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第252話 女の子達の買い物は華やかですね~

 みんなに服を披露して誇らしげな顔つきになったレオナねえが、試着室から出てボク達の所まで歩いて来た。


 本当に二度見してしまう格好良さで、ショタじゃなかったらこんな服を着てみたいって思うほどの出来栄えですな~。



「クーヤありがとな!まだ完全体じゃないけど、この服を着ているだけで力が溢れ出て来るぞ!オシャレ装備って思った以上にスゲーな!」

「わかります!私もドレスアーマーに着替えただけで気分が高揚し、強くなったような気がしますから」

「二人がそう言うのなら、オシャレ装備の効果は絶大だったみたいですね!」

「よし、次は私が着替える番だね。防具を着けなきゃ可愛い服でしかないけど!」



 そう意気込んだアイリスお姉ちゃんが、試着室へと入っていった。



「でも窮屈だったりしない?大丈夫?」

「全然問題無いぞ!ただ真夏にこのコートは暑いかもしれねえから、普段着じゃなくて戦闘服って感じになるかな?家にいる時なんかは、もう一つの逆十字シャツの方を着ようと思ってる」

「そうだね~。まだ替えの服が無いから、汚しちゃったら大変だ!」

「一応予備も注文はしてあるけど、急がなくていいって言ってしまったんで、1ヶ月くらい掛かると思っといてくれ」

「少し色違いにしてもらったから、実はそっちも楽しみなんだよね~!」

「なにッ!アタシは全く同じのを注文したんだけど!」

「真っ黒だからね~。炎の色をピンクにするとか?」

「そこに可愛らしさとかいらねーし!!」

「アハハハハハハハ!」



 上機嫌なレオナねえとナナお姉ちゃんの会話を聞いていると、こっちまで楽しい気分になってきますね!


 そうこうしている間にアイリスお姉ちゃんの着替えが終わったらしく、勢いよくカーテンが開いた。



 シャーーーーーッ



「「おおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーー!!」」



 そこには、もう普通に可愛い女の子が立っていた。


 赤い髪だから緑色の服が似合うか少し心配なところはあったんだけど、なんのなんの!美形だから何を着ても似合ってしまうらしい。


 ただ赤い髪が目立つから森には溶け込めないかもね?

 別にエルフじゃないから問題はなさそうだけど。



「メチャメチャ可愛い!!」

「ぺろぺろしてもいいですか?」

「あーーー!レオナねえ、それボクのセリフ!!」

「この服すごく好き!!」

「へーーーーー!緑色の服もすごくいいですね!」

「うわ~~~!可愛いな~~~~~!」


 ギャラリー達に褒められて、アイリスお姉ちゃんは恥ずかしそうにしてるけど、でもとても誇らしげな表情ですね!自分でもかなり気に入ってるんだと思う。


「ミニスカートなんて履くの初めてだから、ちょい恥ずかしいかも!」

「すごく似合ってるわよ!」

「良かったーーーーー!さあさあ次はナナの番だよ!」



 アイリスお姉ちゃんと入れ替わりに、ナナお姉ちゃんが試着室に入った。



「なんかもう、普通にこのまま普段着にしたいくらいなんですけど?」

「別にいいんでね?でもまだ予備の服が無いんだよな~」

「やっぱそこだよね~!狩りに行くにしても、服が汚れることを心配しちゃいそうで、動きが悪くなるかもしれない!」

「あーーー、それはあるかもしれん・・・」

「わかります!私は3着のドレスがありますが、どれも汚したくありません!」

「贅沢な悩み」



 なるほど・・・。服が大好き過ぎるってのも逆効果なのか。

 でもまあ、そこは替えの服を用意するしかないでしょうな~。


 そしてカーテンが開いた。



 シャーーーーーッ



「「おおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーー!!」」




 ―――――女神が立っていた。



 青い髪に合わせて考えただけあって、ボクが想像した通りの、・・・いや、想像以上にナナお姉ちゃんの美しさを引き立てる、完璧としか言い様がない衣装だった。


 これには全員が衝撃を受けたらしく、完全に見惚れている。



「アレは女神か何かですか?」

「白いブーツもありだ!」

「とても綺麗ですね~。思わず見惚れちゃいました!」



 なぜか無言だったレオナねえとアイリスお姉ちゃんが、フラフラと試着室の方に歩いて行き、ナナお姉ちゃんをぺろぺろし始めた。



「うぇえええええ!?ちょっ、ダメ!あひゃひゃひゃ、くすぐったいってば!!」

「お客様、困ります!当店でのぺろぺろ行為は禁止となっております!」



 とか言いながら、クリスお姉ちゃんは全然止めようとしないし、ただ横でニヤニヤしているだけなんですけど!!しかしどこかで見たような光景ですね。


 そもそも毎回マダム達にぺろられてるのに、禁止もクソも無いでしょうが!


 何にせよ出発まで少し時間が掛かりそうだったので、悪そうなお兄さんにコートが完成したことを伝えると、『わかった』と返事が来た。


 絶対いつもの場所で待ってるんだろな~。

 少し時間をずらして連絡して良かった。


 そして存分にぺろられたナナお姉ちゃんが、ようやく解放された。

 気持ちはわかりますぞ!ボクはココに来る度に毎回くらってるんだから!



 最後に、レオナねえ達が服の代金を支払った。



「アタシの服が1番高いのな・・・、まさかの15万!!」

「その服が作るのに1番手間掛かってるし、普段着も買ってたせいでしょ?」

「アイリスの服が11万で私の服が10万か~。これは汚せないね!」

「私は半ズボンの料金込みだからね~」

「早いとこ『汚れ耐性』を付与してもらう必要があるな」


 完全にオーダーメイドだから、やっぱメッチャ高いね!

 特殊な糸で作ってもらってたし、ブーツも結構な値段なんだと思う。


 それよりも、『汚れ耐性』なんて付与魔法があるのか!

 服の値段を考えたら超重要じゃん!



「さて、そろそろ防具屋に行こうぜ!」

「行こう行こう!そっちも楽しみだったんだーーーーー!」

「あはははははは!」

「タマも楽しみ!」

「今回は見ているだけですけど、私も楽しみです!」

「わかります!」



 汚せないと言ってるわりには、着替えないでそのまま防具屋に向かうみたい。

 やっぱ、新しい服を着て街を歩きたいのでしょうな!

 

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