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クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです  作者: ほむらさん


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第484話 大奥1階のオーナーズルームに突入!

 大奥2階の大浴場、通称『女神の湯』を見て感動しているボク達でしたが、業者さんがいっぱいいて仕事をしている最中ですので、脱衣場に引っ込んだ。



「しかしこの脱衣所も凄いわね。横に長い大きな鏡に洗面台が四つって・・・」

「お風呂に入る時間って大体みんな夕食後だし、朝だって同じような時間帯に歯を磨いたりするじゃないですか。でもこれだけ洗面台があれば渋滞しないのです」

「住人の数って最大で8人なんでしょ?さすがに多いんじゃない?」

「たぶんウチの家族も頻繁に大浴場に来るようになるのです。ここだと順番待ちしないでいいし、やっぱり広くて大きい大浴場に入りたいに決まってます!」

「えええええ!レオナ一家まで攻めてくるの!?」

「しかも玄関にソフトクリームマシーンを設置する予定ですので、お風呂上がりにソフトクリームをぺろぺろできます」

「うわ、ズルい!!わたしも絶対お風呂入りに来る!!」

「ウチのリビングに設置するのかと思ってたけど玄関に設置するのか。なるほど、いいかもしれねーな!」

「あはははは!お出掛けする時、みんなソフトクリームをぺろぺろしながら出ていきそう!」

「すごくイイ!」



 たぶん本当にそんな感じになるんじゃないかな~。あと脱衣所にガラスの冷蔵庫を設置して、牛乳とコーヒー牛乳を入れておかなきゃ。


 洗面台の反対側にはすでに木製の棚が設置してあり、そこに脱いだ服を入れるようになってます。


 ベンチみたいな椅子も置きたいし、洗面台の所にも椅子が必要だよね。女性はお化粧をするので、洗面台の下に椅子を押し込んでおくスペースを作ったのだ。


 家具屋さんに突撃する前に、必要な物とかしっかりメモらなきゃな~。



「よし、そろそろ1階を攻めるぞ!」


「「オーーーーーーーーーーーーーーー!」」



 くつろぎ空間の入り口で靴を履き、廊下を歩いて201号室の前まで来たけど、とりあえずスルーして階段を降りた。



「あっ!よく見たら玄関の扉の横に大きな鏡があるよ!」

「女性ならみんなお出掛け前に身嗜みを整えたいんじゃないかと思って、あそこに鏡を設置しました」

「見事な読みだ。男だって身嗜みは気にするがな。あの位置はいいと思うぞ」

「このアパート最強すぎない!?」

「ボクが指示した内容を完璧に具現化してみせたタモさんがすごいです!」

「まあ大金ぶっ込んだしな」

「いくらぶっ込んだのよ?」

「1億」


「「はあ!?」」


「冗談じゃなくて?本当に1億?」

「レオナだから適当に言ってるように聞こえるけど、ホントなんだよねこれが」

「なにおう!」

「セルパト連邦のハイドリムドって国で大きな依頼を引き受けてさ、結構稼げたから全部アパートにぶっ込んだの」

「ああ、この前話してたアレか!」


 ラグナスレインのお屋敷にお土産のスイーツを持ってった時に全部話したから、悪そうなお兄さんは何があったか知ってるのだ。


 報酬が1人1000万だったことをタマねえがポロっと漏らしちゃったから、ボク達がお金持ちだったことも知ってたし、納得いったって顔をしてますね。



 『100号室』と書かれた扉の前まで来ました。



「よっしゃ!アタシらの家に突入するぞ!」

「中は土足厳禁ですから、入ってすぐの所で靴を脱いで上がってください」

「はいは~い!」



 ガチャッ



「「おおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!!」」



 ドアを開けたらいきなりリビングですので、前の人達から大歓声が上がった。

 レオナねえを先頭に、玄関で靴を脱いで入っていく。



「こつぁヤベーぜ!マジで感動だ!!」

「ぶはっ!玄関の扉を開けた瞬間全部丸見え!」

「いきなりバカみたいに広いリビングって凄いわね~」

「これはハンパにゃいにゃ」

「リビングが広すぎてデッカイ柱とかあるし!」

「やっぱり1階も天井が高いんだね~」

「窓ガラスもでっか!!」


 まだ家具が何もない状態ですので、だだっ広い空間でしかないんだけど、映画を見るためだけに用意した、壁から10cmくらい前に飛び出た長方形の真っ白い壁が良い味出してますね!


 その向かい側には映写機を置くためのちょっとした高さの壁があり、その前にソファーを設置することで、角度もバッチリの最高画質で映画を見ることができます。


 ガチャリ


 レオナねえがトイレのドアを開けたけど、まだ便器くんが設置されてないから面白くも何ともなく、すぐにドアを閉めた。


「その小っちゃい謎の階段は何?」

「召喚獣用の階段なのです。あそこの上を召喚獣のくつろぎ空間にするだけで、可愛いオブジェになるのです!ハムちゃんでもいいんですけど、小動物系がいっぱいの方がほっこりするんじゃないかな~?」

「それメッチャいいじゃん!」

「なるほど~!すごく意味不明だったけど、ちゃんと意味があったんだ!」


「キッチンがやたらと広いわね・・・」


 シーラお姉ちゃんの声が聞こえたので、そっちに歩いていった。


「壁側じゃなく、こっち向きで料理するの?」

「うん!広ければ二人で料理を作れますし、調理台が大きいから食材をいっぱい置けますし、作った料理をそのままポンと前に出すだけでいいから、テーブルまで運ぶのが楽ですよ」

「なるほど~。反対側に調理器具をしまっておく感じね?」

「ですです。狭い方が楽って人もいるかもですが、慣れの問題だと思います」

「ホントどこまでもオシャレな家ね~。私も此処に住もうかしら♪」


「おーい、トレーニングルームに行くぞ!」


 リビングに満足したらしく、いつの間にかみんな集まっていました。

 じゃあ次行きますか~。



 リビングの奥には廊下があり、『101号室』『102号室』と、ボク達の部屋が向かい合わせに並んでいます。誰がどの部屋に住むかまでは決めてませんが。



 ガチャリ


「へ~、思った以上に広いじゃん」

「いいんじゃない?どうせ寝るだけだから丁度いい大きさだと思う」


 ガチャリ


「ふむふむなるほど。あ、そっか!ベッドだけ用意してもらったんだった」

「クーヤはどの部屋にする?」

「ボクはいつもの家に帰って寝るつもりだからどこでもいいんだけど、リビングから離れた方が静かでよく眠れると思うから、敢えて『101号室』がいいのかな?」

「じゃあ『102号室』にする。タマも向こうの家で寝るし」



 我が家からレオナねえとクーヤちゃんがいなくなっちゃったら、すごく寂しくなると思うのですよ。だからせめて寝る時くらいは家に帰ろうと思ってます。タマねえもボクと同じ気持ちなんだと思う。


 レオナねえに話してみると、確かにリビングはいつも騒がしいだろうってことで、ボクの部屋が『101号室』、タマねえの部屋が『102号室』でほぼ決まり。


 プリンお姉ちゃんがどの部屋を選ぶかによりますが、レオナねえ・アイリスお姉ちゃん・ナナお姉ちゃんの三人は、『106号室』『107号室』『108号室』って感じになりそうです。


 廊下の先にも一応引き戸を取り付けましたが、これはたぶん開けっ放しになるんじゃないかと思ってます。この先はトレーニングルームですから。



「おお!トレーニングルームも結構広いぞ!」

「あーーーっ!ハムちゃん体操の台だ!」

「そこだけ高くなってるのが笑える!ホントに小っちゃい階段があるし!」


 あそこにペカチョウを乗せてハムちゃん体操をするのだ!


「トレーニング器具が何も無いから今はただの広い部屋って感じだけど、この広さなら十分ね」

「右のドアを開けると女神の湯?」

「うん!2階と同じ大きさの脱衣所があって、その奥が女神の湯です」


 ガチャッ


 トレーニングルームにはあまり興味が無いので脱衣所に入った。


「まったく同じだから、2階に戻ってきたような感覚になりますね」

「大浴場の広さが違うんだよね?」

「大きさは半分くらいです。でも2階の大浴場が凄すぎるだけで、ここも十分広いと思いますよ?」


 ガラガラガラガラ


「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!」」


「すごく広いじゃない!」

「これは感動する!っていうか2階より凄くない?」

「2階は工事中だったし、おっさんがうじゃうじゃでしたからね~」

「だね♪完成したらやっぱり2階の大浴場の方が凄いと思うよ?」



 トレーニングルームに満足したレオナねえ達もやって来て、みんなで大浴場を見ながらワーワー騒いだ。


 そしてまた広いリビングに戻ってきた。



「いや~、大満足だ!あとは家具を置いたらどうなるかだな~」

「あの家具屋さん、素晴らしい家具を仕入れてくれてるといいけど」

「プレッシャーかけといたから大丈夫だ!」

「ねえねえ!おトイレに行きたいんだけど、設置ってもう終わったかな?」

「どうだろ?」

「あれから結構時間経ったから、半分くらい終わってるかも」

「んじゃ2階に戻ってみっか」


「「オーーーーーーーーーーーーーーー!」」



 ロコ姉ちゃんがお漏らし寸前みたいだから早く行かないと!


 そういえば、ホニャ毛も悪そうなお兄さんも便器くんを知らないのか。

 タモさんとかも驚くだろうし、これはアピールチャンスですな!

 

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