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運《ラック》99999の回復魔道士  作者: 佐藤いちご
第一章~始まり~
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プロローグ~死亡~


「みゆき許さない」


グサッ


背中に焼けるような痛み。


あれ?


何が起こったのか頭の整理が私には追いつかない。


意識が遠くなっていく。

え、私死ぬのかな?


私この人の事知らないしあったことも無いはず…どうして私なの、、それとも通り魔?

今日は素敵な一日になると思っていたのに…

いや、思っていたんじゃない願っていたんだ

まぁ今となってはどっちでも差程変わらないか

意識が朦朧としているせいか私は自分でもよく分からない突っ込みをしていた。

あれ、そういえば

みゆきさんって誰なんだろう。


「みゆきじゃないお前誰だ。人違いで俺は人殺しに」

「あ゛ぁ、人生終わりだ」


この人はみゆきさんと間違えて私を…

人違いで人生終わるのは私だよお兄さん…

ことごとく私はついてないなぁ。

----------------------------------------------------------


思い返せば私の人生は辛いことばかりでした。


保育園の時は、トイレへの道のりで男の子に通せんぼをされましたが、あまりにも長時間通してくれなかった為我慢ができずついたあだ名は小学3年生まで「おもらしちゃん」


小学4年生の時に父の8度目による不倫が原因で離婚

母親は離婚後行方不明、父に引き取られるも家にはいつも1人ぼっちで、冷蔵庫に食べるものが無くなれば水道水で過ごしていることもありました。

たまに帰ってくる父も私の事は興味がないのか会話はありませんでした。


中学1年生、悪運が重なり不良グループのリーダーである男の子が実は父の不倫相手の息子さんの様でしてその事実を知った息子さんにいじめの的にされる3年間


高校1年生の歳、私は高校には行かず自分で稼いで美味しいものを沢山食べたいと中学生から思い描いていたささやかな願いを叶える為に16歳でコンビニにフリーターとして就職。

美味しいものを沢山食べてお金を貯めて一人暮らし…期待で胸を弾ませる初出勤

私にもやっと明るい未来が待っていると願って待ちに待った記念すべき1日に(享年16)人違いで刺されて帰らぬ人と私はなりました。


禍福は糾える縄の如し《かふくはあざなえるなわのごとし》この言葉を支えに今まで頑張って来ました。

どんなに不幸な事ばかりでも必ず同量の幸せが舞い込んでくると信じていました。


素敵な家族を築き上げて、とびきり幸せになって虐めたヤツら、父、母を見返してやりたかった。

あわよくば私の人生をとびきりの幸せを本にして自慢したかった…


せめて来世では幸せに生まれてきて欲しい……



※ 禍福は糾える縄の如し《かふくはあざなえるなわのごとし》

災厄と幸運とは繕り合わせた縄のように表裏一体をなしていて、代わる代わるやってくるものだということ。

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