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クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです  作者: ほむらさん


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第409話 ホニャ毛全員を丸洗い

 ミルクお姉ちゃんは、全身が黒でコーディネートされている魔女っ娘である。


 黒いとんがり帽子に、黒いローブに、黒いブーツ。

 なぜそんな姿なのかというと、ボクが考えたオシャレ装備だからです!


 アークメイジって職業(クラス)だったので、ザ・魔法使いって感じに仕上げたかったといいますか、まあ本人も気に入ってるようなのでそれはいいでしょう。


 ローブの中は可愛いワンピースとかを着ているので、ローブを脱いだだけですごく印象が変わりますね。


 そして今、白いワンピースを脱いでスッポンポンになった彼女は、さらに印象が変わりました・・・。なぜかというと脱いだらすごい人だったからです!


 職業柄、何人もの女性の裸を見てきたクーヤちゃんですが、予想を上回る隠れ巨乳の出現に驚愕し、目を大きく開いた。


 おそらくFカップ、いやGカップかもしれぬ・・・。


 彼女は身長が150cmちょっとくらいなので、ロコお姉ちゃんより少し高いってだけで、ボクやタマねえと同じくちびっ子勢なのだ。なのにこの育ちっぷり。


 栄養がすべておっぱいに吸収されたとしか思えません。

 こんなのティアナ姉ちゃんには絶対見せられないぞ・・・。



「すごく生意気。あとで懲らしめる」



 ふくらみかけ勢のタマねえが憤慨しております。



「なんかタマちゃんに、すごい目つきで睨まれてるんですけど!」

「ちびっ子勢なのにミルクお姉ちゃんが裏切ったからです」

「裏切ったって何!?お風呂に入るために服を脱いだだけでしょ!」

「タマねえの前で脱いだのは失敗でした。ミルクお姉ちゃんの大きなおっぱいは、許される範囲を超えてしまっているのです」

「エエエエエーーーーー!そんなのしょうがないじゃない!理不尽すぎる!!」


 持たざる者はいつも目を光らせているのだ。

 ところで懲らしめるってのは丸洗いでのことかな?一点集中は危険ですぞ!



 シーラお姉ちゃんの時と同じように、また抱っこされたまま浴槽の中に連れて行かれました。タマねえの出番はまだなので、服を着たまま待機しています。


「神秘的な街の中でお風呂とか、実はすごく贅沢なのかも!」

「言われてみると、たしかに贅沢なのかなあ?」


 連続お風呂でふやけそうですが、今までホニャ毛の人と二人きりで話すことって無かったですし、背中に当たる感触が素晴らしいので全然楽勝かも!


 そしてようやくお仕事の時間となり、服を脱いだタマねえが現れました。

 丸洗いスタートです!




 ◇




 その隠れ巨乳が仇となったミルクお姉ちゃんは、宣言通りタマねえに一点集中で懲らしめられ、当然ながらアヘ顔で意識不明となって湯船に投下されたあと、服を着せられてくつろぎ空間まで連れて行かれた。


 ブオーーーーー


 今回は大サービス回なので、ドライヤーで髪を乾かすまでがセットです。



「丸洗いはどうだった!?」


 ロコ姉ちゃんのその質問に、ミルクお姉ちゃんがビクッとした。


「すごかった・・・。私もうタマちゃんじゃないと満足できないかもしれない」


「「タマちゃん!?」」


「そっちに目覚めたら帰って来られなくなるよ!!」

「いや、本当にすごいんだってば!次はロコの番でしょ?丸洗いしてもらったらわかるよ!」

「アハハッ!私にはとてもよく分かるわ!」

「怖くなってきたんだけど!!」



 3番バッターはロコ姉ちゃん。



 さすがに彼女まで隠れ巨乳なんてことはなく、むしろラン姉ちゃん以来のつるぺたでした。もう見たままって感じで非常に好感が持てます。


 これにはタマねえもニッコリ。

 天使の微笑みで女神の湯まで見送りしてくれました。



 カポーン



「外でお風呂なんて初めて!でも楽しいね!」

「古代遺跡でお風呂ですからね~。ミルクお姉ちゃんも贅沢だって言ってたよ」

「どうせだったら大きいお風呂作りたくない?」

「あ、いいかも!ドラちゃんの秘密基地に滝が流れてるから、あの神殿にお風呂を作ればすごくいい景色でくつろげるよ!」

「じゃあ決まり!そこに作ろ!」



 ロコ姉ちゃんって天然で無邪気なタイプだから、話がどんどん盛り上がってすごく楽しいですね~。マスコットキャラとして愛されている理由がわかったかも!


 しかし無邪気だからといって丸洗いに耐えられるわけもなく、好感度アップによるクーヤちゃん1.5倍サービスと、仏のタマねえによる感謝の丸洗いにより、結局ミルクお姉ちゃんと変わらぬアヘ顔で、くつろぎ空間に運ばれて行った。



 ブオーーーーー



「どうだったのか聞こうと思ったのに、気持ち良すぎて眠っちゃってるわね」

「そーそー!そのドライヤーって魔道具気持ち良すぎ!!」

「へーーーーー!オレも次やってもらおう」

「それよりも、リズが丸洗いでどんな反応見せるかすげー楽しみだぜ!」

「あ?別に他の奴らと変わらんだろ」

「ん~、どうだろな?」



 なんかレオナねえが楽しみとか言ってるけど、ボク達はいつものように淡々と仕事を頑張るだけです。


 髪を乾かし終わったので、眠ってるロコ姉ちゃんを奥のソファーに寝かせてもらってから、リズお姉ちゃんと一緒にお風呂に向かった。


 ちなみにドライヤーしてる間に、ナナお姉ちゃんがお風呂のセットをしてくれているので、全員綺麗なお湯に浸かってますよ。



 ―――――リズお姉ちゃんは、脱いでもアマゾネスだった。



 普段から鍛えまくっているようで、全身筋肉って感じ!身長も190cm以上あるみたいだし、腹筋も背筋もバキバキで、こんなん最強戦士に決まってます。



「これは手強い」

「ウム。まあとりあえず湯船に浸かってきます」



 不安を感じつつも、リズお姉ちゃんに軽々と抱っこされたまま女神の湯へドボンと入りました。いやいや、かけ湯くらいしようよ!



「おーーーーー!景色もいいし最高だな!」

「みんなもそう言って喜んでたよ~」

「うわっはっはっは!感性が同じだから、長くチームをやってられるんだ」

「なるほど~。合わない人とずっと一緒は嫌だもんね」

「しかし軽いな。ちゃんとメシ食ってんのか?」

「背が高くなりたいから頑張って食べてるよ!」

「デカくなるには肉だ!野菜なんかいらんから、とにかく肉を食え!」

「エーーーーー!野菜も大好きだから全部食べるよ!」

「わっはっは!まあテキトーでいいんじゃねえか?勝手に育つだろ」



 先生!女性と一緒にお風呂に入ってる気がしません!

 なんか親戚のおじさんと話してるみたいです。

 人間的にはすごく好きなタイプですけどね~。



「さて、そろそろ噂の丸洗いってヤツをやってもらおうじゃねえか!」



 その声を聞き、タマねえが出現した。



「クーヤ、これは強敵。絶対負けられない」

「ん?丸洗いって勝負だったのか!じゃあこっちも負けられねえな!」

「もう最後だし『真・丸洗い』でいく?」

「うん。絶対に倒す!」

「受けて立つぞ!本気でかかって来い!!」




 ◇




「リズ、何でそんな場所でへこたれてんだ?」



 丸洗い師は常勝無敗である。


 アヘ顔のリズお姉ちゃんを湯船に投下するのは苦労したけど、ほぼタマねえ一人の頑張りで、くつろぎ空間まで連れて来ることが出来た。


 でも我に返ったリズお姉ちゃんは、少し離れた所で体育座りをしたままずっと俯いているのである。



「惨敗した・・・」



 全員がリズお姉ちゃんを見た。



「子供の頃から負け知らずのまま冒険者となり、とうとうAランクまで昇り詰めたオレが、無様にも蹂躙されたんだ!」


「いや、そこまで凹まなくたっていいだろ?」


「放っといてくれ。この歳でお漏らししてしまったオレの気持ちが分かるか!?」



 その悲痛な一言に、全員が息を飲んだ。



 ツカツカツカツカ


 シーラお姉ちゃんが、リズお姉ちゃんの肩に右手を置く。


「聞きなさい。さっきの私のセリフは覚えてる?『これ以上無い程の醜態を晒してしまった』と言ったわよね?」


 一瞬の間を置いて、リズお姉ちゃんがパッと顔を上げた。


「もしかして、お前もなのか!?」


 パシッ

 パシッ

 パシッ

 パシッ


 心の友が、一人一人リズお姉ちゃんの肩を叩いてソファーに戻っていく。


 うん。

 丸洗いの前にはちゃんとトイレに行っておかないと、よくあることなのです。


 自分だけじゃなかったことが判明し、立ち直ったリズお姉ちゃんが、ようやくソファーまで戻って来た。



「何だよ驚かせやがって!丸洗いでは常識だったんだな!オレだけかと思ってショックだったぜ、うわっはっはっはっはっは!でも下の毛までツルツルにされるとは思わなかったぞ!」



 その一言に室内が凍りついた。



「いや、そこまではされてないわよ?」

「いつもと変わらなかったよ?」

「やった!仲間が増えた!」


「なん・・・だと?」



 リズお姉ちゃんが体験したのは『真・丸洗い』の方でしたからね。


 爪切りや耳掃除、そしてムダ毛の処理まで、抜かりなくパーフェクトに仕上げるのが、『真・丸洗い』なのです!


 ちなみにロコ姉ちゃんは、正真正銘のつるぺたでした。

 

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