花嫁ですけど何か?3
取りあえず今日はもう遅いから休もうと言う話になり、その日は二人で手を繋いで眠った。
なんだか初恋でもした少女のように胸が高鳴って、ずっとドキドキした。
・・・決して目の前のキューティクルな少年の寝顔に興奮して血圧が上がったとか、そういうんじゃないから。多分。
そして、朝。
目覚める頃には既に話が通っていたのか、誰にも邪見されることなく皆客人として扱ってくれた。
寧ろうっとりと切望した目で見られ平伏された。何故?
後で聞いた話によると、この世界では黒髪や黒い瞳ってとても珍しいのだとか。
ほほ~何の取り柄もない私でも日本人デフォでちょっとした珍獣気分を味わえるのね。
けれど畏まった態度で接せられるのはとても苦手なので、普通に接して貰うようお願いして、なんとか呼び名は「ナツキ様」で定着した。
本当は様付けも嫌だったんだけど、これ以上は譲れませんって断固拒否されちゃって・・・
ってか、譲ってくれたの出会い頭での平伏だけじゃん!!
オカシイでしょ!?
人の顔見るなり、皆一斉に体制を低くして足を折るんだよ!?
そんなに私の顔が見たくないのかと思う程、誰も顔を合わせてくれない。
それが寂しくなってルーに相談したら「仕方ないよ」って苦笑された。
・・・ルーもこんな気持ちだったんだろうか?
しかし、私は偉くもないしただの一般人だ。
お城で働く人は大概、貴族出身が多いと昔聞いたことがある。
ならば何の地位も持たない私はこのお城で一番低い身分にあたるのに、そんな私に皆が挙って頭を下げるのは変だろと切々と訴え、ルーの口添えもあってか始めの頃に比べると大分砕けて接してくれるようになった。
様付けだけど。
もうちょっと気軽にしても罰は当たらないと思うんだけどな~。
一部のお偉いさん連中なんて、半裸で抱き着いたり、自分の性癖暴露したり、寝室に忍び込んでたりしてるし、そこまでとは言わないけど、もう少しお城に仕えてる人達とフレンドリーな関係を築きたいと言うのが本音だったりする訳で。
でも出生不明、それこそ言葉の通り双黒の珍獣が突然降って湧いて出てきたんだから、距離を置かれるのも仕方ないわよね。
何だかんだ言いながらも、ここでの生活は自分なりにとても楽しんでいると思う。
少し壁を感じるも、皆親切だし幸いな事に言葉の壁や文字の読み書きの壁にぶち当たる事がなかったので、魔力について勉強したり、ルーにセクハラしたり、元の世界に帰る方法を探したり、ルーにセクハラしたり、お城探検と言うの名のルーの衣裳部屋に籠って残り香をハスハスしたり、ルーにセクハラしたりと、とても充実した日々を過ごしていた。
そしてある日のお茶会でのこと。
突然ルーが部屋に飛び込んできたかと思うと、
「ナツとずっと一緒にいたい。僕のお嫁さんになってくれる?」
「はい」
ドガッ!
バダッ!
ガシャーン!!
この時の破壊力と言ったら凄まじく、その時部屋にいたメンバーは凍りつき、典型的な効果音と共に数秒後には部屋は見るも無残なぐらい崩壊した。
それはもう見事にここだけ大型のサイクロンにでも襲われたのかってぐらい荒れに荒れた。
って、思わず条件反射で頷いちゃったけど、お嫁さん?
「うん、僕と結婚してください」
いつもとなんら変わりのないあどけない笑顔。
しかし嘘や冗談といった類が全く見てとれない真剣な眼差しに胸がキュンキュンする。
大人っぽいルーも良くってよ・・・!
ちょっとクール系に育ったルーを想像して、うっかりとそのまま妄想の世界に旅立ってしまいそうになったが、なんとか理性で引き戻して呼吸を整える。
結婚、か・・・
確かにもう27だし、そろそろ結婚を本気で考えなければいけない時期だが、あまりにもルーと私では年が離れすぎているんではなかろうか?
いや、決してルーが嫌いとかそんなことはない。
ってか結婚するならその相手はルー以外には考えれない。ルー本命一直線。
でも、それはただ私個人の感情で、世間体的に考えればどうよ?
財産目当てで幼い王に近づいた悪い大人?
裏から王を操って思うが儘に権力を振りかざす悪女?
出生も分からない低俗な売女と言うレッテルを張られて、生涯陰口を叩かれる生活を思い浮かべてみる。
・・・ルー相手ならそれはそれで良いかもしれない。
寧ろ売女って言われるんなら、堂々と公共の場でもあんなことやそんなこと、終いにはアーーッ!な事も出来るんじゃね?
国公認カップル?
なにそれ、オイシイ!やっふーーーい!!!
しかしこの国にも未成年保護法なんぞがあって監獄に入れられてしまえば、私のバラ色人生も終わってしまう。
ルーに触れない生活だなんて耐えられないわ・・・!
「因みにこの世界で結婚って幾つから出来るの?」
近くに居たゼノンに尋ねると、
「特に規制はございませんが、大人と見なされるのは250歳からですね」
「そう、250さ・・・え!?250歳!?」
「おや?御存知りませんでしたか?」
てっきり陛下から聞いていたと思ったのですが、とゼノンはルーの方へ眼を向ける。
なんと!
振り返るとルーには珍しく、忘れてたって顔をしていた。
やんっ可愛い!!
ゼノン曰く、この世界の寿命は魔力の有無によって長さが決まるらしく、平均して大体1500歳前後だそうだ。
個人差はあるものの、250歳前後で子供から大人へと身体が成長し一番魔力が高い時期で身体の成長は停止。
寿命が尽きる頃になだらかにまた老いていくのだとか。
だから綺麗な人が多いのか。
そして見た目が5歳児のルーは先日792歳迎え、
「・・・大人?」
「ううん、王様は魔力がいっぱいあるからまだ身体は成長途中なんだって」
どうりでしっかりした子供だと思った。生まれてから700年経ってまだ成長途中とは・・・異世界恐るべし。
しかし誕生日に一緒に居れなかったことが大変悔やまれるが、「これからはずっと一緒にお祝いしてね」とはにかんだ笑顔が見れたことで良しとする。
ああ、うちの子が一番可愛い!!
だけど、その話でいくと心配事が一つ。
「魔力で寿命が決まるんなら、私すぐに死んじゃうわよ?」
だって私魔力なんてもの持ってないもの。
このまま50年も経てば確実に私は皺くちゃのおばあちゃんになる。
腰も曲がって今は黒く艶やかな髪も徐々に混じりっ気を増し、やがては真っ白な髪になるだろう。
けれどルーは多少成長はするかもしれないが、ほぼ姿は変わらず子供のまま。
幾ら夫婦とは言え、周りから見れば甘える曾孫に曾祖母の図。
・・・なんか、嫌だな。
今以上に自分から甘えにいけないじゃないか。
しかしゼノンは問題ないという。
なんで?
「王との婚姻は特別でして、召し上げられた花嫁は王の持つ魔力と同調致します。ですからナツキ様の場合はルーファウス様ですね。ルーファウス様と同調・・・云わば同じ時を生きるようになるのです」
なんですと!!
それはずっとルーと一緒に居られるってことですか?!
「死別はまず・・・在り得ないんじゃないかと」
毒花のような艶やかな笑みを浮かべるゼノンに少し嫌な感じがしたが、今はそれどころではない。
ビバ、異世界・・・!
思っていた以上に年齢差はあったけど、ルーの方が年的には上だからこの際肉体的なものは置いとくとして、このまあルーに甘えて結婚しても良いのかと考える。
本当はどこかで思ってたんだ。
こんなことはオカシイ、子供にすることじゃないって。
身体に染みついた“常識”が駄目だと叫ぶのに、感情が先足って止まらなくって、一度触れたらもっともっとって溢れちゃって。
理性では追い付けないぐらいずっとルーに飢えてる。
それをルーに告げると「全然オカシくないよ。僕嬉しいよ」って、言ってくれて年甲斐もなく大泣きしてしまった。
「ふ、不束者でずが、っよろじぐお願い、じまずっ・・・!」
「こちらこそ。愛してるよナツキ」
この日はいつも以上にキスを交わした。
で、そこからは怒涛の準備が始まって、あれよあれよと結婚式当日。
真っ黒な軍服みたいな正装をしたルーの横に立つ同じく真っ黒のドレスを着た私。
どうやらこの世界では黒が縁起が良いとされてるみたいで、私の居た世界では花嫁のドレスと言えば白が定番なのだと知ったルーは眉をしかめ、
「白いドレス着せてあげられなくてごめんね?」
申し訳なさそうに謝るその姿にときめいたのは言うまでもなく。
「ドレスが着たいから結婚するんじゃないもの。私はルーとずっと一緒に居たいから結婚するのよ」
ぎゅうっと小さな旦那様を抱きしめる。
「・・・ありがとう」
薄暗い教会のような場所で、大勢に見守られながら静粛の雰囲気の中で恙なく式は進行し、途中指輪交換ならぬ、鮮血交換なるものがあってそこでまた一騒動があったのは御愛嬌。
極度の緊張と使い慣れていないナイフの所為か、盛大に指を切ってしまいあっと言う間に私の左手は血みどろスプラッタ。
式を進行していた厳格そうなおじいさんも一気に顔色を無くして急いで救護班を呼んでくれた。
一同騒然となる中、裏で控えていた救護班の人も慌てての駆けつけてくれて応急処置してくれたものの、(なんか私がやらかしそうだったから、予めゼノンが待機させていたんだって)くそう、どんだけ気合入れてんのよ私。
ゼノンに読まれていたことは悔しいが、真っ赤に染まる手に興奮してしまった私を宥めながらルーに乙女の夢の一つ、指ぺロをして貰い危うく昇天しかけた。
我が人生悔いはなし・・・!
こうして出会って2週間。私は稀に見るスピード婚を果たしたのだ。
今思い返しても中々ゴシック系の結婚式だったなぁと思う。
全体的に黒かったし、所々で魔法陣みたいな絵柄も見たし。
まぁ魔力があるんだから魔法も存在するわよね。
なんか皆角つけたり羽生やしたりコスプレして楽しそうだったなぁ。
今度私もコスプレしたい!
で、だ。
結婚式と言う人生二大イベントの中の一つを終えて、一段落。
特に結婚したからと言って私とルーとの間では何も変わることはなかった。
だって、結婚する前から執務以外は大抵一緒に居たし、普通にちゅーもしてたし、お風呂にも入ってたし、同じベッドでも眠ってたもんねー。
そして、結婚したからと言ってルーに対して落ち着きを取り戻したかと言うと、全くそんなことはなくて。
いや、寧ろ悪化を辿る一方?
なんだろね?
何がいけないんだろう。
“夫婦”って言葉に変に安心感を覚えたのか、今まで理性でなんとか踏み止まっていた部分も全て枷が緩んでしまったように、ルーを目の前にするといとも簡単に決壊・崩落・崩壊。破滅への道まっしぐら。
朝も昼も夜も関係ない。
暴走具合も今まで以上にエスカレートして、発情期の猫にも負けぬ甘えっぷり。
見た目5歳児ににゃーにゃー纏わりつく27歳児。
・・・常識で考えるとあまり絵的には許される光景じゃないが、これが新婚ってやつなのだ。
自分の旦那様に甘えて何が悪い。
そう開き直ってしまえば全てが桃色ハネムーン。
しかし時に不安に思うのが乙女心ってもので。
ルーもルーで何だかんだ言いながらも最終的には受け止めてくれるから、嫌われてはないとは思、う。
思いたい。
流石にトイレに一緒に入ろうとしたら怒られたけど。(メッてされた!メッて!きゅん!!)
依存しているとは理解しているんだけど、こんなにも誰かが欲しいと思ったことは初めてで、自分でもどうしたら良いのか分からない。
冗談抜きでルーに拒絶されたら死んでしまうんではないだろうか。
「メアリー!」
「なんでしょう」
「私、ルーに嫌われてないわよね?!」
「この上なくご寵愛されていると存じますが?」
紺色の髪を揺らしながら私専属の侍女、メアリーは「何言ってんだ?コイツ」的な視線を向ける。
こっちの世界に来た時から側にいてくれる、メアリー・リー。
見た目は16、7歳ぐらい(実年齢478歳)の小柄な御嬢さんで、ふっくらとしたアーモンドのような猫目の赤い瞳にスッと鼻筋の通った形の良い鼻、そして淡く色づいた小さな唇。
その配置は抜群で、まるでどこかのお姫様みたいだけど少々残念なことに表情は鉄壁の“無”
精密に出来たビスクドールの如く、滅多にその変化は拝めない。
その上、言葉に含まれる毒が過激で、度々その毒を浴びている私としては、もうちょっと手加減して欲しくもあるんだが、
「貴女が毒如きでやられる器ですか」
とにっこり最上級の笑顔を向けられ、
きゅん!
ルーと違った意味で、その笑顔に撃ち抜かれた。
・・・なんか遠まわしに鈍感だと告げられたような気がするけど、きっとそれは気のせいだよね。
初めて見たメアリーの笑顔が嬉しくって、その日の夜ルーに話すと「随分気に入られてるね」とルーも真ん丸の金目を細めて笑っていた。
ルーによるとメアリーは気に入った人物以外には絶対に従わないのだとか。
「ん?でもルーが側に居るようお願いしてくれたんじゃないの?」
「始めはそうだけど、僕がお願いしたのはあの日だけだよ。ナツ付きの侍女選抜するのに時間が掛かるからそれまでの間一緒に居てあげてって。そうしたらその翌日に彼女自身が自分の意思でナツ付きの侍女になるよう申請してきたんだ」
今までこんなことなかったから驚いちゃったと面白そうに話すルー。
なんと!
私意外と気に入られてたんですね!
まさかこれが噂に聞くツンデレってやつですか。
ツンデレってやつなんですね。
気高く澄ました小さな顔に、髪よりももう一段落ち着いた深い青色の侍女服を纏いながらも気品良く歩く姿はどこか猫科の獣のようで。
普段はクール一徹。
けれどふとした瞬間、不意に頬を染め擦り寄ってくるメアリーを思い浮かべると、自然と結ばれた拳に力が入った。
ツンデレイイ・・・!
今まで身近にツンデレ属性が居なかったから分からなかったけど、世間で騒がれるのが漸く理解できた。
「・・・脳内で不埒な考えをするのはお止め下さい。私が汚れます」
「!汚れない!まだ汚してないから!」
さっき以上に冷たい視線を向けられ、慌ててトリップしていた思考を呼び戻し、不自然な咳払いでごまかす。
ツンデレも好きだが、やっぱり今一番の問題は愛しの旦那様だ。
「ゲフン。で、さっきの話に戻るんだけどね・・・」
チラリとメアリーに目を向けると「早く言え」と無言で促される。
あうっ!今日もツン全開ね・・・それは置いといて。
「やっぱり、ね?なんと言うか、そのー・・・少しやりすぎかなーとか、本当は嫌なんじゃないかなーなとか思うのよ。ほらっルーってばまだ子供だし、色々無理させてるんじゃないかなっーって、ね?はい・・・」
「後悔してらしゃるんですか?陛下と御結婚されたこと」
「後悔はしてない!!」
即答する私。
あんなに優しくって思いやりのあって可愛い旦那様の何に後悔しろというのだ。
幸せを噛み締めることはあっても悔いることなどあるはずもない。
「だったらもっと御自身に自信をお持ち下さいませ。陛下の唯一の妃様しょう?」
「・・・はい」
項垂れながら返事をする私に、メアリーは大きな溜息を吐く。
「そんなにご心配ならもう少し慎みを持たれては如何ですか?今日も朝から陛下の下半身に齧り付いていたようですが?」
「うっ!」
やはり侍女様はなんでもお見通しか。
今朝方、ルーより先に目が覚めた私は胸の中で眠る小さな旦那様を見つけニマニマ堪能していた。
相変わらず眠る姿も愛くるしい。
因みに本日のパジャマは水色に羊さん柄だったりする。
勿論私のリクエストだ。
こちらの世界には羊が居ないのか、ふわふわもこもこ安眠の代名詞の動物と、中々言葉では伝わらなかったので直接紙に書き、私がデザインして服飾関係の人に作ってもらった。
白い羊がイイ仕事してます。
幼児と羊、ナイス組み合わせ。
癒されるわ~
主に私が。
しばらくその姿にハァハァして、起こさないようそのままそーっと身体を下にずらし、今度は私がルーに抱きつくような形でその薄い身体に腕を回して、小さな膨らみのある場所に顔を埋めてそのまま二度寝に持ち込んだのだが、どうやらバッチリ見られたらしい。
「だってルーの顔を見たら我慢できなかったんだもの!なんなの?!あの安心しきった寝顔!すぴすぴ寝息立てて胸の間にいるのよ?!そんなの食べてって言ってるようなものでしょ!」
「安心、ですか・・・」
「ああ!ルー末恐ろしい子!私を一体どうしたいの・・・?!」
「・・・・・・」
「ハッ!まさかこれが噂にきく焦らしプレイってやつ?!どうしよう!私まだそこには手を出していなかったわ!こんなことなら、ギャルゲーもやり込んでおけば良かった!」
「(無視)ナツキ様、本日のティータイムのお茶請けは木苺のスコーンで宜しいでしょうか?」
「いっその事虜辱ゲーももっとやっとくべきだったわ。夫婦の営みには色々とパターンあるもんね。寧ろ私がルーに対してやりたいんだけど、どうしたら良いと思う?」
「(無視)あと、カルディア様が午後からいらっしゃるようです」
「あんっメアリー冷たい!でもそんな貴女も好き!」
「(無視)ああ、紅茶が冷めたようですね。新しい物とお取替え致します」
「・・・・・・」
今日のメアリはやっぱツン、か・・・
ってかメアリがデレてるとこまだ見たことないなー
ふと窓の外に目を向けると、木々の木漏れ日の間を二羽の鳥が連れ添うようにして飛び立つのが見えた。
日本で慣れ親しんだ景色と似ても似つかないこの世界で、初めは確かに不安もあって生きていけるのか心配だったけど、ツンデレな侍女に小姑みたいに女顔の変態宰相、親切にしてくれるお城の人たち、それに――愛しの旦那様と出会えて、この世界に来れて本当に良かったと思う。
失った物は多いけれど、それ以上に得た物も多い。
私、後悔はしてないわ。
それはルーに出会ってから、何度も言ってきた言葉。
その言葉に嘘偽りなどは全くない。
どんなに見上げても、この空は日本の空とは繋がっていない。
恋しいと思っても、あの世界の土を踏みしめる事はもうないだろう。
二度と会うことは叶わないけど、ずっと心配してくれていた両親や先輩達に言いたい。
今までありがとう。
これからは別々の道を歩むことになるけれど、私は今幸せですって。
「・・・ねぇメアリー?私に男性性器ついてたら確実に犯罪者になっていたと思わない?」
「今でも十分犯罪者です」
さーて、旦那様が帰って来るまで今日は何をしようか。
カルヴァルドは今日も良い天気です。