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クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです  作者: ほむらさん


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第406話 ハムちゃんの身体検査Ⅱ

 悪夢のような休日も終わり、ホニャ毛と悪そうなお兄さんを回収して、再び空飛ぶ島までやって来ました。


 シェミールに預けてあったグルミーダの手袋が返って来たので、ホニャ毛達はすでにダンジョンアタック気分だったのですが、その前にやらねばならない大仕事が一つあると説明し、魔法をぶっ放しても問題無さそうな荒野まで移動した。



「大仕事って何だよ?」

「ココどこ?街の中じゃダメなの?」


 内容を伝えていないので、ホニャ毛が混乱してますね。


「テケテケテケテッテンテーーーン!」


 ビクッ!


 突然のレベルアップ音にホニャ毛が驚いて、音の発生源であるショタを見た。


「クーヤちゃん仲良しポイントが100貯まりました!ホニャ毛の皆さんにはハムちゃんが一体ずつ貸し出されます!」


「「な、なんだってーーーーーーーーーー!?」」


「なるほど、そういうことか!まだその意味分からんポイントが貯まってなかったから、こいつらはハムを連れていなかったのか」

「良かったねみんな!クーヤちゃんの召喚獣だから貸し出しってことになってるけど、自分専属のペットって考えていいからね~」


 誰でもポイントが貯まると思ったら大間違いだから、勘違いしないでよね!


「実はな、お前らに貸し出すためにハムちゃんを捕まえに行ってたんだよ」

「思ったより大変だったよね~」

「地獄でした。天使様は、おじいさんが案内してくれるって言ってたのに」

「あのじじい、案内の意味わかってない」


 そういえば、一度も後ろを振り返らなかったもんな~。

 案内とはなんぞや?


「やった!ハムちゃんがもらえるよ!!」

「すげー羨ましかったんだよ!そうか、条件があったのか!」

「嬉しいわ!一体ずつってことは、家に連れて帰れるのね!?」

「うわ~!家族にペット飼っていいか聞かなきゃ・・・」


「でも捕まえたばっかりで能力がわかっていませんので、今からハムちゃん全員の身体検査をします!貸せないハムちゃんもいますが、とりあえず終わるまで待っててください!」



 前の方にてくてく歩いて行く。



「101匹ハムちゃん召喚!」



 シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュッ!



 ―――――寂しい荒野がハムちゃんアイランドになった。



「「おおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!!」」



 まさかこれほどの大群が呼び出されるとは思っていなかったのでしょうね。

 ホニャ毛が全身全霊で驚いてます!



「多過ぎイイイイイィィィィィーーーーー!」

「こんなに捕まえなくたっていいだろ!選び放題じゃねえか!」

「驚いたわね・・・。こうもいっぱいだと逆に選びにくいわ」

「全部可愛いんですけどーーーーー!」



 ウチのお姉ちゃん達に手伝ってもらいながら、朝早くからパチンコ屋にできた行列のようにハムちゃんをズラっと並べた。


 助手のナナお姉ちゃんが、ボクの隣でメモ帳を持って身構える。



「じゃあまずは青いキミからね!メメトンゼロを収納してみてください!」


『チュウ!』



 青いハムちゃんはメメトンゼロ1体で限界でした。武闘派のようです。

 もうこの時点で特戦隊入りが濃厚かな?



「その青さからすると、水魔法が得意なのかな?」


『チュウ!』


 正解らしい。


「じゃあそっち側に魔法を撃ってみて下さい!」



 ドドドドドドドドドドドドド



「「なんだこりゃーーーーーーーーーー!?」」


「おおーーーーー!消防車並みの放水量じゃないですか!」


『チュウ!!』


 今日は絶好調だと言っております。


「素晴らしいですね。火災が発生した時は頼みましたよ!ではこちら側で休んでいてください」


『チュウ』



 次のハムちゃんが一歩前に出た。



「ちょっと質問!」

「忙しいので後にしてもらえませんか?」

「エエエエエーーーーーーーーーー!」

「少しくらいいいだろ!ロコ、質問していいぞ」

「どうしてメメトンゼロを三つ並べてあるの?」

「ハムちゃんの身体検査でメメトンゼロを使うのは常識だろ!」

「何なのよその変な常識は!?」

「あははは!えーとね、メメトンゼロを何体収納出来るかで容量を測ってるの」

「へーーーーー!でも3体も必要?」

「このデケエのを3体収納出来るハムちゃんもいるんだよ!」


「「な、なんだってーーーーーーーーーー!?」」


 早く身体検査を終わらせたいのですが、この後自分の専属ハムちゃんを選ぶホニャ毛が気にするのもしょうがないか。


「メメトンゼロ3体分って、とんでもないわね!」

「魔法の威力も凄かったし、ハムちゃんヤバ過ぎねえか!?」

「大容量のハムちゃんが欲しい!」

「ハムちゃんに魔法で負けたら、私の存在意義は・・・」

「大丈夫だよ。ハムちゃんって火力は凄いんだけど応用が利かないんだ。小さな穴を掘るとか、獲物の傷を最小限にするとか苦手なの」

「なるほど~。破壊特化型だと使い勝手は悪いのかもしれないね」

「うん。だから特殊能力持ちのハムちゃんがオススメだね」

「特殊能力って?」

「私達は、治癒ハムちゃんと毒消しハムちゃんを選んだよ」

「そんなのもいるの!?絶対必要じゃない!」

「身体検査をちゃんと見て、掘り出し物を探すわよ!」

「だな!」


 超大当たりはボクが手放しませんからね!?



 そして身体検査もどんどん進んで50体を終わらせたんだけど、やはり白ハムちゃん系は能力がさっぱりわからないってのが多かった。


 自己申告で治癒ハムちゃんと毒消しハムちゃんは判明したので、ホニャ毛にキープされてモフられてます。でもまだ決定ではないみたい。



 ―――――そしてとうとう、待ちに待ったアイツが現れた。



『気持ちいい水が出せるのよ?』



 そのセリフを聞き、両手を上げてガッツポーズした!



「この色的に、もしかしてとは思ったが、クーヤ!例のアレなのか!?」

「たぶん例のアレです!水色ストライプハムちゃんの再来です!」


「「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 ペカチョウからコップを出してもらい、レオナねえに渡した。


「なぜアタシにコップを渡す?」



 水玉ハムちゃんに頼んでコップに水を注入してもらった。



「あそーれ、イッキ!イッキ!イッキ!」


「「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」」



「クソがあああああーーーーーーーーーー!」



 ゴクッ ゴクッ ゴフッ! ブシャアアアアアアアアアアアアア!!



 ワーーー! パチパチパチパチパチパチ!



 レオナねえが豪快に噴出したので、拍手喝采が巻き起こった。



「気になるお味の方は!?」

「カロリーゼロに踏み潰されて1週間の味だったぞ!」


「「大当たり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」」


「いやアンタ達、何意味不明なことやってんのよ?」

「レオナが豪快に噴き出してたが、どこが大当たりなんだ?」


 ボク達の意味不明な行動に、ようやくホニャ毛がツッコんだ。


「飲めば分かるんじゃない?」

「クーヤ、コップ5人前だ!」

「イェッサー!!」


 ホニャ毛全員にコップを手渡し、ハム水を注入してもらった。


 ・・・ん?5人前?


 逃げようとしていた悪そうなお兄さんがプリンお姉ちゃんに捕らえられたので、コップを持たせてハム水を満タンにしてあげた。


「嫌な予感しかしねえ・・・」


 悪そうなお兄さんをホニャ毛の隣に並ばせて、一気コールを始めた。


「「はい!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」」


 この空気になると飲む以外の選択肢が無くなるので、全員ハム水を飲み始める。



 ゴクッ ゴクッ ゴフッ! ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!



「ゲホッ!カハッ!なんじゃこりゃああああ!!」

「うぷっ、嘘でしょ?何この味・・・」

「死ぬほどまっずーーーーーーーーーーい!」

「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!」

「おいふざけんな!地獄の味がしたぞ!!」


「「あーーーーーっはっはっはっはっはっはっはっは!!」」



 まだ、カロリーゼロに踏み潰されて1週間の味ってことしか判明していないけど、これはもうハム水で間違いないでしょう!


 もちろんホニャ毛にあげることはできません。どう使うかはまだわからないけど、旅行にも連れて行けますし、この島でも女神の湯に入れるじゃないですか!


 2体目のゲットは大きいですよ!

 

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