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クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです  作者: ほむらさん


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第45話 来年から学園に行くらしい

 今までは一日中家事で忙しかったお母さんだが、クーヤちゃんの召喚獣である電化製品によって家事に費やす時間が激減。


 その結果、手持無沙汰になったお母さんは、子供達と一緒にゲームをして遊ぶことになった。



 ♪ズンテンテケテケテーテー



「おかあさん!うしろからきてるー!!」

「えいっ!」

「やったーーーーーーーー!!」


 お母さんが光るドアを開けると、動物たちが渦巻きに吹き飛ばされて行った。


 今日初めてこのゲームで遊ぶのに、なんか上手いぞ!?

 ママさんだけあって、このゲームと相性が良いのか・・・。


「あら~、やられちゃったわ~」

「リリカのばんだー!」


 親子がゲームで楽しむ姿って、見ているだけでほっこりしますな~。


「そうそう。クーヤちゃんも、もうすぐ6歳になるのよね~?」

「うん!」

「生まれた日っていつなのかしら~?」


 しまった!まだこの世界の暦とか知らねえぞ!?


「えーと、えーと、50日後・・・くらい?」

「あら?ちゃんと覚えてないのかしら・・・。あっ!もしかして今日の日付がわからないのかな~」



 お母さんがカレンダーらしき物を持って来た。

 それを覗いてみて大変なことに気付く。


 文字が読めねーーーーー!!



「お母さん!全然読めません!!」

「そうね~、クーヤちゃんはまだ5歳だから・・・。あ、そうそう!来年学園に行ったら文字のお勉強が出来るのよ~!」


 来年!?・・・え?俺も学園に行くの?


「ボクも行くの??」

「8歳になったら祝福の儀があるでしょう?そこで良い職業(クラス)が貰えるように、7歳になったらみんな学園でお勉強をするのよ~!」


 いや、俺はもうすでに召喚士だから勉強する意味ないっス!!あ、でも字の勉強が出来るのならば行く必要があるのか。


「ボクもう召喚士(サモナー)なんだけど・・・」

「あっ!そういえばクーヤちゃんってもう職業(クラス)を貰ってるのよね~。でもリリカちゃんと一緒に学園に行くわよ~!お友達ができたら楽しいんだから~」

「わああああああああ!!くーやといっしょにがくえんいく!!」

「あい!」


 ちなみに俺のテキトー翻訳では、ティアナ姉ちゃんが通っているような本格的な授業を受けられる所を『学校』、子供達が勉強をするために通う所を『学園』と呼ぶことにしている。


 5歳児、いや6歳児が通う所ってやっぱ幼稚園的なイメージなんだよね。

 次に行く小学校的な所も、まだ学園呼びで良いかな?まあその辺のことは、一度行ってみてから雰囲気で決めようか。



 結局お母さんの説明と俺の感覚を照らし合わせ、誕生日である10月10日を『たぶんこの日!』って適当に指差した。


 1月、2月って感じで教わったと思うんだけど、そもそも『1月』を指す単語が初耳だから大混乱なわけでして。やっぱ本格的な授業を受けないとダメですな・・・。


 今日の日付どころか何月に異世界に来たのかもわかっていなかったんだけども、お母さんの話を聞いた感じだと、今は8月半ばといった所で、誕生日予想は大体正解だった。


 ただ、俺の生前の誕生日が10月10日なだけであり、よく考えたらこの世界に降り立った、今から一ヶ月半ほど前が5歳の誕生日だった可能性が高いことに気付く。


 しかしそうなると、リリカちゃんは俺の1年先輩ということになり、ただでさえマウントを取られがちな現状なのに更に見下されてしまうのです。


 しかも中の人が大人頭脳だから、今の時点ですでに聡明なショタと思われてるのに、リリカちゃんの方が1歳年上となると更におかしなことになってしまうわけで。

 違和感を無くすためにも、リリカちゃんとは同学年で通すつもり。


 本来ならば年齢詐称をすると祝福の儀でピンチな展開になるのだろうけど、もうすでに職業についているので、その辺は外国人設定でスルーしようと思ってる。


 職業を貰えないのはマズイけど、すでに持ってる場合なら問題無いと思うんだ。



 しかしお友達と言われても、ショタの中の人は21歳。


 7歳児が集まる学校に一人だけ21歳がいて、たとえ仲良くなったとしても、それって友達と思えるのだろうか?


 なんか保育園の先生気分で接する感じになりそうなんだよな~。とはいえ自分の姿もお子様なんだから、やはり周りに合わせる必要があると思うし、これは大変だぞ。




 ◇




 結局今日は、ほとんどゲームばかりして夕方になってしまった。


 そしてお姉ちゃん達も帰宅して来たのだが、レオナねえは遠出しているらしく、今日は帰って来ないらしい。


 食事の後は昨日と同様にお風呂と洗濯なんだけど、今日はお母さんとリリカちゃんと三人でお風呂に入る日だ。



 ・・・・・・おっぱいでっか!!



 クリスお姉ちゃんのダイナマイトボディーも凄かったけど、おっぱいだけならお母さんがやっぱ最強です!!


 子供を沢山産んでるハズなのに、色といい形といい、全くと言っていいほど衰えてないパーフェクトボディーですよ!


 いや、産む前の身体がどうだったのか知らんけど。


 でも、アイリスお姉ちゃん&ナナお姉ちゃんの時とは違って、おっぱい洗いみたいな変なイベントは無く、いたって普通のお風呂だった。


 リリカちゃん?

 幼女らしい普通のイカボディーだったので、話すことは何も無いっスね。


 頑張ってお母さんみたいに育つんだぞ!とだけ言っておきましょう。



 今日もみんながアイテム召喚を見たがったので、24時間経たないと出来ないことや時間に遅れるとその分損をするってのを説明して、早めにお風呂を上がってもらい、リビングに集合した。



「じゃあいっくよーーー!アイテム召喚!!」



 ヴォン


 リビングが眩い光に包まれ、光の中心にアイテムが出現する。



「おおおおおおおお!?」


「なんか四角いのが出た!!」

「木材?でも正面と左右に不思議な物が付いているわね」

「なあにこれ?」

「お母さんにはわからないわ~」



 間違いねえ!これはスピーカーと一体型のコンポだ!!

 木目のボディーで、中央の操作パネルは光沢の無い深みのある黒。コンポの左右には黒くて丸いスピーカーが付いている。


 絶対当たりだ!買ったら5万とかするヤツだ!

 そう思った直後に大変なことに気付く。


 なんてこったーーー!音楽の入ったCDが無けりゃ粗大ゴミじゃん!!


 焦ってイジェクトボタンを押すが、電気が無けりゃ動かないことを思い出した。



「ストック!!」


 よし消えた。これでコンポは俺の召喚獣になったハズ。

 急いで召喚獣リストを出して、バグった文字をコンポと書き変える。


「コンポ召喚!」


 コンポが出現したので、とりあえず動くかどうか、電源ボタンを押してみた。


 ウィーーーン


「こいつ、動くぞ!」


 召喚獣となったのだから今や当たり前なんだけど、お約束なので一応言っといた。

 なんとなく再生ボタンをポチッ。



 ♪テンテンーテーレーレーレン



 お!?これはたしか・・・『ノクターン』だ!


 どうやら中にクラシックのCDが入ってたらしい。

 粗大ゴミにならんくて良かった~~~!



「なんかその四角い木から音楽が鳴ってるんですけど!」

「ま、また不思議な物が出現したわね・・・」

「なんて優しい音楽なのかしら~!お母さんこれ好きかも~」

「なにこれ?なにこれ?」



 みんなの感想は・・・、ただただ驚いてるだけだな。

 そんな中で一人だけマイペースなお母さん。素敵です!!

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] いよいよ学園編に向かうのですね!
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