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クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです  作者: ほむらさん


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第309話 召喚獣大解放

 10人ほど倒したところで、ジグスレイドの増援が牢獄に来なくなった。


 当然現場は死屍累々といった有様なので、何も見なかったことにするため、クマちゃんを一旦消してから扉をくぐり、これでようやく脱獄することに成功した。


 少し先へ進むと天井の高い広い廊下に出たので、クマちゃんを召喚。



「さてと、一気にアジトを制圧しますぞ!」

「この屋敷ってかなり広いぞ?牢獄がどの位置にあるのかまでは知らんが、制圧するとなるとかなり歩き回ることになるだろう」

「綺麗な廊下だなーとは思ったけど、やっぱり屋敷だったんだね~。敵の殲滅は召喚獣達に任せるから、ボク達は子供の救出に向かうよ!」

「居るかどうかも分からない拉致被害者を探すのも、なかなかに大変だぞ?」

「みんなに探してもらうから大丈夫!」



 召喚獣リストを開き、ジグスレイド討伐隊を編成する。

 広い廊下とはいえ、ゴーレムが歩くのはちょっと無理なので。



「こんなもんかな?・・・よし、『ジグスレイド討伐隊A』召喚!」



 シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュッ!



 広い廊下が召喚獣達で埋め尽くされた。



「ブホッッ!!なんだこりゃああああああああああーーーーーーーーーー!!」



 さっきと同様、悪そうじゃない女の人と子供には攻撃しないように言ってから、それ以外の人間はギリギリ殺さない程度に殲滅せよと命令した。


 あと、囚われている女子供を見つけたらボクに知らせるよう命令を追加し、召喚獣達を一斉に解き放つ。



「討伐隊、GO!!」



 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!



『ガアアアアアアアアアアアッッ!!』


「うわあああああああああああああああああ!」

「なッッッ!?ま、魔物の大群だ!!」


「ちょ、嘘だろオイ!早く逃げろッッ!!」


『ガルルルルルルルル!!』


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!」



 廊下を曲がった先から奴らの悲鳴が聞こえて来た。



「次!『ジグスレイド討伐隊B』召喚!」



 またもや召喚獣で廊下が埋め尽くされ、同じ命令を出してから解き放った。



 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



 これでよし!



「じゃあボク達は窓がある場所を探すよ~」

「クーヤ、お前本当に何者なんだ?あれ程の召喚獣を同時に使役できる召喚士がいるなど、この目で見ても信じられんくらいだ・・・」


 アイテム召喚で魔力をドーピングしてますからね~。

 初めて会ったおっちゃんにわざわざ説明する気はないけど。


「ただの誘拐された子供です!」


 トコトコ歩きながら、今度は屋敷を包囲する部隊を編成する。


「しかしまあ、奴等もとんでもない子供を誘拐しちまったもんだ。自業自得とはいえ、さすがにこんなの想定外にも程があるだろ。お?向こうに窓があるぞ!」

「やったーーーーー!走って!」



 とてててててててて!

 タタタタタタタタタ!



 倒れていた血まみれの男をガン無視して窓に近付き、マグロのおっちゃんに窓を開けてもらった。



「ここなら広いし大丈夫そう。『アジト包囲部隊』召喚!」



 窓の外に、ゴーレム全機とゾウとトラと黒ヒョウを中心に構成された包囲部隊を呼び出した。



「全員でこの屋敷を囲んで、屋敷から逃げ出して来た悪者達をギリギリ殺さない程度にボコボコにしてやって下さい!暇だったら屋敷を少し破壊してもいいよ」



 ガシン! ガシン! ガシン! ガシン! ガシン!


 ドスン ドスン ドスン ドスン


 ダダダダダダダダッ



 命令に従い、ゴーレム達は屋敷を囲むために散って行った。



「カロリーゼロの大群・・・だと!?」

「これでバッチリ!あとは召喚獣達の報告待ちだね」



 その時、ハム助から『もうすぐ屋敷に到着するお!』と連絡が入ったので、中は危ないから、お姉ちゃん達はゴーレム達と一緒に屋敷を包囲するようにと伝えた。


 アジト包囲部隊にも、お姉ちゃん達が包囲部隊として加わることを伝える。



「クマちゃんも暴れたかっただろうけど、今回はボクの護衛ね~。もう少ししたらジグスレイドの本体を叩きに行くから、その時に大暴れしてください!」


『ンゴ!』


「なるほど、その一番強そうな召喚獣がいれば召喚士(クーヤ)の身も安全か」

「大体いつもはメルドアがボクの護衛なんだけど、今日は『敵を何人倒せるか』でレグルスと勝負している最中なのですよ」


 こういう時にストレスを発散させてあげないと、もしストライキでも起こされたら大変ですからね!



「クーヤ!!」



 ・・・ん?



 どこからか名前を呼ばれた気がしたので、キョロキョロと辺りを見回す。



 タタタタタタタタッ スタッ!



「見つけた!!」


 トン


「にょわっ!!」



 窓の外から屋敷に飛び込んで来たタマねえに、力いっぱい抱きしめられた。



 ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ



「にょわああああああああああ~~~~~~~~~~!!」



 そしてなぜか、ペロられまくった。



「うお!その女の子は何者だ?あとなぜ顔中を舐められまくっているのだ?」



 ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ



「そんなのボクが聞きたいくらいです!」



 ボクが誘拐されちゃったせいかな?

 専属SPなので、もしかするとすごく責任を感じていたのかもしれません。



「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」



 気持ちは嬉しいんだけど、ぺろぺろタイム長すぎいいいいいィィィィィ!!

 

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