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運《ラック》99999の回復魔道士  作者: 佐藤いちご
第一章~始まり~
2/4

01話 異世界転生

思い描いているストーリーを言葉にするのはとても難しいですね。

少しづつ更新していこうと思いますのでよろしくお願いします!


「…さ…んっ…お…ょ…さ…お嬢さん!お嬢さん!!」


「ん…」

目を覚ますと目の前にはハーフ?顔の見覚えのない男性が心配そうにこちらを覗き込んでいる。


また知らない人?

そんな事よりもあれ、私刺されたんじゃ…


咄嗟に刺されたはずの背中を触ってみる


「あれ、傷がない?」


それに私着替えてる…??

このさわり心地、感触あまり触りなれていない素材。

イメージ的には薄い茶色で毛皮のコートのような…


見慣れない服に戸惑っているとお兄さんが不思議そうに

顔を覗き込んできた


「お嬢さん、夢でも見てたのでは無いですか?傷は僕が見た限りでは最初からありませんでしたよ」


夢…?そんなはずは無い

確かに感じた焼けるような痛み、恐怖今でも鮮明に覚えている。

あの痛みが夢?


「お嬢さん、1度街へ戻って休息をとってはどうでしょうか?」


街…?

まだ何が起こったのが整理がつかないまま視界に入る限りの景色を見渡してみる。


んー、此処は森?私は刺された後隠蔽される為に森に捨てられた?

いやいや、でも肝心の傷は?


分からないことだらけだ。


うーん、頭を抱えて現状起きている事に悩んでいると


「ヒヒヒヒヒヒーン」


「え!?白馬の馬車!?」


馬の声につられて顔をあげるとそこには現代ではかなり珍しいであろう

白馬の馬車が停まっていた。

そもそも男性もよく見ると現実離れしている顔立ち

長めの銀髪を赤いリボンで括っており、目元は少しつり目でブルーの瞳に筋が通った鼻

身長は180センチくらいでまるで絵本に出てくる王子様のような風貌にはとても似合わないがっしりとしたメタルカラーの鎧を着ている


「お嬢さん、近くの街までお送りします」


座り込んでいた私に向けられた手

初めて差し伸べられた優しい手にドキドキしながらも


「ありがとうございます、ですが私は今日大切な用事がありまして此処は北海道のどの辺か教えていただけませんか?」


差し伸べられた手に捕まり立ち上がりながら

一刻も早く警察に事件についてお話しなくてはとそして初めての出勤を連絡も無しでお休みしてしまった理由を伝えなくてはと私の中でものすごい焦りが生じていた


「ほっ…かいど??聞いたことない街の名前ですね」

「ほっかいどは僕にはわかりませんが此処は魔物が多く生息する魔物の森です。」


「え?魔物とは幽霊か何かでしょうか?」


「ゆっれー?がすみません、僕には何かわかりませんが多分違う生き物だと思います。」


「「うーん」」

話が噛み合わず私は頭を抱えこんだ

もしかして海外の森に捨てられた?

でも目の前の王子様は日本語を話しているようだし不思議な事だらけ。

とりあえずどこか分からないんじゃ話も進まないし1度王子様の言う街へ行って情報を集める事にしよう

「王子さっ「ウォォォーーーーーーーーン」」


「お嬢さん、早く馬車に乗って魔物がやって来た」


険しい人相で私の手を引く王子様

どうやら魔物がやってきたみたいだが今の声は狼の声によく似ていると思うのは気のせいだろうか?

どちらにせよ危ないことに変わりはないので王子様に手を引かれるまま馬車に乗り込む。


「ヒヒヒヒヒヒヒーン」


勢いよく走り出す馬車







あれから15分は経っただろうか

馬車に乗っていて到底現実とは思えない不思議な点に何点か気付いたことがある。

おそらく魔物と呼んでいる見たことない生物が…いや、正確には漫画やアニメ、ゲームの中ではよく目にする水色でぷよぷよしている生き物が…

「王子様、あそこにいるのはもしかしてスライムですか?」


「魔物は知らなくてもスライムは知っているんだね?スライムも魔物なんだけどね!お嬢さんの街ではゆっれーって言うのかな?」

こちらを見てニコッと微笑む王子様

思わずニコッと微笑み返してしまいそうになるほどに素敵な笑顔を向けられるが到底私にはそんな余裕はない。


ええええぇ!?

スライム…スライムって生息してるの!?

いやいや、そんな話は聞いた事ないし私やはりあの時に刺されて死んだ後に異世界へ転生された!?

まるで漫画のように!?

そんな事が現実にあるだろうか、

でも確かに今考えている事が現実だとすれば

何点か疑問に思っていたことも合点いくことがおおい。


海外だと思っていた見慣れないまるでRPGに出てくるかのような景色、おそらく魔物と言われている見慣れない生物達


もし本当にここが異世界だとしたらきっと魔法が…


「おうじっ…あ、お兄さん。魔法とかってあったりとかしませんよね?」


「魔法?僕は火の魔法が得意なんけど、基本的には剣での戦いがメインになるかな。火の魔法はサポートがほとんどで剣に火を纏って戦ったりするよ!君の魔法は何かな?」


そう話しながら手の平に見せる真っ赤な火の玉


火の玉を見て私は確信をしてしまった。

私は異世界に転生してしまっ…

あれ、意識が遠のいて…い……く……


バタッ


「お嬢さんっ!お嬢さん!!」

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