」
「ΣΩДΩ」
もう涙で視界がぼやける。
ぺんぺん草様、ごめんなさい。
「これ、あまりナツキを苛めるでない。こやつは妾のペッt・・・友人じゃぞ?」
「今、ペットって言った!」
「言うとらん言うとらん。気のせいじゃ。ほれ、良い物をやるから泣くでない」
そう言って、サイドに飾られていたフルーツに手を伸ばし緑色の果実を摘まみ上げると、そのまま口の中にグッと押し込まれた。
「むぐっ・・・あ、美味しい・・・って、カルディア!」
「ハハハ、ほんにお主は愛らしいのぉ」
良い子良い子と頭を撫でながら「もう一つどうじゃ?」と再び口元に運ばれ、反射的に口を開いてしまう。しっかり餌付けされちゃってるよ私!
モグモグと口を動かし目の前の女王様を見上げてみると、にっこりご満悦顔。ま、負けた。何か知らんがすんごい敗北感を感じるわ・・・!
「貴女は家畜ですか?明日からは首輪をご用意致します」
「ううう、結構です。気を使わないで下さい」
「いや、お主には似合うと思うぞ?どれ、妾が飼ってやろう」
「いい!遠慮する!」
カルディアに飼われなんて、そんなの100%そっちの意味しかないじゃない!危険な扉何個開けることになるのよ?!
全力で断ると、「そうか?その気になればいつでもおいで」と大して気にしていない様子。
「だがな、冗談でも妾と彼奴が出来てるなどとアレに言うではないぞ?言うたが最後、暫くお主と会えなくされてしまう」
「ああ、それは有り得ますね。花嫁を得た王は特に独占欲が強くなりますから」
「流石に彼奴に本気を出されると妾だけでは無理だからのぉ」
は?何が?何の話?
え?え?と交互に二人の顔を見やると、カルディアもメアリーも何かを納得したように頷きあっている。
会えなくされるって、まさか私口封じの為に監禁されちゃう・・・!?
双黒は珍しいみたいだから殺されはしないだろうけど、檻に入れられてそれこそ本当にパンダ扱い!?
観察日記とか付けられちゃうんですか!?
何それ、極上の飼育プレイ!
もしかして、この部屋は実はそれ用だったり!?道理でこっそり用意してくれたはずよ!
きっとこの場所を知っている人は極僅かだろうし、その上中からも外からも見えないなんて絶好の監禁ポイントじゃない。
ルーに監禁されるのは抵抗ないけれど(寧ろバッチコーイ!)、でもせめて一日6回は会いに来て欲しいな。やっぱ挨拶のキスは欠かさずしたいし。それ以外の時間は心のお家に引き籠って妄想に明け暮れてたら問題ないわよね。私性根がヒッキーだから人に会わずともその辺りは全然平気なのよねー。まぁ声の出し方は忘れそうではあるけれど。それよりも、人目を避けて限られた時間の逢瀬に今は魅力を感じて仕方がない。ロミジュリもビックリな純愛築いて見せるわよ!
「違うわ、阿呆」
「あだっ」
新たな決意を胸に、これからの夫婦生活を思い浮かべていたら呆れた様子で頭を叩かれた。
「え、もしかして口に出してた?」
「全部駄々漏れです」
なんと。
脳内小劇場と口が連結してましたか。それは失礼。
でもルーだって立派な男の子な訳だし、やっぱ巨にゅ、・・・綺麗なおねぇさんにコロっといっちゃうかもしれないじゃない。「あ、おっぱい最高」とか思っちゃうかもしれないじゃない。
一線は越えられないけど、私にだってそれなりの独占欲ってものはあるんですよー。
眉を寄せ、カルディアの胸に顔を埋めるルーの姿を想像してみる。
・・・・・・・・・・・・・・・。
あ、ヤバい。まじで泣きそう。
「また変な妄想しおってからに・・・。彼奴がお主以外に目を向ける筈なかろう?それに妾はあんな奴好かん」
・・・・・・・・・・・・は?
「ちょ、カルディア大丈夫!?ルーの事が好きじゃないなんて、それ病気よ!?」
あんなに可愛いルーの良さが分からないなんて信じられない!
ぴっちぴちの太腿で顔を挟んで貰った時なんか、もう最高なんだから!
そう続ければ、
「お主と一緒にするな。この幼児愛好家が」
一刀両断。
ペドフィリアって、ひどい。そこまで言う事ないじゃない・・・。
ただちょっとだけ、ちょーーーっとだけ小さい子が好きなだけだもん。
毎晩おねだりしてやって貰ってるだけだもん。
「・・・散々情交は出来ぬと言って置きながらそんな事をしておったのか」
「!そ、それとこれとは話が別よ!良いじゃないまだ新婚なんだから!」
夫の太腿に挟まって何が悪いのよ!
そう言うと、二人から冷たい視線を浴びせられた。
あうっ!スミマセン。調子に乗りました、スミマセン。私意外と打たれ弱いんです。
だからそんな目で見ないで下さい・・・!
竦む私に、やれやれとカルディアは深く息を吐き出すと、ドレスの上で握りしめていた私の手を絡め取り、グイッと引き寄せた。
「お主も趣味が悪い。あんな小童よりも妾のが満足させてやれるぞ?」
のぉ?可愛い子猫や。
チュッとリップ音を立て、唇の端に落とされた柔らかな感触。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
プギャーーーッ!!!
何ですか!?この展開!
さ、さ、さっきのネタ此処で持ってきます!?
バッと口元を押さえ、わなわなとカルディアの方を見ると、真っ赤な唇は意地悪く歪められている。
この確信犯!
やっぱり聞こえてたんじゃない!
しかも気がつけば、寄せられた身体はいつの間にか敷き込まれてるし、
ひぃいいい!一体どこをどうしてこうなった!?ってか今までの会話でこうなる要素あった!?
全く心当たりないんですけどー!!
慌ててピンク色のオーラを纏ったカルディアから離れようと後ずさるものの、ここは狭いソファーの上。早々に逃げ場はなく、いとも簡単に背凭れとの間に閉じ込められてしまう。
「そう怯えずとも良かろう。妾はお主を気に入っておるからなぁ」
―――優しくするぞ?
目の前に迫る巨大な乳、否、カルディア。
グッと匂い立つ花の香りと共に囁かれた言葉は甘く、耳元に掛けられる吐息に背筋が震える。
露出されたカルディアの肩から流れる青銀色の髪がまるで光のカーテンのように私を囲み、その中で見せつけるようにペロリと舌なめずりする様はなんとも肉欲的で、ドクリと心臓が大きく脈打つ反面サァッと自分の中から血の気が引く音が聞こえたような気がした。
白百合リターンズ・・・!
じょ、女王様もどっちでもイケる人だと知ってますが、私をターゲットにしないでいただきたい。
私、ノンケだから。ルー以外に興味ないから・・・!
バッと首を捻り、最後の頼み綱とばかりにメアリーに助けを求めると、メアリーはその長い睫毛を何度か瞬かせ、
「お茶ですか?」
って、ちっがーーーうっ!!
めっちゃその仕草可愛いけど、今の状況見て言ってもらえるかな!?
どこをどう見てそうなったのか分からないが、明らか場違いな返答。
普段は物事に敏い癖に、どうしてこんな時は空気を読んでくれないのか。もう嫌だ。私の周りそんなんばっか。
ゼノンは変態だし、カルディアは超肉食系女子だし、メアリーは天然Sだし、私の心擦り切れちゃいそうよ・・・。シクシクと思わず自分の不運を嘆いてしまいそうになったのは仕方がないと思う。
しかし、無情にも泣き言を言う暇もなく顎を捕えられると、強引な力で再び正面に向かされ、熱を孕んだ瞳の前へと晒される。
「この妾を前にして余所見とは、お主も中々つれぬ事をするではないか。少々リスクはあるが、やはり先に妾が食らうてやろうかのぉ」
ギャーーース!!!
なんか妖しい雰囲気満載なんですけどぉおお?!
流石の私も此処までされると身の危険を感じるわ!
艶然と浮かべる微笑みにもう頭がクラクラする。
これが噂のエロ中りってやつか。
思えば思春期から人よりも一歩踏み外した腐の領域で散々やらかしてきた私が、まさか美女の餌になる日が来ようとは・・・!
肉食系女王様恐い!
多くのお気に入り登録ありがとうございます。
嬉し恥ずかし励みになっております(*ノε\*)
更新は遅めですが、【完結】を打てるよう頑張ろうと思っていますので、これからもよろしくお願い致します。