☆ 悪魔達の優雅なる(?)休日
皆さん、お久しぶりです。作者の福寿草です。
いやー、またまたいきなりでごめんなさい。
本来ならば3月8日から再更新でしたが、今大流行中のコロナウイルスによって試験が中止&学校がお休みになってしまいました。
なので、また今日から更新再スタートをしたいと思います。これからもどうか『理系ジョが送る、異世界攻略冒険物語』をよろしくお願いします!
ちなみに、今回の皆さんへのプレゼントは第4話目のヴィオラ視点となってますので、
『4話目とか忘れてるしっ!』
と、思った方は4話目からを見返してもらったらわかりやすいと思います。
それでは、どうぞ!
side ヴィオラ
ざわざわざわざわ
「相変わらず此処は賑やかですわね。」
先日、大魔法学校の終業式が終わり今は春休み。なので、私とリオ、アレン、そしてカイとで此処、フィリアが誇るビックシティー,『グロキシア』に遊びに来た。
グロキシア、といえば勿論我らが名門『大魔法学校』があることでも有名であるがもう一つ有名なことがあるんだけど分かる?
それはね、今は亡きユースティティアの教会があること。元々この地はフィリアがユースティティアから強奪した国だ。
あ、教科書にはちゃんと『野蛮国に奪われた土地を取り返した。』と、全く逆のことを書いてるけどね。
まぁどっちにせよ土地を支配したことには変わりないか。
当初、フィリアはユースティティアに住んでいた人を皆殺しにして建物も全て壊した。しかし、なぜかある教会だけは壊せなかったし、近づくことすら出来なかった。
しかもその教会には、人狼達の歴史的書物や精霊にまつわる文献とか、とにかく人狼達にとっての宝物が多くあるらしい(噂だから確証はないよ。)
そのため、他国はどうしてもその教会を消したかった。
だから、この国にはよく魔術師が多く訪れアレを壊そうと頑張ってる。確か、壊したら元老院から一生遊んで暮らせるお金と権力、最後に欲しいものをくれるんだったっけ?前例がないからほんとかどうか知らないけど、確か、そうだったはず。そのため、この町では学問が発達し後にあの教会を壊せる人が現れることを祈って『大魔法学校』を築いたのだとか。
「おいヴィー、どした?」
「早く行こうぜ!」
「あ、ちょっと待ってよ!」
ま、今はそんな事いっか。
「わ〜!美味しそう!」
「どれも旨そうだなぁ。うーむ、悩む。」
ショッピングが終わり、ティータイム。と、言う訳で今、女子に大人気のカフェにてケーキを選んでいる。
因みにリオとカイはすぐに決めた。というか、あの二人は辛党だからケーキは頼まず、コーヒーだけにしたんだよ。コーヒーって美味しいかな?苦くてまずいだけなのに、、、
ん?待ち時間はどれくらいだって?
あー、確かに行列だったけど、私とリオ(特に私かな?)のコネを使えばすぐ通れるからどんな所でも待ち時間は0分だよ。
ん?私らは何者だって?
ふふっ、それはまた今度のお楽しみにしようではないか。
「よっしゃ、俺、これにするわ!」
「私も決ーまりー!すみません!」
「は、はい!お決まりいただけましたでございましょうか?」
あら、そんなガチガチ緊張しなくてもいいのに。
「このルビーストロベリーのケーキとドラ………………」
『ツカマエロォォ!』
………………………⁈
何事なの?
何か、この上なく面白そうな事が起きているようだ。
アレンと慌てて外に出てみると、、、
一人の少女が人々から逃げていた。
否、それだけでない。
「う、そ、、なんで、、、」
何で、あの子はケモミミと尻尾があるの?
まさか__
「じ、ん、ろう………………ですわね。」
「あ、ああ。まさか、この時代にいるとは思わなかったな、、、」
茫然とその場に立ち尽くしてしまった。
だって、初めて見る人狼はとても神秘的で美しかったんだ。
「おい!お前ら、行くぞ!こんな面白いこと今までにあったか?いや、ないだろ!」
そのカイの一言で私らは目を覚ました。
「そうですわよ!こんな面白い事、もう二度と起こりえませんわ!早くいきましょう!」
「そうだよ!早く住民よりも見つけて話をしたい!」
「ああ!急ぐぞ!」
そうして、私たちはケーキを頼み逃げして、この騒動に加わった。
○○○○
「っくそっ!アイツ早すぎんだろ!」
「いつまで、走ってるんだよ、あの女は!」
「はぁはぁ、つ、疲れましたわ。はぁはぁ。」
「っおまえ!ずっと自分に回復魔法をかけてんだから大丈夫だろ!」
「あら?私の渾身の演技を見破るなんて流石ですわね、アレン。」
「「っざけんな!自分で走れっ!」」
「あら、私走ってますわよ?」
………………ホント、いつまで、あの人狼は走るんだろ。
もう、私は疲れたよー(三人は楽勝みたいだけど)。
あの子は疲れてないのかな?人狼って身体能力高いのか?
そんな時、一体何を思ったのかあの子は急に右折し始めた。
これは、、もしや、、、
『どこだぁ!さがせぇ!』
私たちは一先ず立ち止まる。
そして、リオの聖水のベールで存在を消す。
「や、やっと、まけた……………。あの人達、疲れないの?もう、しんどい………………。」
(ぷっ、)
(………………。)
(ふふっ、)
(くぷぷぷ)
やばい、この子面白い。
そんなの疲れてるに決まってるじゃん。
「さて、調査再開始と行きますか。」
……………………ってもう出ていくの⁈体力どんだけあるわけよ!絶対に疲れてないでしょ!あと、調査って何?身を隠した方が良く無い‼︎(少なくとも私は隠す。)
(ちょっとあの子わんこちゃんってばもう出発してしまいますわよ!)
(それはヤバいな〜、こんな面白い奴を逃すの、もったいないよな?カイ、遂におまえが目立つ機会が来たぞー)
(………は?おまえ俺を売っ__)
(カイ、頑張って〜!)
(期待してますわよ!)
(と、言うわけで、、、)
(なんか、嫌な予感しかな_おい、やめろ!)
(((えい!)))
そうこれが、私たちと彼女__ユイの出会いだった。
それから、ユイは泣き出す羽目になってしまった。(まぁ、悪いのは私らじゃなくてカイだからいいけど。)しかし、初めてみる人狼は、本のように傲慢で悪事を働くようなことをしなさそうな子だった。この子だけが例外なだけかも知れない。けれど、何も聞かず追いかけた私達の方が野蛮な気がしてきた。そんな中、まさかの学院長先生が来てしまった。学院長先生はこの世界の学問界のトップ、つまりは人狼ゴロシの命を出した機関である元老院と繋がりがある。だからこそ、この場所に来て欲しくなかった。だってそうなるとこの子を殺さなければならないから。
だけど、学院長先生は見逃した。いや、それだけでなく『大魔法学校の生徒』の肩書もあげた。
だからこそ疑問に思う。
『どうして学院長先生はこの子を自分の手元に置いたのか?』
そして、もう一つ。
「人狼のどこが悪いのか。」
昔、そう呟き、研究をされていたセンセイがいらっしゃられた。
だけど、センセイは反政府として濡れ衣を着せられ元老院に処刑された。
___私に課題の答えを言わないまま、私のそばから離れていった。
ねぇ、センセイ?
いつか、私達にもその答えがわかる日がいつか来るのでしょうか?
___この狂った世界の闇の全てわかる日が来るのでしょうか?
リオ「何故、私の視点では無いのですか!」
福寿草「ご、ごめんって。だから、そんなに怒らなくても………」
リオ「ひどいですわ!私はあの更新が止まった日からずっと作者に代わって、子わんこちゃんと遊んであげましたのに、、」
福寿草 (そういや、結衣ちゃんから『もう早く、更新しろぉ、私の身が持たないよぉ、欠点とってでもいいから更新しろ』って言われたけどこういう事か。)
リオ「何ですの?そんな、納得がいったようなお顔をされて」
福寿草「い、いやぁ何でもありません!じ、次回はちゃんとリオさん視点にしますから!」
リオ「今、言いましたわね?どうせ今回はヴィーが権力を行使したからでしょうが、次は私のお父様がどう出ても知りませんからね。それでは、次回を楽しみにしてますわ。ご機嫌よう。」
ガチャリ
福寿草(こ、怖かったー。しかも、ヴィオラさんに脅さ………………ゲフゲフ、ヴィオラさんの提案に乗ったことがバレてるし。じ、次回はリオ視点にしなきゃ私の方が先に身月持たなくなるな………。)